<2298>「古の声、網、泡」

 自在時に身体が溶けて

 身体は網になる

 不、

 懈怠、、

 静かな天上を覆う

 自体時に

 身体は泡になる

 遠くの方まで、

 その匂いは届き、籠もる

 。

 身体は今、

 天限に向けて、

 おのれの存在の非・重さを伝える

 網と言う網、

 蔦という蔦が

 その存在の、

 沈黙の振るえのままで答える、

 阿。阿。阿。

 呼ぼう、

 身体を、呼ぼう、、

 天限内に

 声は、巡らされているのだから

 呼ぼうか、

 私の、

 古(いにしえ)に咲こう、

 隠れた透明の、

 身体のなかに、咲こう、

 

 私は天限の、

 その、

 ムラ、の内部にまで、

 声を秘めていく、

 声を立たす、