<2290>「一量の人間」

 誰も、眩しくて、見えない、、

 ここまで上がるものだろうかと、、

 不思議の渦の上に出ながら、、

 ある、当たり前の場所に出て、

 私は絶えない、

 いくつも見えている映像の、

 そのひとつひとつに住み、、

 私は語りかける、

 身体のなかに向かい、、

 そのあなたのなかの物事を、

 こちらへと、移してくる、、

 なにだろうね、、

 新しい平面から来たもの?

 それはどうだろうねえ、

 うん、いつも、この領界から、、

 私は招んでいる、、

 その仕草のひとつひとつを招んでいるんだ、、

 

 大変な量だ、、

 生きている今の私、それから水、、

 空間など、

 こんなにあってもいいのかな、と思うぐらいだよな、

 なんだろう、、

 新しい地面に出るとき、

 私はここにいましたか、、

 ほんとうに定かでないけれども、、

 これらの声をひとつひとつきく、、

 その物事の流れとしてある、

 私は軽やかに、

 この事象へ向けて流れてくる、、

 そのなかにいるものよ、

 いるものよ、

 いるものよ、、

 私は、どうしたらいい、とは、言わない、、

 私は、適当に、流れたらいい、とは言わない、、

 すべてあたりまえの物事だから、、

 まざるだけ、、

 あたしは混ざるだけ、、

 そこに覗いてくる声を、

 一量、見ているだけ、、

 

 あなたは目の前に立って、、

 この荒れに荒れた時刻を迎え、

 ひとり驚いている、、

 ここで何をしている、、

 もちろん、私はここで、

 ひとりの人間をしている、、

 あなたがたと同じように、

 きれいに響こうとしている、、

 なにを寄せる、

 そこでなにを、寄せようとしている?

 富なのか?

 膨らみなのか、なんなのか、、

 はい、

 生命の流れに、

 はい、はい、と、ひとつの、声の束を、かけていく・・・