<3124>「駆ける、記憶する、無限」

 からだしらぬ場所に合わせた、、

 かたいかたい記憶から、、

 しらぬ先へこぼれて、、

 あたしは灰を隠す、、

 手のなかへあつめて、、

 少し、

 白くなった記憶と、、

 あたしがここで無限に招んでいるもののため、、

 あなたは遠く、、

 分かれめのない記憶になる、、

 からだはじまって、

 どこからどこへ着く、、

 しずかに重なって、

 あたし先から来る、、

 あたしまだ漏れて、

 ずっと先へ来る、、

 ずっと先へ、

 呼吸を合わせているひと、、

 あたしあつまって、

 

 からだいくつのなか、

 いくつかたるもののなかの、

 そのかいたいなのか、

 その言葉なのか、

 はっきりと見える、、

 はっきりと映像、

 はっきりと揺らぐ、、

 あたしが次々に、見ているもの、、

 まだ遠い、、

 まだ複数集まって、

 まだ短い命、、

 からだ先になって、

 からだ途中からあつまって、

 ありがたくなって、、

 ありがたいもの、

 こんだけ次々に漏れて、、

 あたしそのなか、

 少しかわいくなって、、

 まだまだまだ、

 液が残っている、、

 まだ形のなかに残っている、、

 あたしは掬う、

 あたしは記憶する、、

 あたしは無限に駆ける、、

 

 あたしのうと最初に、

 のうと記憶、、

 かける最初、

 もうそこに水が次々に、、

 私には轟音で、

 それがあらわれたとき、、

 私は知る、、

 ここに果てがないことが自明の、

 その景色をしれるのよと、

 ひとつの言葉で言うとき、、

 私は居る・・・

<3123>「私の中の生まれを数えてきたもの」

 しずかな印、ことばのなかへ、、

 一量、

 潜っている人のなかへ、、

 あたし、

 あらわれてあらわれて仕方がありません、、

 あたし、

 しずかに見つめて、、

 からだだけ先に出て、

 私はよく見る、、

 よく、

 この光景のことを確かめて、、

 あたしは知りえる、、

 あたしはこの風景の中心地、、

 かどにきて、

 かどからすっと流れる、、

 あなたのところへ来て、

 あなたはすっと流れる、、

 

 生まれていたな、

 はげしい記憶よ、、

 あなたはなまもの、

 いくつも確かめる、

 呼吸に値するもの、、

 なに、

 どうということはない、

 しずかに、

 この場所へ置かれている、、

 なに、

 このあたりということもない、、

 このあたりに、

 からだをたくさん用意して、、

 あたしは生まれる、、

 あたしはさんざばらここらで、

 回転をして楽しむ、、

 

 あなたからだばらばら、、

 脈を打つ、、

 脈から少し立つだけの泡、、

 からだかたちあわさる、、

 からだすぐにかたまる、、

 すぐ分かりやすい時刻に来る、、

 あなたゆきながら、、

 格好を持ちながら、、

 あなたはここ、

 存在にくる、、

 存在同士がまた、、

 この場所へ帰ってきて生まれるということ、、

 生まれたまま、、

 なかへ入って長くなるということ、、

 私にはつながる、、

 それらの時刻が、

 簡単につなぎあわされ、、

 私の中へ来る、、

 私の中の時刻の表情、

 生まれを数えてきた、、

 そのかおの様子・・・

<3122>「生活を通る粒、育ち、眠る」

 かるくさかれ、、

 あたしのなかの呼吸まで、

 すべて見えて、、

 すべておろかな、

 すべて馬鹿者、、

 あたしは気持ちよく、、

 眠く、、

 長く生まれていたい、という、、

 静かないきと、、

 いつまでも死んでいたいという、、

 わずかないきで、

 生活が包まれる、、

 あたし存在し、、

 あたしみなさまの呼吸の底、と、、

 ひとつひとつ打つ仕草に、、

 また住む、、

 また盛り上がる、、

 

 記憶のはてに来て、

 はっきりとうごく、、

 またつながって、

 またゆるぐ、、

 また四方へ始まって、、

 またたくらむ、、

 またかいたいする、、

 また記憶のはてへ、、

 あなたさわりながら、、

 あなたまるまった時間、、

 あなた存在の時間、

 直ちにあたたまり、、

 この身のなかを過ごす、、

 このはぐれのなかを使う、、

 あたしのあたまのなか、

 あたまのなかは笑う、、

 ついつい存在の、

 しらないところへ粒がいくつも入り、

 粒は皮膚のうちを吸収し、

 育ち、

 眠る、、

 育ちながらついそこいらへ、

 疑問を投げて、

 からだにつかまり、、

 からだから逃げて、

 いまのこえのなか、、

 いまの焦点、、

 あたしじりじりと汗を出し、、

 まなかへ向けて構える、、

 

 さあ、

 あなたほどけ、、

 あなたのどの先のあたり、、

 いくつもの道のあたり、

 順番にきこえるのを、

 あたしもつかまえ、、

 あたしは肌にうかぶ、、

 夢のなかに来る肌のなかへ、

 慎重に浮かんでみる・・・

<3121>「エネルギーをうむ、という記憶」

 はれる場所、仕草、私、、

 あたらしく、うなる、水、

 かならず、捨てる、、

 かならず、形失う、、

 私は、下へ、下へ、、

 まだ、泥のかたまり、

 まだ、生まれたばかりの層は、、

 泥のかたまりとの、通信、、

 私、渡す、ひとつの線、、

 からだ、試す、、

 からだ、僅かに泣く、、

 あれる、、

 あれ、私、、

 しずかなこまかい肌の、、

 なかにゆく、、

 なか、たかくなる、、

 たかくなり、

 しずかに盛り上がる、、

 

 あれたひとつの道、、

 あるかたまりの漏る、、

 漏って、漏って、、

 ながく、

 その地面にかわいたあと、

 少しずつリズム、、

 少しずつふたつの空間へ、、

 あたしゆっくり出た、、

 あたしゆっくり吐かれた、、

 なんのきなく、、

 ことばものども私の皮膚にきた、、

 うん、

 かたまり仕事、 

 かたまり刺激受ける、、

 からだ抜かす、、

 からだ全部抜けていく、、

 とけていく、、

 とけてとけて育つ、、

 あらたな平面の、

 少しもるところ、、

 もって集まるところ、、

 あたしからだだけどこへでも、、

 こんな放蕩、

 こんな重ね起き、、

 あなたは間違いなくすぎる、、

 あたしにはこの水、

 この水溢れる、、

 そっと拭う、、

 

 流れてしまったものそれぞれに、、

 エネルギーをうむ、という記憶があり、、

 その記憶が、

 時々知らないまま、

 少し見えたりする時間を、

 あたしはポケットに控えている、、

 からだくらべて立つ、、

 身のはじまるところに記憶が来る・・・

<3120>「のうとこだま」

 からだ水あじわうあたり、、

 わたしゆくゆくからだからとじて、

 あたしものいくつも動く、

 いくつもさがる、、

 いくつも浮いてきて、、

 あたしくものくもの、

 からだのくもの、、

 からだ向こうの方、、

 からだ浮遊と、、

 からだしずかに声かけて、

 声のなかにとける、、

 ほんの少しの経験、

 ながいしごと、、

 あつまればあつまるだけ、、

 私はいない、、

 私は長い、、

 

 すぐにその身体が、、

 順にきこえる、

 いまから私をつくろう、

 からだがどこへ、

 どの方向へ定まって、

 あたしにきいても、、

 あたしはすべて、

 このはたに漏れて、

 順にきこえて、、

 あたりを湧かしていく、、

 あたりからその声の、

 わきでるあたりにすぎる、、

 あなたの声のさま、

 あなたの向かうあたり、、

 あたしからだのうと、

 のうとこだま、

 のうこだまする、、

 からだからだかたち、、

 あたし晴れのヒ、、

 あたしはだへすごすヒ、、

 私は向かいあう、、

 生まれたばかりのところで、

 私は生まれあう、、

 ねえ、

 僅かなかげりを知って、、

 そこに存在を流し込むひと、、

 ひとのからだ、、

 ひとのうたいよる、、

 ひとの投げよる、、

 からだはたから見る、、

 

 あたしの集中の、、

 その真ん中に、

 いつでも見えて、、

 いつでもきこえて、

 あなたはだからまた先、

 また汁、

 またつながるの、

 またことばの先・・・

<3119>「からだこげて落ち」

 からだ浮き上がり、

 ましょうめんまとうめい、、

 まだただのからだ、

 まだただの盛り上がり、、

 しずかに生まれたところ、

 しずかに駆けはじめたところ、、

 あたしは集中している、

 集中している?

 なにに向けて、、

 ここは盛り上がりのこわさだ、、

 一呼吸一呼吸を長くしろ、、

 あいだ浮き上がる、、

 あいだ全てにからまっていく、、

 あたし全てにしみわたる、、

 わずかな回転をし、

 わずかな時刻にもれながら、

 あたし回転をする、、

 

 もののはたからだからこげておち、、

 こげておちたからだひたすら吸い、、

 ひたすらせきをする、、

 ひたすら生まれる、、

 いつまでも涙を流す、、

 からだしらないところで、

 私をよんでいるのに、

 どこからはじまったらいいのか、、

 私には分からない、、

 私にはその一切が分からない、、

 からだはずれ、

 ほぐれてみながら、、

 あたしの量のなかに、

 みずからとけて、、

 みずから含まれる、、

 あたしのものごと、、

 あたしはロマン的、、

 どうだ、

 悪的、

 どうだ、、

 ゆっくりきいていく、、

 ゆっくりと、ただ、、

 生まれていく肌に、きいていく、、

 あたしどこだどこだ、

 からだすべてどこだときいていく、、

 

 こえのその、、

 まわるあたりにあること、、

 あたし遊んでいる、

 あたし増えて、

 ふくらんで遊んでいる、、

 あたりまえのはたらき、、

 あたりまえのほうけに合わせて、、

 あなたからだだく、

 あなたからだたく、、

 あああたしもろもろが すべて、じかんのなさ、、

 じかんでもなく、、

 ほぐれていきたさにあり・・・

<3118>「悪やみだらを塗る」

 まだかまだか、、

 たらしたり、、

 じれたり、したあと、、

 あたしは生まれる、、

 よくながれ、

 よく招ぶ、、

 よくあたるヒ、、

 回転の、

 少しずつ集まるヒに、、

 私は来る、、

 私は過去一量、、

 しずかなヒ、

 しずかな放蕩、

 からだあそび、、

 からだとけあう、

 

 しばらくして、、

 あたしは入る、、

 あたしはうらみっこなしの、、

 ただのあけひろげな、

 それでいて、、

 奥はどこまでも続いている、

 へんな世界へ入る、、

 ここはこんなにも当たり前、、

 しずかな被り、、

 ここはこんなにも生きている、、

 まずあたりまえに見えている、、

 どこから、

 この振動ははじまり、、

 あたしは先に、

 しずかに入っていくのだろう、、

 あたしはどこを見て、、

 このからだを作る、、

 悪を塗る、、

 みだらを塗る、、

 少しずつ浸透する、、

 少しずつ、

 面積が増えてゆく、、

 

 あたし形、

 あたし生まれただけの形、、

 しずかに潜る、、

 しずかに通る、

 あたしはたらいている、、

 あたし記憶に、

 まとうめいに、

 あたしもの探って舐める、、

 しずかに夢中になる、、

 どこからかきこえる、、

 ふくらんだ時刻の方、、

 世界を舐めとる、、

 どこかから剥がれてくる、、

 あたしもの遠い、、

 しずかにこぼれて、、

 どこか訳の分からない、

 記憶の端に生まれて、、