<2942>「『折坂悠太 ツアー2024 あいず』」

 4月26日の最終公演に向かう。

 

 全く緊張などしていないと思っていた。

 

 会場を目にすると、足に上手く力が入らなくなった。

 

 甘いものを食べよう。コンビニでもちのスイーツを。

 

 何とかなりそう。物販で、

『あなたは私と話した事があるだろうか』

『薮IN』

を購入。

 

 ドリンクチケットを買う。

 

 水、お茶、ハイネケンならすぐにご用意できますとのこと。

 

 普通なら水にするところ、ハイネケンにした。

 

 私は緊張していたから。

 

 始まる前にいくらか飲み、大分リラックス(お酒ってこういうふうに飲むのか)。

 

 

 ライブが始まる。

 ライブ後セトリを軽く探したが、今回はなんかやめようと思った。

 思い出すままに、思い出せるだけ。

 

 道がある。あけぼのがある。針の穴がある。

 茜はなかった。光はなかった。

 

 さびしさをきけた。

 さびしさを生で聴けるということ。

 

 この人のこの文章は俺にしか分からないと思わせたらそれはその作家が一流ということなんだ、ときいた。

 

 さびしさは、私を歌っているとしか思えない。

 おそらく、そう思っている人はいくらもいるはず。

 

 鶫がある。抱擁がある。人人。

 

 私が歌っていることは、皆が知ってるよ、としか思わないことばかりだと、折坂さん。

 

 あの頃は、あってないようなものさ、とあけぼの。

 

 夢はうかうかしてると夢は叶うからと人人。

 

 これは私の歌か。

 

 人人を、ライブ後すごく好きになったなあ。何回も聴いている。

 

 あの人、歌ってる。

 

 新しいアルバム『呪文』が出る。

 リリースのツアーもある。

 

 私は発売日などのことはすぐに忘れると折坂さん。

 

 新しいアルバムが出る。

 それを、ライブの終盤で聞くという何とも贅沢な。

 贅沢な数文字の流れる時間。

 

 こういう時間に、生きているとたまに出会うということのものすごさ。