<2295>「いないなかで」

 ひとりで底、

 うん、

 奥まったところ、、

 身体が次々に来て、

 驚いているところ、、

 なんだ、

 こんな回転の中にあった、

 ひとつひとつ見つけて、

 それは、

 この声のさなかに、

 私を見つけて、

 こちらにはっきりと映る、、

 

 あなたはこれが夢の中の風景だけになると、

 知っていましたか、

 ううん、

 同じ現実を生きているんだと思っていました、

 そうだよね、

 経過するほど、

 どうしても私一人の経験だったということが分かり、

 すっかりひとりになる、、

 これが身体を照らしている、、

 冷たい呼吸が、

 いまひとつひとつ続いている、

 かと言って、

 一緒にいれば、、

 それはただ当たり前に家の人同士になるだけだという、

 どうしようもなさに、

 驚いたことはありませんか、、

 なんという場所にいるのでしょうね、、

 驚きですけども、

 

 ひとつ手をかしてみてください、

 これはどこまでもあたたかいでしょう、、

 不在を、

 どこかに感じますか、

 それは確かにあるでしょう、

 不在が、

 確かな仕方で、

 私はそういう場所にいます、、

 身体だけがまわり、

 ここだけがきこえ、、

 ものが育つ、

 そういう場所に、、

 今具体的な歩みになり、、

 動きになり、

 ここへつながっているものも、

 全部そうだな、と思いながら、

 ひとつひとつを生かしてきた、ということですよね、、

 そうだとしたら、

 ここの響きはおそろしい、、

 ここの巡りはおそろしい、、

 あなたがいくつもある身体で、

 ヒのなかに生まれるのを見て、

 私は何をする、、

 あなたは何の印なんだ・・・