身体はとても素直で。
私が、表現することと心中する。
自分の悪魔と心中する、という覚悟を決めると。
別に、何の疑いも持たずに。
あ、はいはい、そうなんですね~という感じで、淡々とその方向へ進んでいく。
引っ張ってくれるし、付いてきてくれる。
私は、覚悟を決めたはずなのに。
その、身体のあまりの素直さに、ちょっとひるんでしまう。
なんだ、覚悟を決めたのは確かでも。
覚悟を決め切ってはいなかったんだなと、そういうときに初めて気がつく。
身体は素直だから。
私は、懸けた分だけを。
ちょうど、覚悟を決め切った分と同じだけを、得ることになるだろう。
それは、物でもない。
名誉でも喝采でもない。
それは、どこ、と指し示すことのできない。
とても抽象的な場所だ。
覚悟の度合いによって、私はどこに着くかが変わる。
どの場所を得るのかが変わる。
そういう予感がある。