2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

<1927>「遠くのものも、巻く」

あたしはそのなかのおとに包まれて、、 ひとつの様子で出てきたに、違いはないのだろうけれど、、 今はその響きはどこにいる、、 私は歩き、訳も分からず、ここへ身体をつけ、、 それから、脈が打った、、 はつ、はつ、と、その姿は盛り上がり、、 今ここま…

<1926>「気配の日に」

あなたがたが日に、、 端に当たり、 もう不明な、その時刻のなかへゆっくりと出て来る、、 その気配にあなたを包みながら、という訳だ、、 私は、混乱している、、 あなたのその気分にあたるままになっている、、 一対一の人々として、どう話そうか、 ここへ…

<1925>「この個人」

個人というのは何者だろう。 どういう条件にさらされて、どう考えるのが普通なのだろう。 そういうことを考えている。 考えていたいと思う。 私が個人というのを気にするのは物を考える単位としてこの個人というのが一番の元であると思うから。 内側と直接繋…

<1924>「身体と粘、きこえる」

あなたが日を分ける前に、、 そのなかへ潜らせてもらおうと、、 ひとりで声を探しつつ、そこに過ぎ、、 揺らぎ、、 私はその夢のなかにいきあう、、 あたしはどこだ、、 例えば間遠のあの道はどうだ、、 うん、確かに、私は随分と液を垂れ込ませてもらったよ…

<1923>「生まれたばかりでおそろしい」

私のその足元、 生命下、 に うずめられた日の香を嗅ぐ姿、 嗅ぐ姿に、静かに移れ、、 化物だな、 化物のようにたくしこまれた姿へ今、 当たり前の作用で移れ、 とそう言う、、 私はうなずきを返した、、 決してただのびやかには、声を立てない、、 誰かがふ…

<1922>「熱の物事」

ひとりで、おそろしいと声を出して、、 冷や汗をいくつかいたのでしょう、 わたしは進み、、 この長さのものを含んだ、、 どこから声を掛ける、ねえ、、 いまたらたらと漏れることも、いまその来て表情へ、、 はげしく進み、、 わたしは駆ける・・・ いちお…

<1921>「静かさの初め」

なにを素直に、 この点景のなかに生まれて、初めて、、 私は息をついた、、 ああ、あるあたりまえのところに歩を乗せ、、 明らかに私のなかへ、渡ってきたと見える、、 静かに手を伸ばすのだな、、 静かに起居動作、 静かに生まれて、、 骨も肉もこの時間に…

<1920>「旧地」

あたしがそのところへ、ひとつの歩を入れた、、 たらば、なにだろう、、 回転している、、 熱がいられ、ひとつのかたまりで、、 私は驚愕しました、 なにだ、ここまで来たのか、、 あなたはなにに誘われて、 ここまで来たのだろう、、 私は現実のなかにはい…

<1919>「付き合い」

ははあ、そう、それで、私は垂れたの、、 重たい時刻に、 いまひとつの装いになって、、 出てきたのよ、 あなたの表情がこれでどこへ向かうか、、 私は知らないのだけれども、 ひとつ、さわぎ、揺らぐ、、 そのことを知らされた・・・ 私は彼方へその姿のま…

<1918>「土地で」

ああ、あの、ひらいたところへ出たというわけなのか、、 どこから接続してきて、、 どこからさわぎ、 私のなかにそうして、走ってきたのか、、 知れる、、 形のなかを初めて、、 私は形になった、そこで、、 小さなもののなかで呼吸をする、、 私はいちどそ…

<1917>「原初の目」

最初にまくらな瞬間がありますね、 その瞬間の黒さを、 湛えているのが、そこの、あなたの、目。 目ではありませんか、 私はうなずいた 相手はただ見ていた 同じ、原初がただに見つめあって、 この場所へ伸びていたんです、、 小さな塊から剥がれて、 切片が…

<1916>「液が育つ」

どこに立つ、、 眺めていて、何か明らかになる訳ではない、、 私は秘密を吸って、、 かく煙の中、、 だれかと喧騒 誘う声とうたい、、 姿と華やかな姿、 私はここをたびたび思い起こすだろうが、、 今ははやく慣れた空気にかえりたい、 机の前にかえりたい、…

<1915>「それは目、それは通路」

なにだ、白い、 ものの隙間に立って、、 ひとつで、反射する、 私はさ、その方向のなかに、あばれる、 時刻で、普通に、、 揺らぎへ、かえっていくの、、 その語る日、、 その歌の日に、、 いられて、、だらだらと、垂らして、、 私は今さ、、 この空間のな…

<1914>「地面へ、街道へ」

非常な速度で増えて、、 これは、誰かの熱だろうか、、 下を探り、 大きな溜め息が漏れる、、 ずっと潜ってきた、 あたしは、様々な方向から揺らぎ、、 今その正面に居て、 どちらから響くとも思わないが、 叩き、、 身体は跳ね、、 よくそのリズムからあな…

<1913>「骨を掴む」

距離はどう、、 なに、あたしはここの歩のことだけを見る、、 距離はどう、 なに、ノリ、ノリですか、、 それはどこまでもひらいてくる、 アタシトアナタハキライヲジョウズニトリコメマスカ、、 ものごとの良い面とともにその、悪い面も、 身体に近づけて、…

<1912>「再生は熟する」

あたしには水だ、 ひとつください、、 あなたは居た、回転してください、、 笑ってください、、 ここへ様々の香が混ざります、、 そのフェアネス、 なんだ、私はフェアプレーということの意味を考えていた、、 ものに対する構え、、 それはいつなんどきでも…

<1911>「光が爛れる」

巡行の中で、 光は爛れる、、 私は真一文字にその場へ結ばれて、、 何か遠くへ向けて、言おうとするものの、、 その語りも溶け、、 上手く油になり、 模様をして、、 水面にあらわれてしまった、、 ねえ、あれはあなたの身体ではないの、、 なにが、、 あな…

<1910>「爆発する日の秘密」

名前がありまた同じように浮かんで、、 その先を眺める、 あたしはこの歩行のなかに紛れているようだけれど、、 どこから見た、、 どこからそこに等しい声がかかった、、 ばらばらになり、、 あるいはとけたままで知らせる、 ひとつの姿がそこにあって続き、…

<1909>「拾い物」

部屋の隅にいる、、 なにだ、 空白地点に立っているように思える、、 私はこの人間と、 ことばのなかとに、、 すっと潜っていくことを選ぶ、、 あたしは大袈裟な声を出し、、 いつもと同じ体操を済ませていた、 この、火から、、 私は浮遊を見留めた、、 ど…

<1908>「祝福の泡」

これは泡ではない、、 お前が用意した、ひとつのお祭りでもない、、 誰か華やか、、 私は液を返した、、 このままそのなかへ返して、、 時折笑む、、 私は、交わした、、それは、 線の先で振るえて、、 ただ、いくどとなく見ている、、 私の糸はほどけ、、 …

<1907>「さびしいほこう」

様子のなかにひとり居て騒いでいるのに、 出会い、 あなたは誰だと思う、、 あなたはその網を抜けてきて、、 今瞬間的に、そこへよろけるところ、 なにか、浮かび、、 歩いている気がする、 私は手の中を覗き込んでいるのだが、、 なにか、 そこに小さな火の…

<1906>「生活記憶の人」

あなたがその隙間に備えているもの、、 たくみに揃えて、 かしょかしょごとに渡すものを、、 いちりょうで見た、、 見たらば錯乱するなあ、 見たらば惑うなあ、、 なあどうした、 吹き荒れるものの毒を言いたいのか、、 私がただ流されて流されて含むそのす…

<1905>「層の生活」

身体が剥がされる、、 あまりにゆるやかにこの正面に来て、 剥がされる、ゆれる、、 これはたった一枚なのだろうか、、 層の記憶が、今あたりまえに陽を浴びていて、、 どこへコードが漏れる、、 動揺した、 水が増えてきた、、 あたしのなかは潤んできて、…

<1904>「光を口に含む」

その揺れに続くのだと、 ひとりでただその揺れに続き、、 もうそれは光を含み過ぎる、 私はそこで漂い、、 ただ、のびた夢の時間を計算している、、 知らない場所で、 たくわえられ、、 移り、移り、、 その香のなかに生きていることを思う、、 どうにもその…

<1903>「糸のさわぎ」

なかにいて、きかれて、さわぎ、、 その私の行方の、 ほうとする、、 なにが透明になり、、 なにに出くわし、 ・・・ いま垂れてそのなかに生まれているのか、 けはいにふれて、 私は毒を吸います、、 私は利を吸います、 その、白と黒に点滅するものとして…

<1902>「量と粒」

道のなかに緒を引き、、 私はその回転のなかに入った、、 無劫で、 どうにもとらえどころのない、、 音が、かのほうで鳴っている、 私は聞こえているのに、、 なにだこの無音の場所は、とひとりほうっている、、 なにという匂い、 なにという力の蓄積は、、 …

<1901>「暗室の細い胞子」

いまそこを探るたくみなさわぎがあって、、 私は額をつけた、 身体を浮かべ、、 もののなかに明らかに続き、、 逸れて、逸れて、、 またいちりょうその雑記のなかに生まれる、、 いちてんから落とし、、 そのものを通し、、 今に晴れているさま、 そこにまと…

<1900>「底にある手の熱」

また粘性のなかに繋がっていった、、 おい、その可視的な、 いちまいの揺らぎを、、 あなたは皆手中に収め、、 どこからどうにでも湧く、、 湧いて、角度、角度、、 その時刻を持った景の中に、 湧いて、、 ひとつの勢いを持ったなまの手のけはい、、 それは…

<1899>「生き物の健康性」

ものも今に見せて、見せて、、 あたしは繋ぐ、、 輪の中に身体の映像が、映えて、映えて、、 ひとりものの動きを知り、、 立てて、立て、、 人も種も散る、 さびしい地面だ、、 私は涼しい顔として、そこを通る、、 ある粒にかえる、、 静かに舞っている、、…

<1898>「沈潜する満杯の液」

あたしは沈み、、 ものもその音のなかで知らされ、、 切片が、 小さな記憶を把持し、 この平面のなかに浮かんでいる、 私の歌と合わさって、、 なに、どこから差し、 どこへ向かう、、 意識の端のところに構えているいまいちりょうのものの声の、、 小さく揺…