<2303>「声の奥(私は細工する)」

 あなたが呼吸を持っていて、

 ヒにそっとあたる、、

 なにかが身体のなかから、

 まともに漏れてきて、

 私はそれを頂く、、

 その時刻に重なってくる、、

 なにがその響き、

 私はもののマにひとりしずかに、、

 身体を寄せる、

 おい、

 ・・・

 ん、、

 小さい水だ、、

 それからまたそっとなかに含み、

 私は喜ぶ、、

 

 あたしは静かな枠の中に、

 ありたけの声を含み、

 その先に見えているものは何、

 今に来て、渡しているものは何、と、、

 身体の拍子を合わせる、、

 私はこんな時日へひとりで出て、、

 なにを聴こう、、

 うん、、

 もののなかの人々、

 もののなかの連なり、、

 もののなかの過ごし方、、

 うん、

 べたりと、

 染みて身体は、、

 ここにひとつの勢い、、

 ここにひとつの歩み、、

 私は関係させ、

 その姿を頼む、、

 あれはいちいちの方向から、

 ゆっくり出てくる、、

 それは物事だろうか、、

 私の声の、奥だろうか、、

 振動が、どこへでも出て、、

 今にその形を伝える、

 私は細工する、、

 今に伝ってきたものの、

 そのなかに含まれる、

 時間との付き合いを、

 たったら今知る、、

 なるほど、浮かぶ仕方、

 私が頼り、授けられたのは、

 浮かぶ仕方、、

 

 ものの目のなかにひとり住み、

 ひとりさわぎ、生き、、

 声の全体を、漏らしていく、、

 身体の全体を、濡らしていく、、

 声だけになり、

 液だけになり、、

 ここでほうとあげているものら、、

 ひとつだけになり、

 人間だけになり、、

 ここでほうと、ただ一声をあげているものら・・・