<2300>「起動するもの」

 順に、身体を持って、、

 この場へ、参加してくるのだが、、

 その、いくつもの表情、

 私は正面から、それを捉え、

 ひとつ、またひとつと剥ぎ、、

 生まれ、、

 身体のなかに時刻を溜める、、

 そのそれぞれに、

 静かにかかり、、

 私は、驚いている、、

 仮にこの響きが、

 いつまでも同じ形で続いたとして、、

 それは、悲しみだろうか、、

 明らかな時日の、

 回転だろうか、、

 にわかには、

 分かり難く思える、、

 

 そのなかを抜けて、、

 あなたは、声の通りにあらわれてくれれば良い、、

 それぞれを見つめながら、、

 どこから来るのか分からないものを見つめながら、、

 流れてくれれば、、

 私は諸方に立ち、、

 声の輪を、

 偶然に、、

 あるいは、

 全く予定された身振りで、

 ひとつひとつ打ち込んでいく、、

 なにかがまはだかにされ、

 そのまはだかのなかで、

 当たりまえにあたたまり、、

 時刻へと、はっきりと、、

 のびていること、、

 身体が迎えたいだけ迎えているものに、、

 ゆっくりと混じっていること、

 混じったものが、全て、、

 独特の呼吸を頼りにして、

 生まれてくるのだということを、、

 私は掴んだ、、

 掴んだまま、

 この隙間にも流れる身体を、、

 ひとり、驚いて、、

 視線を向けて、

 それに応えてきた、といえる、、

 常に浮き上がるものとして、

 身体がここに、

 あった、といえる、、

 

 そんなところから覗いているあなたは、

 一体、誰の呼吸なの?

 誰を眺めて、、

 誰から生まれるの?

 闘争を、

 ひとつの小さな頭で、

 眺めていたの?