2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

<2678>「あの日の声と」

きっとまだ水もみていないのに、、 わたしばかりが漏るところへ、 接近してきたのだね、、 あたしを遠くに招んで、 ね、 そのからだのかぎり、、 あたしをこちらへ招んでね、、 また水が入る、、 水は生まれているのに、、 私は微笑む、、 私のからだのなか…

<2677>「外の光の上手さ(私は作業をする)」

あたしのその記憶のなかのしらないもの、、 もう少し見せて、 見たらなんだろう、、 なんということもないではないか、、 いまははて、 からだのはて、、 私がそれぞれに、、 からだに声をつなげて、、 今流れるように、 今ひとつの接続の、 ずっと前から続…

<2676>「内部の水は、かわく、無感動に」

あたしは身体の水を知り、、 それを取り、、 また外部を浸したら、、 あたしは内と外を取りかえる、、 まだ動いているその内の、 ひと呼吸ごとの盛り上がりが、 いままさに暗部の世界、 そこにとっての太陽は呼吸、、 呼吸が走る音は鳥のさえずり、、 鳥のさ…

<2675>「世界の肉体、無の削り込み」

まったくからだの外の光のなかへ埋もれる、、 あたしは肉体を、 これはどこか底からくるのに、ついて、 ふるえて、、 あたしはまたそれに任す、、 そのままでいる、 あたしはお前が水と光の中にいるのを知っている、、 こちらを向き、 だから、通路を、、 い…

<2674>「意識を、骨を、舌を畳む」

あたしは形あるもののなかに、 しずかに潜り、、 そこで生まれた、 そこで声をした、、 だれの声の形だろう、、 あたしは自身が挟まっているような感覚、、 私は空を見上げ、、 そのなかでできるだけ声をしてみたい、 と考えている、、 からだがふるえる、、…

<2673>「友情的に存在するということ~過去と治療8(終)」

家族というものは、私にとって、 「私は存在しない」 と思い込まないことには通過出来ない場所でした。 同時に、私はその妄想を、自己の足場として内化し、強化しました。 生来の気味悪がりから来る、応えなさを、逆に自己の特色として育てました。 心苦しい…

<2672>「あたしのあたし、もっとあなた」

あなたはまだ過去の呼吸のところ、、 それぞれの日のそっくり入るところ、 ものに、 ただふれているだけであろうところ、、 そこからしか来ない、、 あなたの声の流れというのは、 そこからしか、、 ただ漏れているものにふれているだけで私、 私は、 きっと…

<2671>「停止する、底に来る、戻り得る」

人のかたちのなかに戻る、 静かな生活、、 私は、静かな生活、、 そうして、、 またからだのはてから、 あなたのもの、 装いのなかへ、、 なぜか、そっくりと入っていく、、 知らない、 揺れない、、 ことのなかにしずかに混ざり、、 私は、私で、果てのない…

<2670>「私は人間のはずかしさ」

身体など、過去、いくつも、、 その上に、 その上に行き、 ただ、あたしの方を見たはずで、 私は、帰り、 身体を沈め、、 しずかな、 深い眠りのなかへ、入り、、 私はこの身体に来た、 水が始まって、 このながれのなかに来た、、 あなたが、 そこここで喜…

<2669>「太陽の、あぶらのない汗、」

私はからだの外に、 私はただの太陽の外に、 たったひとりで、、 その、無音の時間を眺める、、 からだが、 いくつもの響きを内包する、、 おそらく、あなたは涙しない、 これは、悲しいことではないから、、 そうではなく、、 全てがアける前の時間に、 立…

<2668>「存在する父、存在しない父~過去と治療7」

父は、家庭だけでなく、ちょうど私が中学生ぐらいのタイミングで、会社でも何かが上手く行かなくなっていたのかもしれません。 帰ってきては酒を飲み、家族に嫌なことを言い、そのことで家族が嫌な顔をすると、それをきっかけとして掴まえて、キレて当たり散…

<2667>「呼吸の奥に落下する」

あなたが埋もれていたところ、、 私はひとつの肌から声がするな、と思った、 振動だった、 あなたはひとつのはたらき、 私はただそれを受けた、、 生きて、 全てが回転していることが、 私には分かる、、 私にはその印が分かる、、 あなたは湿り、 地面にへ…

<2666>「幼児期の層を聞き」

身体が非常に短い時間に流れて、 私はいまや、 その中身を確かめえるところまで行く、、 どうだ、 このなかのなまえの、 そのあなたの意味の、 場所がはたして分かるだろうか、、 うん、 道もなにもなくなる、、 あなたは皮膚の下に埋もれ、 より内部にいる…

<2665>「外膜に付く埃、通路を築く埃」

知らない記憶の向こうに、 あたしが手を触れそうで、触れない、、 そこで、、 もう少し、持っているもののなかから、 静かに、静かに、水を足すように、 知らないもののなかへ、 通路を作るように、、 私は私の中にも少し、水を含み、、 双方から浸透可能と…

<2664>「現実の線と、私の線と」

あたしはただ夜の方向に浮かんだ、、 確かに、こういうものと親しい私が居た、、 それは、決して嫌な感じではない、 ただ、 私は既に昼の人間であると感じた、 私は幻想を、 あの昼の一時から二時のあいだぐらいの光の中に、 既に全面的に差し替えている、と…

<2663>「調子に乗るのではなく」

あたしの只中の肌よ今はまた、 ここに声を渡す仕事を、、 私は果たしていくのか、、 私は細胞のことは知らないでいる、 細かい仕事のことは、、 しかし、あたしは、、 調子に乗るのではなく、よろこんでいく、、 ああ、 こんなところにも、 私の残したものが…

<2662>「あの時間に」

身体のなかにある私を待っていた、、 ながい、 ながいいき、、 うん、 どうしても巡ることができる、、 あたしは、 この回転のなかにゆくことができる、、 今、 なにに緊張しているのか、 私にはよく分からない、、 今、 なにが声を掛けているのかが、、 私…

<2661>「私が時間であるために」

お前がまだ生きているものをさわるとき、 その触感を、、 時間の経過を、、 徐々に、 気持ちの悪さを掴んでいくその芯を、、 私は、剥がされた、、 剥がされて、空を向く、、 あたしには何も起きていない、というときの青さ、、 私は透明になった、、 空気か…

<2660>「叫んだ、叫んでいないのか」

確かなものだな、、 あなたが今触れているものは、 私は、繰り返しにより、 それが、 一段遠い場所へ入ったことを感ずる、、 私の声はしかし、 相変わらずそこに触れる、、 当たり前に呼吸することに、 何の疑問もない、、 あれることにも、 叫びが、つぶれ…

<2659>「私は存在しない~過去と治療6」

今生きている現実と、子宮内で体験した現実とに大きな開きがあり、いつもおびえて、応えず、気味の悪さを抱えているひとりの人間。 その人間は、家の近くにある川沿いをひとりで歩く時間に、妙な安らぎを見出すようになります。 ここには誰もいない。 ここに…

<2658>「ハート型の器」

しずかに潜っている線から、 時々当たり前に浮上して、 時々当たり前に騒ぐ、、 時々酒を飲み、 時々涙する、、 日々の私は、 まるでそんなこととは、関係がないように生きています、、 さびしいというだけじゃ、 さびしくないというだけじゃ、 片手落ちなの…

<2657>「しずかな全てのもの」

世界はわたしのなかで淡々としている、、 わたしはここでこわいはずだ、 しかし、 あまりにそれが行き過ぎると、、 さて、 なにに対してそんなにこわいのか、 それが分からず、 あたしはここで静かになる、、 あたしも、世界も、 同じだけしずかだ、、 互い…

<2656>「集めてくれる人に」

私だけが現実から剥がれている感じがする、 と感じるのは、 私だけではない、、 と最近分かりはじめました、、 だから少しで良いので、 なるべく声を掛けようと思いました、、 いいのです、 私もあなたもどうしようもないところでひとりだと、 確認できる少…

<2655>「私は一日を作る、人は死ぬ」

私は一日を作ろうとしているのだ、 何日もかけて、、 私は一日を、 一日以外にはいないから、、 徐々に一日を、 私は上手くなる、、 私は生活者だという妄想に、 全面的に入ろうとする、、 しかし生活者なのは一部だ、 全的ではない、、 現に、こうして、、 …

<2654>「身体は驚かない」

あたしは平気で通過していく、 この身体のことを、 段々不思議だと思うことが、多くなっていく、、 黙ってここに座っている身体を、、 時々、 経過してきたものの多さに、、 どうしていいか分からなくなるのに、、 これは、 皮膚ひとつ揺らがない、 あなたは…

<2653>「心情的に裏切る、呑み込まれる~過去と治療5」

私は、野球をしてみたいなどと、自分で思ったことはありませんでしたが、嫌だというほどのことでもなかったので、見学に行ってみることにしました。 実際に練習を見ていても、特に何も感じませんでしたが、帰り際、父や、コーチをしている周りの大人たちに、…

<2652>「さなぎの中から」

ひとつまゆをくれ、、 ひとつ、まゆをつくれ、、 私は、 何かを見通したのでないまま、、 さなぎになり、、 内部を全て溶かしてしまった、、 おおうものは沈黙であったか、 擬装した、軽やかさであったか、、 私は、 途方もない年月を掛けて、 全く別の場所…

<2651>「生きている場所には、風が必要です」

輪が重なった、、 私の、排気が、 さまざまな、輪を経過し、 声が、足されてゆく、、 響きを、足されてゆく、、 私は、これが、 いくらか低く、、 それが、 どこか他のところで喜ばれていて、、 ん、 なにか、、 しずかなスポットへ、はまるのを、、 確認し…

<2650>「光の仕事を頼りに」

ふいに私の立っている場所が真白に見えた、、 あなたは当たり前の流れから、 随分遠いところに来たな、、 うん、 それもそうだ、しかし、 何もかもを犠牲にし、と言われると、、 それはどうも違うのです、 と言いたくなる、、 私はそれらに何の現実感もない…

<2649>「水が内世界を知り、ゆがんで皮膚の外へ滲み出る」

遠くを見ている人間、、 不気味さを、 内側に折り畳んで、、 こいつは、 異物と考えるより、、 どうしようもないだろうな、と、、 周りの人間が、考えたであろうこと、 なにの異物だと、 面白がってさわっていた人たちも、 次第に手をどけなければな、と、、…