<2302>「テイマ、テエマ」

 そのものの形、

 私はひとりでその穴に、

 ゆっくりと入っていた、、

 どこかは分からないまま、このなかへ、、

 私が潜ったのを、、 

 どうやって確かめよう、

 それには声を当てていればいい、

 この場へ見事に散らばるように、声を、、

 上手く響いたのか、、

 うん、

 身体は軽やかになった、、

 あなたは長いことここを見ているだけになる、、

 生まれてすぐ、

 この視線と、

 このヒの温度とを、、

 ふたつとも知ることになる、、

 

 不明だが、、

 姿はどれも、このスピードで、

 増えて、増えて、、

 いままたくれる、、

 いままたテイのなかへ、

 いくつも来る、

 あたしは肌になって受け止めた、、

 いくつもの光を幻視して、

 そこからそっと流れる、、

 私は生まれたのではない、、

 戸惑ったのだ、はじめて、

 この空白に対する、、

 身体の場所というのを、、

 捉えかねた、、

 あんなに膨らんでいるように見えて、、

 その実、

 どこからの声か分からないのだから、、

 私はそれぞれに分かれて、、

 しずかに声を出した、

 それはどこへも巡る、、

 私はテエマになる、

 私はまず裸になる、、

 空白に、上手く馴染む、

 水が増えてゆく、、

 彼方から、順に、増えてゆく、、

 

 そのなかで眠り、、

 そのなかで呼吸し、

 からだを続けているものら、、

 これは時刻になる、

 順に、時刻になって、

 あなたを迎える、、

 あなたが肌になる、

 私は長く育つ、

 時間のなかで長くなる、、

 はじまる、

 あの方へ、幾度となく、はじまる、

 出てる、

 うん、

 身体が出てる・・・