2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

<677>「倦怠する説明」

見限ることで何の優位をも獲得しない。もう駄目だ、と口に出す自由だけがあって、切り捨てられる理由も力も判断力も、言ってみれば頭脳がなかったのだ。いや、頭脳自体がない? 「いえ」 こう言ってよければ頭脳しかなかった。どこまでも正しいものはどこま…

<676>「不明、のちに、嘘」

感じると、程度、小さ過ぎるほどに、ほぼほぼ、無回転な昨日ごとの話。突然、ゆったりとしているこころがある瞬間と、丁寧に別れていそうだとも、否とも言える。まだら、あくまで、あなたとの頭、巻き上げていくとまた混ざる。不明、のちに、あたる前のこと…

<675>「初めの色」

とても、あなたの楽しい緊張ですよと、あちこちに飛ばす人々がいて、私が大袈裟に出る、ということに対し、まあそれは空気だとして受け取られてもいいのじゃないですか、という感想に、いくらかの動きの軽さを見出す。こんなに、分かりかけて、ひとことが、…

<674>「当たり前と呼ばれる」

お前が思っているよりも、もっと簡単に、出たり、入ったりすることが出来て、それによって生まれる感想など、遅い、早いで大差がなくて、如何にしてもそのなかで混ざれない、ように見えて、なんのなんの随分と、混ざり切っているほど。 思ったような、尊重が…

<673>「時刻の肌に付き」

親密なもの、それは、中心だと信じさせるもの、主要なものと考えさせ、疑わせないもの。ありふれたものの連続のなかではじけて点滅するもの。目で追えないぐらい、の速さから落ち着いて落ち着いて、今、この場に静かであるより仕方がないもの、というところ…

<672>「磨いて」

気怠そうな流れを沢山口に含ませてみて、少しずつ溢れさす。落ちたばっかりのところで適当に跳ねて、みて、おっとこいつあ何かが言われそうだぜ。などと、ひとりで、訳も分からずに考えてみる。 「すると」 お前はどうにも操作することが出来ない問題をいつ…

<671>「同じ歌を歌う」

「お前当たりばっかり引こうとするなよ」 と、あたらしく小さなものひとつ、ポンッとそこらに投げられて、拾うもの、拾うもの、次から次へと当たりであることと、当たりばっかりを拾おうとすることとは違うのだ。から、頭のなかでパターンを確認すること、そ…

<670>「塊は揉まれて」

「それとこれとは関係がないのだから不思議だ」 という声がかかるなかで、私には分かる。受けたものは、すぐに返されるのではなく、身体のなかで不快を伴いつつ回転し、大変な熱になる。爆発しても消えない、大層厄介な熱に・・・。 直接の対象はなくなった…

<669>「無碍と渋滞」

たぐり直そうと出した手、だて、はぐれてく分からず、尋常な訪問と、移ろうお付き合い、 「の間で・・・」 ただ疲れただけだと揺らぐ音、騒ぐ目つき、ほら、ちょうどいい幅の、話はやめよう。 何のことはない、当然の情報が出たり、入ったりするところへ理解…

<668>「の・・・も・・・」

他方人、空っぽの、空っぽの他方人は、誰かに怖い思いを、させていた 「の・・・」 いちどでふるえ声。板から、顔だけ、にゅいと見る、あれは、私のなかの、疑い深さ、とどこおりがたさ、あくまでも眠らない、渡しがたさの波の話。一粒でも漏れて、しゅくし…

<667>「跳ねて変形する」

あまりにもまだらなもの。あたま、かたまで投げてふたつ、ふたたび言わないで、とのお願いから顔を上げ、期待ない、期待通り、ふと掴んで離して、こころから可愛げに参加する、としても、あなたの愛想、機械の愛想。今はもう、機械の方こそ愛想良し、愛想が…

<666>「静かに歩いて来た」

二度と、そう二度と、この場を訪れないというのは、おかしいではないか。行動に、いくつともなく刻み込まれ、明日が回転するのでなければ・・・。あからさまに扉を、開けまたひとつの、無風、臆病、驚き合い(などなど・・・)。落ち着いて、いるのか感傷は…

<665>「時間外の微笑み」

まずいとか、まずくないを、ひと飛び超えた、無意味な、時間外の微笑み、得て得てとろけ間違いが、かたまらずひたひたとおのれの膨らみを語りかけてくる。憎らしい。何かが、気持ちという気持ちに馴れ馴れしく(慣れた?)触ってくる、ふざけているのだとい…

<664>「踊り子的」

あとで見て、どうであろ。引き続き逸れてゆく道の横幅・・・。二人目も駆け出した。単純な心臓、単純な進路と、ひたすらたがえたがる傾き。夢中で、誰かに、話しかけられた後で、わざと、寝転がる。 「訴えは」 適当に選ぶ。あまり時間に頼っていてもしょう…

<663>「大満足、大満足」

企みのなかだけですくすくと育つ。こいつにゃあ方向と、バックステップ。遠くなるからなおさら通さんと、浮遊して癖になり、また割られ、たいのだろうと表情が、ガラガラ特徴的な声とともに現れ、笑み敵なし。なくなく慰めた辺りで当然、と休憩。まだ増える…

<662>「から、」

今出しちゃうの、引っこめて後で出すのって、何か変わるんだろうか。いや、おそらく変わらないが、気持ちだろ? 気持ちだろってことなのよ。 「そんなら私には気持なんかいらない」 と言ったらめちゃくちゃ? うーん、そこまででもない。ちょっと曖昧。訊ね…

<661>「綻びもなにも畳み込み」

パタリ、パタ、パタパタ・・・。ああ、そうか、私がただの人だとすると、感じられることはせいぜいこの程度で、助かった。また一段と、何が何やら、増えていたようで、いやそう見えていて、実は若返りの声を、順番に聞いているだけだったりする。あたらしい…

<660>「かたん、かたん」

うたぐり片方と、私たちだけ、内緒、よ、そ、の存在。快調と、言わば快調と、片づけて向こう向き、分かたぬ分かちたい分かれる、その、また明日にでも、ひっそりと息にかかわって、なるたけ長く、なるたけべったり、もうどうしようもなく、もたついて、丁寧…

<659>「かたまる窓」

股のあいだから、顔を出せなかった。苦味はなく、突然現れただけで、何が何やらと順番に身体へ、押し合いへし合いしてくるもの・・・。 「まるで予感していなかったとは思えず、ひととおりやってみないと分からない・・・」 あたまかたまる、またね混ざる。…

<658>「慌ただしい体力の、」

内側から覗いている。たかが、たかが私のことだと静かに動き、開いてよ。またうそみたくうごめいてよ。 「回答のひび割れ・・・」 むしろ、眺めるものとて、あたらしく笑う。今では、ふわふわ、と無警戒にも、適当な湧き立ち、大層なうつろい。 「もともと、…

<657>「無表情の道」

淡々と、おや淡々と進むものに、ついていったりいかなかったりして、これは暗い、しかし寂しくも、怖くもないトンネルなのだと誰かに語っていて、いや私も誰からかそう聞いていたのだ、から、ともかく歩いた。質問もなく、疲れもなく。 「例えば、重要だと思…

<656>「素直、」

関心は関心で破れいで、立つとはなしに立つ私。身体を、もっともっとと急き立てて、の後押し。欠け落ちたのは、視点なるほどと、並ぶ声。 どこかに戻るのでなく、反応が素直に出で、衒わないのだけならば。 「衒わないの?」 素直に出て来すぎだから考えたら…

<655>「光る日」

ない、無し、ただ、これであるため、ここだけは、精気を、気持ちを失っているように見える・・・。この場に判断はそぐわない、はずなのだ。だから、 「わたくしの目は・・・」 あなたに感情を知らない。何訊ねられるとも知られず、交わせず、交渉という役割…

<654>「夕方に掬う」

かなり、いつもの、遠慮。これも現在、一言で済む、と、高い難しい、別れ目の前で、蓋し、蓋をあちこちから集め、て、い、る。はねまわっている。 はねまわっている、また叶っている。何が、何とや、ら次々、次々、肩口、窓にも口があり、一時期、ふた文字、…

<653>「灰くず」

かつて、あの辺りに、残っていた紙屑、あの灰、匂いの消え入りそうな、ただ私にだけ、僅かに感じられると信じたもの・・・。ゆくり、ゆくり・・・。間違いのなく、やや、熱、噛んで含んでいるよな、遥かな、熱、また、あらわに。あくがれ疾くすぎてわざわざ…

<652>「幾方面から差し」

理由が、理由がめちゃくちゃであるのよ、と言った。例えばあなたがそこから見ているのだとして、私はここから見ており、また別の人は、違う位置からある独特の感覚の下で静かに見ているのだから、現象がめちゃくちゃになって当然であり、それは理由が上手く…

<651>「風の向きを見留めて」

落ち込むときは、そよ吹く風の向きを見留め、そこで共振しなければならない。そうして初めて表情は生まれるのだから。待合場所は動きを減らし、そうして駆け足の音を聞かせる。訳もなく走り出してきたのが、本当に馬鹿みたいで、ムッとする空気のなかへ、言…

<650>「真新しいかわ」

頷けなくて、また、どうなるのだろう。小さな報せを感じ取ると、またたく間に疲れてしまって、とっておきの、その驚かせ方が、内証を内証らしく受け流す間、瞳は、いずれも、かたまった期待を抱かせるに充分なだけの光を取り込んでいる。はからいはいつも過…

<649>「人の心子どもの頃の記憶とともに駆け出した朝の道」

音になり初め騒いだところの暮らしよく見ている天井愚かなことごと何かで知らせろい混沌とたがわぬなけなしの像よ。おちょくられた明らかな表情よ。肩の側からなぶるだけなぶられて黄土色の風景そこにひたすら吸いこまれて諦めるよりほか立っている。 「ここ…

<648>「振り払われえない表情」

通り過ぎたはずのもの、克服したはずのもの、ぬうと立ち昇る姿、あれは、私と同じ顔ではないのか。忘れていたはずの、自分はそうではなくなったと信じていたはずの、そのかたちがあまりにも似通っていると、対処はだんだんと怒りに、しつこくしつこく近づい…