2022-01-01から1年間の記事一覧

<2311>「死んだら読まないの?」

あと何年生きるかによって、大体読めるはずの本の量ってなんとなくわかるじゃない? そうするとさ、とても不安になるというか、焦るよね、早く読まなきゃって。 あと何年生きるかによって、大体書けるはずの文の量ってなんとなくわかるじゃない? そうすると…

<2310>「ものを知る」

ものにさわると、 そのまま、 しずかになり、 生まれ得て、、 ここがどこであるかを知る、、 私はもののなかを探る、 ひとつひとつの姿で、、 どこまでも重く、、 どこまでも平らな物事の、なかで、、 どこまでも平静を保ち、、 今はっきりと前へ、 知ってい…

<2309>「起これ、」

声だ、 ・・・ 私は水を運ぶ。 私は、存在のために、水を運ぶ。 声だ、 私は水を運ぶ。 ん、 これは、行時だ、啊だ、 身体のなかだ、 行時の声がここに、 これは行時だ、 、、 身体を矯めろ、 タメろ、タメろよ、 分節、うん、 分節、うん、、 分節は、行だ…

<2308>「ここはどこから」

しかしここは、、 一体どこからの姿だろう、、 私は、この疑問のなかで溶け、、 また時刻を踏む、 なにだ、 からだがはじまって、 ここに紛れることもある、、 あたしは空間に手をやり、 そのままの姿勢で、 こちらへ歩を向けてくる、、 あたしはどう言葉を…

<2307>「自と新しさ」

あたしは空域で、 身体を漏らしているだけであり、、 どこまでも振るえ、 そこに、 揺らがしているだけであり、 この声をおそれ、 そこに、 跳ねているだけである、、 ものをそこに見留め、 次々身体になるだけ、 次々、今、私の、、 光景になるだけ、、 そ…

<2306>「あたしは言葉ではない、死んでもいない」

あたしは死んでいない、 というのは、 文字の言葉ではない 一粒のなかに、 あなたが全てあれ、 あれるから、あれ、 私は待っている。 僕は言葉ではない 僕は、溶液では 液ではない、 染みたものでもない、 水も知らない、 ただかわいて、 空間に、 言葉でな…

<2305>「新しい空白域に」

あなたは、呼吸がしやすい、、 その方途のなかで、 何度も、 複数時にさしかかってくるのに、 私は、ここにいて、、 ものごとのなかで、 この仕草をする、 この仕草をひとつひとつの身体へ向けていて、 それは新しい、 あなたの響きとして、新しい、、 ごく…

<2304>「場面、宇宙へ揉み込まれ」

内容が、さわぐ、、 今、 この時を知って、 どこまでも、 内容がさわぐ、、 私はそれぞれの方向を見、 しずかなヒのなかで生まれ、、 身体を取り、 その、 ヒのなかで、揉まれ、、 次々に新しくなること、、 身体の進み、 次々に生まれては流れること、、 あ…

<2303>「声の奥(私は細工する)」

あなたが呼吸を持っていて、 ヒにそっとあたる、、 なにかが身体のなかから、 まともに漏れてきて、 私はそれを頂く、、 その時刻に重なってくる、、 なにがその響き、 私はもののマにひとりしずかに、、 身体を寄せる、 おい、 ・・・ ん、、 小さい水だ、…

<2302>「テイマ、テエマ」

そのものの形、 私はひとりでその穴に、 ゆっくりと入っていた、、 どこかは分からないまま、このなかへ、、 私が潜ったのを、、 どうやって確かめよう、 それには声を当てていればいい、 この場へ見事に散らばるように、声を、、 上手く響いたのか、、 うん…

<2301>「色をそこに見る世界」

まともに色を見、、 その身体に合っている時刻の、、 そのなかまで来た、、 あなたが覗く、、 その世界のなかまで、、 私は白く、 物事が回転するところを、、 順に、順に、 渡ってきているのだけれども、、 これはどうしたことか、 ひとつの細胞から、細胞…

<2300>「起動するもの」

順に、身体を持って、、 この場へ、参加してくるのだが、、 その、いくつもの表情、 私は正面から、それを捉え、 ひとつ、またひとつと剥ぎ、、 生まれ、、 身体のなかに時刻を溜める、、 そのそれぞれに、 静かにかかり、、 私は、驚いている、、 仮にこの…

<2299>「光線の青」

まだどの物事でもない、 身体を、集めて、、 私はさらに、 その集合のなかに帰ることを、、 ひとり知る、、 ひとりでまだ、身体のなかにいる、、 私から逸れて、、 そこに伝うのかどうかも、、 よく分からないなか、、 私は歩む、 これはどこからひかれてく…

<2298>「古の声、網、泡」

自在時に身体が溶けて 身体は網になる 不、 懈怠、、 静かな天上を覆う 自体時に 身体は泡になる 遠くの方まで、 その匂いは届き、籠もる 。 身体は今、 天限に向けて、 おのれの存在の非・重さを伝える 網と言う網、 蔦という蔦が その存在の、 沈黙の振る…

<2297>「この人間は、」

あたしがまだ身体のなかの時刻として、 ここに映っていることを、 どう考えてみたらいいのだろうか、、 私は住み、 この光景のなかへ、 同じように馴染みながら、 いる、、 この、 底の方にいる、、 身体がたより、 身体がこの風景のなかの声へ、 ひとつひと…

<2296>「短い声を訊く」

ものの向くなか、 私は探った、、 どこでこの身体を得たかも定かでない、 あれ、 それぞれのヒはあり、、 私も浮くのに、 どこから来ているかが分からない、、 今あまりにも当たり前に、 この呼吸の内側へ、 入ってきたでしょう、、 間隙の、なかへ、、 その…

<2295>「いないなかで」

ひとりで底、 うん、 奥まったところ、、 身体が次々に来て、 驚いているところ、、 なんだ、 こんな回転の中にあった、 ひとつひとつ見つけて、 それは、 この声のさなかに、 私を見つけて、 こちらにはっきりと映る、、 あなたはこれが夢の中の風景だけに…

<2294>「a、n」

あなたは言葉のはじまりがaであることをどう考える、 ちょっと a、と言ってごらんなさい、 aだ、aaa、 ほら、あなたの反響板のなかから、 原初の風景が出てきたでしょう、 それが必要でした、 あなた、それで、 n、が、世界の最後、 終点であることを、 どの…

<2293>「揺るぐ底と光」

私はまだそのなか、 おそらく振動したそのなか、、 各地に伝い、 揺れるそのなか、、 ものが次々と入ってくる、、 身体がいつも見えている、 なにだ、 ただの振動なのに、、 私はこの地のなかにある、、 ひたすら揺らぐものとして、 ここにあり続けている、…

<2292>「『神経質問答』を伝える、薦める」

ちょっと前の私なら、 「この本は強迫観念に悩まされる全ての人にお薦めできる」 と言っていたかもしれないが、今はそう言えない。 というのも、本で治るぐらいならばまだ病は軽い(おそらく中井久夫さんの言?)というのと、この、タイトルにある『神経質問…

<2291>「遠方からの声」

なにがここに居させるのかを、 あたしは、はっきりとは分からないままだったが、、 順に順に、 そうして、はたされた姿のまま、 こちらの方向へ来た、、 うん、うん、、 なにか、しごく、あたりまえな、、 もののひのなかに、、 出たのだという気がする、 あ…

<2290>「一量の人間」

誰も、眩しくて、見えない、、 ここまで上がるものだろうかと、、 不思議の渦の上に出ながら、、 ある、当たり前の場所に出て、 私は絶えない、 いくつも見えている映像の、 そのひとつひとつに住み、、 私は語りかける、 身体のなかに向かい、、 そのあなた…

<2289>「時間に座る」

時間的にここへ、 当たり前に住んだと思われたものたちは、 はたしてどのような姿でここを渡り、 生まれるのか、 私には定かではないのだが、、 ひとつの声をきき、 今にはじまる、、 身体が全てこちらを見ていて、、 順に順にあらたまっているのは、 おそろ…

<2288>「詩との出会い」

自分がいつ詩に出会ったのかを考えてみた。 明確に意識して出会ったのは、中学生のときの相田みつをさんだと思う。 親にどう説明したのか、何を話したのかも憶えていないが、中学生の時ひとりで、国際フォーラムの美術館に赴いたはずだから、相当確かな出会…

<2287>「秋葉原事件のこと」

shirasu.io シラスでつちやさんの放送を見、久しぶりにこの事件のことを思い出した。 当時、この事件のことを何か現実感の乏しい、不思議な現象として受け止めていたことを想う。 放送を見ると分かるように、加藤さんの生涯は暗い。 母親からのあからさまな…

<2286>「試し酒と虚空蔵求聞持法」

試し酒という落語がある。 近江屋の旦那が外回りの一環で、ある店に寄り、そこの旦那と二人話し込んでいる。 そこの旦那は近江屋の旦那にゆっくりしていってくれ、久しぶりに一杯やろうと言うが、近江屋の旦那はまだ仕事もあるし、外に下男も待たせてあるか…

<2285>「笑んだ、身体をおもう」

あたしは肌の真正面に居、 その、素朴な時刻に沈みました、、 ええ、 どこからどこまでも通り、可能になる、 そういった場所で、 いつも過ごしていました、、 ここはどこだろうか、、 困惑する人の列のところまで、 はっきりと入って来ていて、、 私は、驚き…

<2284>「一の日、ものの」

ものに続き、 どこまでも触れるとき、 身体が起きて、、 ああ、その入り口の、 うん、しっかり覗いてください、、 順に、順に動きますから、 そうしてこのたらりとした、 静かなたくらみの、 なかへ入る、、 いまみたような、 身体の入り口へ、 素直に入って…

<2283>「最大音」

一場の夢のなかで、 私は、 不動の振りをする、、 ふん、 身体に端(ハタ)はなく、 三千の、 夢の振りをする、、 あたしは体温で、 この場に踊り、 四方を見渡す、 そこに、草を見る、 地図を見る、、 当たり前の存在の、 ここに行き来することを、、 そっ…

<2282>「道は光なれども」

これは光で、 身体はこれぐらい、、 ここは道、 道は光なれども、、 身体はどこ、 どこにこのもののそのままの音がある、、 次々に来て、 私は惑い、、 惑うなかに住むもの、、 私が次々に来て、 あたしは揺らぎ、、 揺らいだままになったら、、 ここはどう…