2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

<1095>「染まるさま」

とおるさま、みざま、揺れざま、はざまに 吹くと、 枯れて、、 の呼吸、も呼吸、と呼吸、 わざと、 音(おと)が違う 気が違う 嘘が違う またぞろ 少し 覗き、溢れる、かたまれる、よぎる 断る、 大人、それにもう大人、 聞き初(そ)め、得(え)初(ぞ)め…

<1094>「声の通う道」

欠けてくと声、走ると 見ると、 そばに、 、、 素朴な約束のなかにあなたを隠して そばに、、隠して また静かにはらう、 音(おと)もなく、 風は過ぎ、容れる、、 声、長う、流る、 波、そして駆け、、 吸う、、声、過ぎる、 掛け声 掛け声 見ぃ毎 振り、振…

<1093>「音声のまだらな生き方」

あくまで頑なな、 あくまで軽やかさ、名、扉、音声(おんじょう)、 進む ひとつ、そばで聞いている、、 まだき、まだみ まだらな 箇所、ひとこと、 その音声(おんじょう)の全き乗り方に、 ひと見はいつか尻込みしている、 尻込みしつつただにつかまえてい…

<1092>「ヒにあくがれ」

おまえさま、 ひとり またひとり おまえさま、 ひとり掛け声、、 よぅ よぅ ぼ、ぼ、ぼぉ おまえさま、あくがれ、 ひとことめにはうんと言われ、 おまえさま、 あなたはしわがれ とく とく 響け かかれ ながの響き、 山奥へ進め、穴を目掛け、 ぼぅ、ぼぅん…

<1091>「ある暑い日に」

大きな風車が浮かぶ、、 野球帽の下に小さく収まっている、 のどがかわく 涼しい、 全然見たこともなかった人たちが今日も生きている、 記憶の蓄積から、机から遠くに来てしまった、 駅はどこだろう、 何を食べている? それにしても何故ここまで晴れている…

<1090>「墓石の傍で」

昼間 墓石 昼間 墓石 それは、あなたの仕組み、 あなたが仕組まれたあとで、 ただ水が流れているところで、 おとがなにも譲らず、 過去に笑みを浮かべながら持ち上がってくるところ 過去は吹かない、 墓石が揺れている、 墓石がわれさきにとたわんでくる 行…

<1089>「あふれる」

かなり鳴る、それも、鳴る。 ひとりで目を逸らしていた。 ところがひとりで聞いていた。 言葉は誰か。 間際に鮮やかに跳ねる。 潤いと音(ね)、、 あるいは長話、 ひとが再考し再考し再考し溢れる。 耳元で鳴る、 壁にもたれかかりぼぉぼぅぼ、トしていた。…

<1088>「千度四度」

なにぞ、なにぞはじけとやん、 はじけとぅりゃん、 おの、おのが語りとぅ見りゃん、 さしもの色(いろ)、言(こと)は、 混じ、混じ、混じとも、 まんじともせず、、 ひと見ひらくは、そのほあのほ 跨ぎ 夢ならん絡むまど‐い、見し おん無き場所絡む、盛(…

<1087>「目新しい日の言語」

のき、あふれ あおぎ、はりつく それも鮮明に、、 音(おと)もなくのびるイメージの隙間々々に、 風に沿い、まわって 目新しい言語として ひそかに走っている、 まわす まわす まだかく曖昧な身振りのなかえ、 一度となく、となく、ながら、求め、進み、 ふ…

<1086>「蠱惑、オレンジ色」

語りかける、 君はそこへ立って説明をしなさい、 しかしわたしにはわたしの連続性があるのだとまずは語ってください これは誰のことだろう 待てよあなたのことか、 あなたあくがれ あなたのことか、、 まちをすみやかに過ぐ、 わたしが歩くことか、 そばには…

<1085>「手のことだけ騒ぐ」

ややあって、明けた なにもたがえなかった、 ひとまず聞いて さらにさらにスムーズになっていった 身体(からだ)に従えばはやかった 遠くまで溢れて、、 ひとり椅子に座り受け止めている、、 呼吸がしなくなる、 おだやかな昼間だけになる、、 時間がない …

<1084>「真黒く揺れる」

緊張した目、 目の緊張、 そこにはくらい、くらい影 ひとりのひとが あまりにも真黒で、、 緊張したひとりの影が、、 なにもないものかなにも真黒なのか、 人々はどうしても、その、、 ひとりの・・・(ひとり、の・・・) ひとりの黒い影に苦く引っかかって…

<1083>「瞬間の生き物」

遠くまで届く時間のなかだけにいる訳にはいかない。 大概は流れ、今として流れ、また同じものが重なる。 あるいは風景と、ただのざわめきと目が合って、 回転が 遠のきが 和やかな色が、 異なる瞬間を示してしまう。 瞬間の生き物、 わたしは分かれ、重なっ…

<1082>「汗が落ちる」

ひとつ呼吸する ひとつめで呼吸する、 さあ、 現在限りこの軽やかな音(ね)を聞いておるのは誰だろう、、 いくつもの湧き立ちにもたれてこの音(ね)を聞いているのは誰だろう、、 あくがれより新しくなった、、 わたしはただに膨らんでいるはずだ、、 まば…

<1081>「ヒ」

大きな声、 夢に違いない、 増えている、、 順調に動く 重ねる、、 ヒ、 同じヒ、 燃す 意識 二言目には意識 突然何事も黙り込む 過去集む なずむ ひらたいヒ ひらたいヒのなかに、 所狭しと熱 ひとり燃え上がり 集む 機械的な感覚 笑う 時がかかる 赤らめる…

<1080>「手になり、記憶になり」

今日も 速度を持って 生きていて 手に負えない 生きていて 速度ながら 今日を持って 負えない 手になり 記憶になり 手すさび まどろみになり 夕べ 速くなり 速くなり 明日 明日に居て 揺れないで なにの話 見えない 見えないで 今日ながら 負えなくて 生きる…

<1079>「声か、嘘か、空気」

だれ重なった、おそらく ひとしく誰が またふと立った、すぐ立った そばで誰が、、 かたまりのなかに ひとむれ、 ふたむれ、そこで、、 アトモスフィア、のなかに、まぎれ、 垂れる、たれか、 わずか、、過ぎて、 いくら、、まるめてゆ のどに 先に まるごと…

<1078>「限定的な言葉」

そんなこと言われても困ったな そんなことをあたしに言われても、一体あたしはどうしたらいいのか、 それであたしはいつもこうしている、 だからどうなのかがよく分からないものが溜まっていくので、 どうにかしようとしてこうしている、 話すそばから得て …

<1077>「こちへうかばんとうえ」

こちへうかばんとうえ おうい、おい こちへ、こちへうかばんとうえどうなさい あじゃん、そちこちゆきなさるんか ゆかいかん、いかん あんだらこちさうかば、またけたいなことあんなさしょうが、 うかばんことにゃさーしらいでね おうい おうい、おい あじゃ…

<1076>「言葉は脂汗」

さくる さくる さくる さくるはなんのきなし さくるはなんのきなしながら、 言葉は援軍であるな 言葉が援軍でなければ一体なんだろう 経験はまた言葉たれ 経験はいまだに意味の通らない言葉で回れ 意識もただそこで泡立て 回れ あたしは歩速を一(いつ)にす…

<1075>「濡れる葉」

なま、けたましい、 なま、 ぬら ぬら ぬ け、けたましい 過ぎ 落ち葉、 さかさまに乱る、ノ、よ、 探り そっと、そっと蕩尽、 触れて かきくしゃ(に)かきくしゃ(に)なる、 よるやく、明きはじめ、 ひとことのこのこと さぶしう さぶしう あからめにひゅ…

<1074>「けたいと、液」

もとは 色 もと もと もと暗い、 ほの、ほの、ほの、 あか、るい、よう、よう、よく見てて、 うち、うち、そと、 その 明かり、より、過去、文字、 けたい、けたい、けたいなひと、ひと、ふで、 ひと、液、たらし、ひと、たらし、、 なまの、なまの、なまの…

<1073>「完璧な一日」

完璧な演技で全てをすっかり騙してしまって、 さて部屋に戻り(お湯を沸かして、コーヒーを飲みながら)、 テレビをつけ、野球を見、 イニング間の弛緩期に、 ゆっくりとほくそ笑むのだろうか、、 (一点取られた) いいや、ひどくどんよりとするだろうと思…

<1072>「現代人宣言の」

現代人宣言の一 渦中の人であること なにがあっているのか間違っているのか分からない、という態度を保つこと 手探りで進むこと 手探りで進みつつこたえのようなものを見つけても、それが本当にこたえなのかどうか、とすぐに不安になること 俺は最初っから分…

<1071>「キョウ」

出来上がることに驚き、、 出来上がることが続くのに驚き、、 ただ続くのに驚き、、 道に驚き、触れてもなんの感触もないだけで、 ためらわず驚き、 あたりまえの言葉にときに驚かなくなり、、 驚かなくなることにも当然驚き、 驚き続け、 驚き、驚くにつけ…

<1070>「現代人は醒める、さようなら」

遅くなるもの 遅れるもの、 ふとした隙間に、どうしようもなく現代人で 現代人で醒めていて どこかに感激屋を隠し、 あの倦怠のなかにすむ どうしようもない現代人で だからかして書いている どうしようもなく書いている 一切が羅列 一切が羅列で そこへ集合…

<1069>「名前と恥じらいがない」

恥じらい 名乗るほどのことではなく、、 恥じらうので、、名乗るものがなく 名前もなく、 歌もない それから大声も、 余分な倦怠もなく さわやかさもない 過ぎていない 過ぎていない わたしはここにいるだなどと思うことがない ふるえていない 巧みさがない …

<1068>「だらり」

だらり・・・ だらり・・・ だらり・・・ (わたしのなかのなにかだらりとした感情が大方川でも作っている・・・) ぷかり ぷかり (わたしのなかのだらりとしたなにか・・・) (名前さえのないもの・・・) (川がわたしの記憶であった試しはない) だらり…

<1067>「肌色を撫ぜる」

ある日訪ね方を変えた、、 敏感に肌色を撫ぜて、、 無応答の意味をつかまえそこねて、、 また肌色を撫ぜる、、 一体この身振りは染(し)むことを得たのだろか、 あるいは伝え 伝え 伝え、想うことの難しさ、 そこいらへんの草々の匂い絡まり立ちのぼり 戻ら…

<1066>「未生の、声のなかに」

未生のもののかすかなささやきに、たったひとつの指で静かに同化してゆく (あらゆる人々の気持ちは分からないかもしれない ただ (あらゆる状態の気持ちのことは分かる、、 わたしがものを考えるスケールより遥かに大きく、、 わたしが頭で考えているリズム…