2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧
私にはこんなぼんやりした煙が刺さっているんだ、 誰が拵え上げたんだ、、 目が回っていやがる、 身体が辺りへこぼれたがりやがる、、 どうだって言うんだ、 素晴らしく吸い込んでるじゃあないのか、 私もこんな狂った香りのなかに踊ってみたい、 よろめきを…
見慣れない眺めであると思った。 どうやらあなたもそうでしょう。 どこに来ているんでしょう、 あなた、ここへ置いとくにしても、記憶が多すぎるとそうは思いませんか、 時間がわたしたちを含みすぎているとは、 日のように流れているとは思いませんか、、 …
面に、一日が、 曖昧に映り、過ぎました。 平素から、この行いが、 全くただにのびるひとつの道を、 分かりにくいものに変えています。 ひとが沢山過ぎるには、 あまりにもこの道は単純ではないでしょうか、 少し足りなくはありませんか、 ひょっとして、わ…
踏んでいってよ 剥がれて、、 そのさきで、顔からまず剥がれて お前みたいな膨らみのなかに顔を浸けていたい 穏当な、青い声の、 まばたきの、 真摯な膨らみに、 あるときにまさらに敷かれたこのヤで、 剥がれるままでいるとせ、ものともせで、 尋常、さあら…
おお、そうです。 眩しいんですね、、 ここへ渡る時はずっと、 ここへ乱れる時はずっと、手が見えにくいんです、 尋常な視線が引っかかっているんです、、 うつろな声となれと、 ものはもので遠くまで映れと、 あれで等しく語りかけるでしょう? 不思議な気…
身振りの少ないものが目を据えて、 時間より長く一点を見つめていたら、 そこに小さな驚きが立って、 仕方を忘れる人が次から次に出来るのです。 と、 様子を窺っていて、 まだまだ足りないのか、、 もう、なんにも見ていないのか、 しかし長い時間が経った…
例えば、事故や事件、病気なども含めて、完璧に、完全に計算の中に容れることが出来、つまり突然に、意識しないままに死んでしまうということはまるでなく、あなたは何年後の何月何日何時何分に死にます、ということがハッキリ分かるのが人間存在というもの…
小さな珠は跳ねて、 小さな珠は、 伏せる、 や、 や、お前さん、 お前さんは一体そんな姿をしていたか、 けして見せぬ腹を背をそんなにあらわして、 なんだ、 なんだ、勘定のそとに置いてほしいのか、 しかし困ったねえ、 どうにかこうにかして戻ってはくれ…
ややあって外界は眩み、 かすかに、しかし長い音が続く、、 そのときは誰も表情を覗かなかったのだが、 身体ごと隙間に沈んでいたと見え、 流れの先端に何が、 流れの先端に何が、、 あ、あ、という短い響きが、 裏へ、裏という裏へ、、 おそろしくて眠り込…
その奥へ手を、 まく、ま、ま、巻きなさい、 なだらかな、 無言で、無表情で、、 あたたかく、 そっけない顔をした、 滴るなかを分けて触れるのがわたしです、、 意見を提出せないのです、 まだ生まれてはいないのですから、 言葉はいつとも知れずにかかって…
何を張っているのだ。 あらかた過ぎるに違いないこと、 何を張っているのだ、 奥の、奥で、結び、 見えるもの、 過ぎた、過ぎた、 見えるものの時間は過ぎた。 これは歩にしよう、これもまた歩にしよう、 いとまもなくまた熱量、、 跳ね上がる、 回転盤へ静…
あんまり触れていたもので、 色が剥げて、 遠くの方まで見えていました。 身体がかかります。 ひとつの呼吸を忘れ、 今またここを静かに過ぎるのです。 あたたか、でした。 緩やか、でした。 いっときかかり、 前へ、、前へ、、 かわきながら捨てる姿、 の、…
はた、はた、 ぞ。 か、か、むかう‐ル‐ぞ。 おぞ。 いつ、いつ、メ、まじる・・・ のぉ、や、おんばさん えい、 上手、上手、 ひく、ひく、ひく、、 ぞ。 まさまさまさまさ、 や、 おいおまえさん水をつかいなさい、 ざんぶ、ざんぶ、 やあや、ははは、 ほら…
人が怒ってさ、被害妄想的に内面を吐き出したとき、ちょっとホッとするところない? なに、意地悪な話? あ、ヤ、ヤ、そうじゃない。もちろんそれを受けたらうろたえるんだけど、同時に、 「あ、この人も風景なんかじゃなくって、わたしと一緒の一個人なんだ…
基調。 まだ関係のない時間、 ぼんやりとして、 ヨォヨォヨォヨォヨォヨォヨォ じっと浮かべ はっきりと見、底はカラだ・・・ こつ、こつと、、 骨を打ちなさい・・・ 言葉をあげなさい、、 そら、そら、そら、、 じっと笑みのなか、にじんで立つ。 何まうし…
いつもより遠い時刻が薄闇に光って、 いつもより高い音を立てて鳴っている。 漠中漠、走り、、 堆積は舞う、 舞う、、舞う、、舞う 一切煙のなかにほうり込まれ、、 一切を言わない こんなところまで染みていた、 こんなところまで、、 ただの記号になると思…
房を出る。 ふさぎ、ふさぎ、ふさぎ、光る。 房を出る、房を出づ、 一切境、一切明、 かぜなかを等しく切れていって、 ぼう、、ぼう、、ア、 アたらしく飾り、、 明、、明、 房を出たあとすぐ、 記憶から、中心から、、 覆いから、窓から、 凝縮から、 日々…
縦にのぼれ、、 物悲しい場、 過ぎてき‐過ぎてく予感にほぼ真暗なまま応え、 よう、 ひとりの場、 興奮した線は燃えている。 あちこちにまたちらちら立つ、 ちらちら見える、 そこに生きている。 そこにまだ生まれたばかりの姿で、、 他も何もあろう、他もあ…
こいツァひとりでに現れ出でたような顔をしている。 来歴が知れない。 ほうり込まれたのだな。 ほうり込まれたのだな。 そうに違いないが、うんともヤとも言わない。 誰だろう、誰だろう。 水色の静かな服を着て、じっと時間のなかに経っている。 軽やかだな…
あなたが自然に生まれたのでないならば、 突然の歩行でないならば、 今 なんのためらいもなく揺れているのは、 ようけようけこぼれなすった。はい、どうぞ。 ここからやがて溢れるまま、 転がるままに、ね、ね、 どうですどうです、身を持ちました。 はい、…
あけの姿、 まだらに、、 似合わない衣服、 眺めている日 新しい色をした拘束、 どうした、 あんまりあけらかんとしていて方法がないか、 あんまり明るいので度を失っているのか、 ひとひのまだら、 何故だか知らないが、いらいらするほどに綺麗だ。 みだれ…
一艘 洋々、洋々、、 呼気の元で僅かに揺れている、、 老人、 ぷかり ぷかり 華やかな街を巡り、 人を訪ねるという、、 いいことでさあ、ねえ、わたしはこうして行ったり来たりしてまさ、どこへ行くったってそんな方向はねえですヨ、ホホ、 巡る、巡る、巡る…
量え 量え 打ち下ろす人の波が見えている。 一時(いっとき)揺れている。 人が揺れている。 骨を合わせ、骨を合わせ 相や 相や もの示し、もの示し どうん・・・ 別様、 千度立て、 千度立て、 能、能、一切。 一様、一様、 帆は隠る。 足だに 駆けぬ、足も…
明けろ 明けろ 明けたら穂が揺れる。 明けたら また改めて穂が揺れるだろう。 瞠目、静かな匂い。 僅かな時間、 新しい快哉のその、 とびきり美しい笑み、 とびきりたおやかな日の午後、、 ただ流れのなかに浮かび、 ただ一切が望郷で。 望郷のなかの一途、 …
生々しい高さからちょっと下を覗いてみようかしら。 環状の道。 ゆくもの、、ゆくもの、ゆくもの。 覗いてみようかしら、、 みようかしら、 ほら、沸騰がゆくわ、、 あら、あら、 明日もなんなんと沸くのかしら、 よぉそれそれ、 そら、見た、見た、見た、 …
冷たい音が陸を捉えている。 今や軽々と飛ぶものたちで、飛んでしまった。 時間の外の、僅かな木々が、揺れかかる。 枯れをそばにいれ、枯れをそばにいれ、 冷たい音はひたひたと進む、 誰かが触れていた、 無言で、うんとも、や、ともなく、 縫合した。 め…
芯があらわれ、吹き出るように燃え、 しばらく眺めていました。 さあもっと渦を巻かなければならない。 もっと風を送らなければならない。 そうして口をアいたまま、街道沿いの建物の、いくらか上階の、窓辺に新しい火の粉の姿は、ぽつんとありました。 やが…
一滴が、ざわざわと、柔らかい香りのなかに落ちた。 暗い時間だった またしても落つ と思われて、いつまでも、一滴以上にはならない 完璧に停止と見える 妙な水色の生命 水色の液体につらりつられ、つられて揺れて 草食体は見ている 動植物体は見ている 青い…
陽のない昼下がりに、 応えていたんです。 遠のき遠くの方へ、 ひとがひとりいたんです。 まだ自身の声を知らない、身体の不一致を知らない、ささやかな、招くような姿、、 ふらり、ふらと揺れ、、 お前さまのそばで綺麗に消え、 跡のつかぬ、、 招ぶとすぐ…
時々お前が静かに顔を出し、挨拶のひとつでも寄越すんじゃないかと思ってヒヤヒヤしていた。 でもまあ、そんなことはない。 そんなことはなかった。 いいか、よく考えろ、と人は言う。 な、そうだろ、よく考えろと言うんだ。 しかしな、よく考えることとお前…