<2309>「起これ、」

 声だ、

 ・・・

 私は水を運ぶ。

 私は、存在のために、水を運ぶ。

 声だ、

 私は水を運ぶ。

 ん、

 これは、行時だ、啊だ、

 身体のなかだ、

 行時の声がここに、

 これは行時だ、

 、、

 身体を矯めろ、

 タメろ、タメろよ、

 分節、うん、

 分節、うん、、

 分節は、行だ、時だ、啊だ、

 存在の、向こうだ、

 うん、

 

 私は水の中で眠る、

 ひとつの種として、

 私は種とともに眠る。

 ひとつの種として、

 、、メザメはどこダ・・・

 起これ、起これ、、

 くれろ・・・

 

 アタシハヒタスラ種トシテワイテクル、

 起これ、起これ、、

 コえ、

 コえ、

 コえ・・・

 、

 存在の、仮定域のために声を、振動させてくれ、

 存在の、その空白域のために、声よ、起これ、、

 

 うん、

 身体、この、

 身体を、破いてしまいました、

 ひとつの紙のように、簡単に。

 破いてしまいました。

 私は水が出ます、

 私からは、水が、出ます。

 

 種に被る土のひとつひとつから、声が、

 湧いてくる、

 起これ起これ・・・

 命のように静かに白く並んだ紙、

 私の前に並んだ紙に、

 種は、垂れていくのであって、、

 声などは、もう、それから、、

 

 あたしの、ひとつの存在、

 存在、

 存在、存在(存在、存在)は、呪の底で、手を矯めている・・・