2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

<1285>「多量な朝、多量ないき」

多量な朝にひらいた、、 もう、もう、、 どっと、 それは朝に、、 色といっても限られていて、、 特別、染めるものも多量ではないなかなのだ、 だが、多量にひらいている、 そこへいている、 おのおのは、粒で、 きっと回転をし・・・ている、 これが朝であ…

<1284>「無音の線の跡」

きっと大仰な回転はイメイジ出来ないだろう、、 そこの小さな騒ぎを、、 どこかへ浸透させようと長い長い線を引っ張り出してきておもいきりふるわせていると無音の溝が身体のなかに出来上がる、、 まったく無音になった跡を眺める目、、 跡は無音だ、、 とき…

<1283>「声の背面」

少しだけ声の背面を覗き込んだのじゃない? どう、、 知らず、混ざるのを、 ゆっくり見てたじゃん、、 ほら、 ほら、 いや、どうも、、 言葉が声の背面に引っ掛かって少し漏れたようで、 それをきいて、少し跳ねたよ、 そんなこと(ソナイナコト?)がめまえ…

<1282>「新しい時節」

うまく身体がよ、 瞬間、、 間遠も、なにも、刻まれたさ、、 そして、行き来だねエ、 それはもう振幅、振幅、、振幅、 時節に幅があって、 よく見、 くぐるよ、くぐる、そう、くぐると、 染みと 染みの線の先端に立っている、、 私はもうずっとここに立って…

<1281>「手にひとつの鈍さを」

鈍く鈍く鈍く、、 また、夜明きに回転を、少し始め、 なんていう速度、 まだ明けきらないうちへひとりが、色付く、 どうしたって、、 まだ見えているという意識もないまま、 どうしたって、 わがのまえにひらいている粒や、粒、 それから、、 ちょっと舐めて…

<1280>「青い日のなかに彫れて」

なかえ、、 それから、、いつまでも、巡回の、 そこから、重なって、生まれている、、 僅かに 沸いていると、 見る、 視線、、 月日に新しい色付けを、なんなく施され、 見る、その時日の最初の方、 それは、呼吸に、 はいってくる、 僅か、隙間、、順番もな…

<1279>「名前になるまで」

今、声をかけて、 しばらく名前がなく、、 透明に、ぼおとしていたのだけれど、 それは徐々に自分の名前のようでいて、、 だんだん明らかになってくるような、声、、 それがかたまって、、 私は応答するように見えた、 徐々に応答を獲得するようにも思えるけ…

<1278>「からのなかは冷たい」

何が、 奥かな、 秘していても、秘していても、、 何も、奥でない、、 奥にはただ冷たい空気が流れている。 カラだ、 何が、そこはカラだ、 冷たい空気が鳴っている、、 そのなかに手を入れて探る、 そのなかに手を入れて冷たい、 掴むものはなにか(呼吸か…

<1277>「は、回転だ」

目の玉が起きさせられている、、 滑走、 滑走、 惑う、 見えている時間のひとつの色、 まずひとつの印象、 私が起きさせられている月日とは何か、 月日とはなんであるか、 印象が、全て、起きさせられた時間に圧縮され、 それは、奇妙な挨拶を持つ、 回転す…

<1276>「ひとつの絵のなかに」

何が伸びる(いったいいったいとなって)、 それがそうっと手のなかにひろがりながら不思議な形をしていると言いたいんです、、 またたくまにひろがり、 指の形のなかにあまりに単調に、 あまりに簡単にひそんでいると、 格別に分厚いものがある訳ではないと…

<1275>「破裂する月日」

水のなかにあまりに頼りない、、 少し、膨らんではみたもの、 これは、 ここで、あっけない姿を内に含んでいると、 全身のあっけなさはこの水のなかに綺麗に現れていると、 そんなふうに、 ・・・それにしても、、いくらか香りを立て、盛り上がって来、 はや…

<1274>「一秒の染め」

粗くあらわれた日の、、 粗く、、 私が眼を持っていくらか待つ、、 その日の、、なかに、 一片の発話、 そのとき断片、 は断片、 と手のひら、、 いくらも読む、 いくらも読み込んでいる、、 そっと湧いた過去、 の、 ひとつは垂れ方、、 染色されたものとの…

<1273>「名前が垂れかかる」

もう本当にそこにいそうだ、 もう、ただ、、 そんな気がした、 いるというのはどういうことだろう、、 名前が垂れかかる、、 それは、 全身を撫でて、、 わたしにはあんまり量が多い、、 これは、垂れる、 垂れ続ける運動のなかにいて、見る、、 見る、 僅か…

<1272>「小さな模様、小さな時日」

独自の寸法、 あ、 生まれています、、 あ、今、 生まれていて、、 それで何か、長い距離を、持って、、 流れて、 遠路から、遠路へゆきます、、 それで何かが確認される、、 それは声なのか、 それは確認されたままでいます、、 独自のうめきと、、 ここか…

<1271>「無音の水の中に」

一切彫り込まれていて、 瞳も通すわけでなく、、 全体像が、身体のなかを駆けて、駆けるのでもなく、 それは、 ひとりで彫り込まれていた、、 こんなものはどこから来た、 こんなものはどこから・・・、 奇妙に、微笑みで、 奇妙に、遊びだった、 いつしか …

<1270>「予感は暗い文字だ」

予感は暗い文字だ、、 一挙手一投足の、 それには静かな色。 黒、 と映えている、、 今より暗い文字も、、 これから生まれ紛れていく必要があった、、 あなたが身体を振り払ったあとにただ呆然と立たされている一文字の人、 一文字は希望ではない、、 一文字…

<1269>「茫」

あれ、茫。 あれも、 茫。 茫‐茫、 ぼあ(ぼあ(ぼあ・・・(ぼあぼあ(ぼあ・・・、ぼあ、 茫やら茫、茫やら茫、 茫と茫 茫ですね、 ここまでしっかりしているとは思わなんだが、、 全く、いる場所が、 これは もう茫ですね茫でしょう、 どうですか、 見事…

<1268>「何かの香、来て多層」

周辺に、幾度も身体は畳み込まれて、 折られ、、 破片となったものは、 軽い身体を携えて、、 案外自由に、案外すっきりとした面持ちで、 そこいらに転がっていてもそこいらに転がっているとは思わぬままなのだ、 その不活性と、 熱が飽くまで穴のようだ と…

<1267>「人間は轟音の重さ」

軽さだ、 どんな軽さかは分かられないものの、、 ・・・ そう、たった今と、 少し軽さだ、、 少し舞い上がって、 だいたい これは軽やか、 そのあとはどこへ、、 渦が見えて、、 沈潜、 その音のなかからいつまでも出ないよう、 ね、そう、 そうです、 ひき…

<1266>「朝は輪郭を持つ、」

輪郭が現れ、 その外側も、、 また無造作にひろがる、、 香りだってほんの僅かたったほど、、 それからまた流れてくる、、 それから輪郭はまた朝だ、、 朝に添い、 朝は輪郭を持つ、、 微妙に暴れ立っているものを感じながら、、起き上がってしまう頭の、、 …

<1265>「私というのはもっとも広いんです」

余分な音響を、、 身体を振り乱しては流れる、・・・ もっと外へ、 ひといきのひとが次から次へと外へ、、 流れている、 私だけが嘘の鐘を携えていると全世界的同時的に思う人々、 私だけが嘘の響きをさせると思うことが普遍的であること、 一体これはどうい…

<1264>「垂れた独話粒」

あしばを見る目の、 あしば、、 ただなかを踏んで、踏んでいる音、 (まだ何も分からないほど前から)、 そうして、 ただ、打たれている、 ひとの音が吸いつく、 足場、 どんと動いて、、 そのホコーと、なだれてくる音で、いくつか、ダイヒョーする、イメー…

<1263>「疑問詞はどこ」

またまったく色をかけてゆくように、 あたしがわれ知らず色を持って、 駆けて(ヒトリ、アシデ)、 一体このまはだかの時日はなにが面白いのだろうと、、 疑問詞で、 どこからどこへ駆けたらこんな香りが出るのだろうと、 疑問詞で、 ふたりはあんまり当たり…

<1262>「全く一点が染みる」

道にひとつの身があるというのは、 そこから破けてひとりのなかへ溶けていくというのは、 なにかいかがわしい香りがする、 私は静かにすけべ心を持ち合わした、 揺れた、 たったひとりの、集中のもの、集中でないもの、日々の起き伏しとはまるで関係がないと…

<1261>「風が夜に立つ」

夜を立っている。 あなたがぬ、ぬ、ぬ、 と独話さる、、 この隙間にほっと相槌を置いてよいものか、 もう少しこのままで流されていようと思ったのに、 風が夜に立っている、 一言目が大きく響いていた、 がらんどうのなかを全身で、動く、 目をつぶっていた…

<1260>「感慨の残存する眼」

かたまりをしろ、 かたまりを、、 まだ遠方に、遠方に混ぜて、、 ひとが見ていても分からない速度で変わること、、 小さく湿った静かな穴になる、 それでなくても長い時間は湿った香を含んでずし、、 ・・・ と、重たくなっているから、、 風がちょうど剥ぎ…

<1259>「身の粘度」

絡めてくるものの長い時間を振り解き、 もたれてくるものの長い呼気の合流を払い、、 非常な速度で抜け出でたいという欲望はあって、私がそれを否定したところで意味がないでしょう、 それは人がささやかな会話の行き違いにも感じているところです、 もたれ…

<1258>「煙を含む」

あなたが透明んなって語りかけていたことはここに生きていそうです、 ここにひとつ生きていそうです、、 それが際限なく通り、、 全く平然と巻き上がる、 全くいろいろの勢いを受けて流れて来ます、 あなたをむかし煙と一緒んなって含んだことがあるんですヨ…

<1257>「疑義の葉が落ち」

その火は自らに疑義を差し挟みながらねらねらと燃え続くようだった、 どうして燃焼し切ってしまわないか、 燃焼のなかにその欲望はある、、 その欲望は内側で叫ぶようにして歌っている、、 それなのに何故か全ての物事よりもゆっくりとしていた、 空気の一枚…

<1256>「一歩が、正午に上手く染みていくのでなければ」

この袋の先端が地面を捉へていくらかのそぶりを順に順に伝えてゆくのとともに、、 向うの方でも顔を上げていくらかの記憶をひらく、 そして次の一歩、、 落とした一歩、 あれは無限に鳴っているようで、、 いつもいくらかの風がそれを含む、、 いつも身体が…