<2283>「最大音」

 一場の夢のなかで、

 私は、

 不動の振りをする、、

 ふん、

 身体に端(ハタ)はなく、

 三千の、

 夢の振りをする、、

 あたしは体温で、

 この場に踊り、

 四方を見渡す、

 そこに、草を見る、

 地図を見る、、

 当たり前の存在の、

 ここに行き来することを、、

 そっと確かめた、

 

 あたしは一場の夢のなかで、

 どこまでも踊りたいと思っていた、、

 こんなに新しい場所に、

 ひとりで回転したいと思っているなんて、

 きいたことがなかった、、

 身体は分かれて、

 いつからの響きと、、

 そこで訪ねても、

 身体は随時生まれる訳ではない、、

 あたしは日々の軸に埋め込まれ、、

 その中心部で笑んでいる、、

 片時も離せないこの笑み、、

 しずかに寄せて、

 しずかにそれる、、

 もののなかの楽しみ、、

 身体の弾み、、

 あ、

 なんて実体なんだ、

 うん、

 わたしはやはりここまで来て、、

 そのさらにさきわけのなかで、

 あなたの粒が始まり、、

 ここでほうと熱を出す、

 じらり、じらりと見えるところへ、

 その熱を、

 その熱を見る、、

 

 からだはすぐにひらかれて、、

 ものがどこか遠くから、

 ひどく分けて入ってくる、、

 ものごとのその先から、

 私のイメイジが入ってくる、、

 なかに線を引き、

 その存在のなかで眠り、

 あくまでもその白い場所のなかに出る、、

 それははたらき、

 しずかな線の上に漏れ出でて、

 そのまま重なる、、

 身体は順繰りに、

 ここの線へ重なる、、