<2296>「短い声を訊く」

 ものの向くなか、

 私は探った、、

 どこでこの身体を得たかも定かでない、

 あれ、

 それぞれのヒはあり、、

 私も浮くのに、

 どこから来ているかが分からない、、

 今あまりにも当たり前に、

 この呼吸の内側へ、

 入ってきたでしょう、、

 間隙の、なかへ、、

 その声の潤みへ、

 入ってきたでしょう、

 あたしは見つけましたよ、、

 この、長い身体のなかにも、

 うん、

 至極当たり前にここへ、、

 ねえ、

 身体などが生きて、ここへ、

 あたしには少しきこえました、、

 

 まるで不明の場所から、巡り、、

 今に立ち、

 今身体は並び、、

 それぞれの光景へ、

 私が息をつく、、

 時計が濡れている、、

 用意された場所を眺める、、

 もののなかを潜り、、

 私は知っていく、

 生まれていく、、

 なにだこのようなところ、、

 膜に覆われて、

 身体がそこかしこにきこえているところ、、

 眺めることが可能で、、

 過ぎて、過ぎて、

 微量のものごとのなか、

 私は居る、、

 私はどうしようもないほど、いる、、

 そこで驚く、、

 なにが身体のなかに入ったのだ、、

 ト、

 ひとつのトオンで訊く、、

 

 入ったら、回転する、、

 同じように過ぎて、場所で、、

 それぞれのなかで回転する、

 生まれる前にいて、、

 私は見る、、

 私はその風景を見る、、

 からだを見る、

 からだから徐々に流れていく、、

 あつまる、はじめる、、

 その仕草の向かうところ、、

 流れる、数に触れて、

 そして並べる、、物事のところ・・・