2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

<1253>「青い声の上を渡って来る人がいた」

片側から片側へ声をかけた、、 そうしたかったのだ、 そうしたかったのだろうと思う、、 長くなり火はちらちらと目覚めている、、 目覚めている過去を取り巻いて、 身体は順調に声を出し始めるのだ、 揺れた、 残っていたひとの身振りが、 残像は静かに張り…

<1252>「静かな点滅のなかへ畳まれて」

わたくしの領域が一番広大であるという言葉をつかむとき、、 全く確かな線がトオッテいて、、はっきりとその外側にある、、 しかも自分だけがその外側にあるのだ、 ト、感じ合わされているのがほとんどみなであるということを考えることだ、 そこはフヘンと…

<1251>「この場から爆ぜて」

ひとつのアクシデント、 アクシデンタルな、、出来事のなかに小さく身体をまるめているようにも思える、 それはさくれつする前の姿形、 たったひといきではぜた、 はぜていた、 全くアクシデンタルな響きでもって、 どこからどこまでもひらく、、 そうして身…

<1250>「あの朝」

あの朝はいつも冷たい、、 あの朝は独自の色を動いて、、 独自に温まっている、、 私はひとりでに温まっている、、 空気のなかに線を引く、、 線は次々に様々の色を弾(はじ)く、、 朝だ・・・ 朝はなんのきなしに微細で、 ただ小さく揺れていて、、 種々の…

<1249>「裸体の軽さ」

慌てふためいて通りをふたりの人がゆく、 時間意識はばらばらにほどけたり、急速にひとつのものになったりしているようだ、、 誰がこの道を用意されていたことを知るだろう、、 分かたれていたと考えていたのはひとりの意識だろう、、 道から水が伝わり、、…

<1248>「ひとつの身体が漏るところ」

あァ今しがた声を掛けました、、 本当にどこを過ぎているのかも分からない夜というものがそこへ 丁寧にはさみ込まれて、、 ちょっと静かな速度で震えているようですから、、 夜は夜で黒ずみます、、 またいくらも皮膚を編んでおきますから、、 どのみち、明…

<1247>「優しい高温」

からだ、表面、タイヒと、 タイヒ、積み重なり、、 からだを通して、、 このまま、言葉と、言葉、それから嘆息と、 あなたの内側にいきづく、 めまぐるしい営みのなかに不思議に安堵し、 安堵する、 交差するわたくしの振舞い、 じ、、と奥にしまい込まれて…

<1246>「声の裏へ巡り」

うちがわに声がめくれかえったよ、、 等しく、、 そのままたらたらと流れ出だすような気がしたな、な、 あの人の声のうらがわにひっくりかえって、イテ、そのままざらざらとした舌をあて続けているような気がするんだ、、 脈がまた脈としてひとり歓喜でもな…

<1245>「声を総動員し」

長いならば長いままでひたすら身が渡り、、 叫ぶ、 誰が声をしているなど、 誰が声をよくしているなど、、 語りながらつんのめり、、前に、前に、、 はげしくひろがってそこいらに、こぼれ、 前に、、前に、 何度も香り立てる、 そのまま 回転しょう、 その…

<1244>「模様を取る線」

小さな塊のなかに音がひらいている、、 誰か静かに窺っている、、 どう跳ねるだろう、、 このものがただこのリズムを繰り返していると、、 どう跳ね、そして、どう流れるのだろう、、 あたまっから分からないと思われていたものは今分かられていた、、 そし…

<1243>「手と渦、信」

晴れやかな顔を覗かせてきて、 道理で、、 軽く、、 道は軽く、 そのなかをただに潜ってゆくところ、、 そのなかをただ走って潜ってゆくところ、、 疑いのない表情が千遍変化さる、、 次々に変わる、、 どこかに中心も持っていない、、 関係性のなかに線がぼ…

<1242>「ひとつの揺れが黙し」

その奥へ、ひとつのことではいれ、、 ことが絡まる音をひとつひとつききながら、 はいったらいいんじゃないか、 はいったらひとつの音が渦を巻いているのではなかろうか、、 絡まりながらきいているのではないだろうか、、 予感が身体をかすめ、、 また こま…

<1241>「時日を垂らす」

ひょっとすると熱を送り風を送る運動のなかへそのまま紛れてしまってなんらの考えも持ちきたらなくなったと感じる瞬間がある、、 あなたの皮膚が尋常な速さであたためられていくことを、 ただぼうやりと隅の方で、、ただふるえて、 それにしてもどうしてああ…

<1240>「剥落、」

呼吸に別の時間が流入してくるのを静かに見つめうち騒いでいるものと平静な眼のあいだに映るものをいかんとしょうか、どうしようか、 姿形が濃い煙のなかに埋没しちゅう、 どうならさればよいか、 どう身体が流れていくとよいか、どうか、そうか、 ただ垂れ…

<1239>「文字を放り、」

あのような視線を持ちひきりなしに伝えていること、、 混線のなかに透明な音が鳴り、、 どこの誰かも分からなくなったままそこへ僅かに立っていた、、 あたしはどんな言(げん)を置いてそれで紛れていくとするのだろう、 あんまりぼうやりとしてきてそれで…

<1238>「別の揺り」

あるいは線上に、、ものの見事に、、 ほうり投げた感嘆をトオッテ、、身体がほつれるのも構わないでいると、 ある身振り出でくる、 あるいはよそよそしいまでのものに、平気で首を突っ込んでいけるところがここにはあり、、 あなたが指を差しているのもどこ…

<1237>「基底に置かれた質問へ」

今緩やかになってただ空気がひゅうひゅう巻いているところのなか、あるいは溶けて無限になってゆくような、、全体と言えますか、全体的な感覚のなかにいて、 それは喜びでもなければさびしいというものでもなく楽しかったり苦しかったりするようなところはそ…

<1236>「直線の欲望」

あらわれたな、、 と、、 直線の欲望にひかる、 ワタシハソレデナガい時間濡れタママデイルトサ、 はたから削ぎ、削ぎ、 見えてくる動きを両手一杯で喜んでいる日のなか、 ワタシハチョクセンノヨクボートナッテキレイニヒカッテイルダロ? どうや、 身のま…

<1235>「沈黙性の渦」

いつも冷たい線を横たえたいと思っているらしい。 それにより、入らないで見ている(イレナイデミトル)、 第三者をしょう、 第三者、 ウチへ速やかに滑ってゆくその流れから離れたところで何かを見ている(メガツカレナイノカナ)、 あるいは、真っすぐに線…

<1234>「枯れて外れたものが」

生える、、の、見る、と、するどく、 這い、這い、 ぞく、ぞく続と這い上がるところ、、 いちもんじ目掛け、のぼり、のぼり、垂れ、 まったくひきりなしにたれ、たれ、 新しい地面をいつのまに踏み、 染(シ)み、垂れ、たれ、たれ、 向かう、やたらにあふれ…

<1233>「隙間へささやく」

よくぞ晴れたるところに身をほうったものとして、、 探り合う一途な眼差しを放棄する、 その奥へ、、回転え、回転、 あらゆるものを巻き、 巻いて揃え、、 ひらく、 また順繰りに流れている、 触れていて知らないもののなかの一部分に歓喜ガアリ、 その音の…

<1232>「無音の日、身体の季節」

明らかにするところではないから、 ものは皆舞台の後ろに隠れて、、 靴で踏んでもらってもよいものとする、 そうして出て、音とする、音としてして、すれて混じれてき、 長い道なりに身体ごと置かれてき、 置かれてきた、 こんなところへは来ていないような…

<1231>「海の底に静かな手を寄越して」

じゅうおうに過ぎるなにか、 蓄えた(ノカ)、 ひらひらと振れた、静かに散られた、 どこを見ていた、、 中の中に、あふれ、 のか、 前方を遥かに、 また少しオクレテ炸裂するところ、、 感慨がじゅうおうに飛ぶ、散る、 流る、 ひといきで流れテいる、 呼吸…

<1230>「化生の嬉しさ」

途方もない、と、まぢかに見ていて、言う、 いう、 ひとりで、言う、、 具体的な身体に到達しているのを、聞き、 聞き、聞き(ミミデヒライ)、 あれは溜め息と発話と、 流れるようである身体、 ぜんなくの前景にぼうっと浮かみ出た、 さらの身体、、 いつま…

<1229>「浮動の生命を噛んで」

えええそうか、、そうだからして、 いくつか、渡るには違いないが、 やたら、しんとして、数々、無言の隙間へ、 ぬっと踊り出た、、! 躍り出たのかしら、 躍り出たのには違いがないのだけれども、、 誰かが踏んでいる、 みし、、とする、と聞こえる、と放つ…

<1228>「内側の呼吸に涙を流す人」

かたがわ、かたがわ、 や、 かたがわ、かたがわ、 それに、日と日と日と、日を触れて、 余す、余すところ、と、なく、 じん、じん、と鳴り、伝えて、ひろく、ひろく、 ただ小さく、ただ軽く、、 まだ当たり前に片側を過ぎる、、 緊張しているのと、日と、緊…

<1227>「青い身体が散る」

して、逆流にまかれてほがらかな一日に刺さる、、 逆流にまかれてほがらかな一日に通う、、 そのまま、青い呼吸を取り入れて、 通う、ただの青い日、 青い日の身体が静かな音を立てて散ってゆきます、 それはもう尋常の身振りで、幾方へ幾方へ幾方へ、、 そ…

<1226>「青色の糸は長い声を成す」

青い糸が尋常な香りを備えて真っすぐに引っ張られてきている それだから全身仰ぐ 仰ぐより仕方のなく ただ、ろれ、とほつれ、 真っすぐに伸びやる その香りは私はそのままの背(セイ)で嗅いだ たんとここに嗅ぎやった、のだ、 それから、青い糸はどこまでも…

<1225>「存在の記憶の色、装う粒」

まぁそういうものですか、、 まぁ呼吸を取りましょう、 そうですね、 きっとすみやかに、 あるいは確認などなくとも、、 いつまでもメグッテいるでしょう、 本当です、 本当は誰かの顔をしていませんので、当たり前に過ぎてきました、、 過ぎてきました、、 …