<3092>「私の鬼は」

 はげしい熱、

 今に始まり、、

 今はまだなく、

 あたしは、

 どこからこの潜りを得、、

 しずかな一本の道を、

 渡ってきた、

 私は先へ行く、、

 どこから溶けて、

 先の道へ行けるのか、、

 はっきりとは分からないまま、、

 これは仕事だ、

 なにがなんでも行きなさい、、

 全ては回転し、、

 全ては潜る、

 

 あたしのかたちのまえに、、

 いくらも ものを置いて、

 順番にまわしなさい、、

 順番に訊ねなさい、、

 絶対にくたばらない、

 異常なほど、粘る、、

 そういう人の生き方の、

 全部を吸収する、、

 あたしは、

 くたばりそうになるとき、

 内に鬼があらわれるのを見る、、

 これは、

 私が飼っているものだ、、

 お前、

 こんなとこで、

 簡単に倒れていいと、

 まさか思っていやしないよな、と、、

 からだの内から叩かれ、

 私は倒れそうになるのを、

 やめてしまう、、

 

 あたしは力に対する強烈な拒否と、

 社会に対する強烈な拒否とを、

 回転に使ってきた、、

 しかしそれは徐々にほぐしていく類のものだ、、

 あたしは自分が力、

 それも相当に大きなものを持っていることをみとめる、、

 社会に対する拒否に、

 性の内回転を利用しないことを決める、、

 これはただの裸でしかなかった、、

 私は外回転させる、、

 ひとつひとつのなかへ、

 まったく夢中で、潜っていく、、

 清々しいというおもいを、

 この頃抱くようになり、、

 私は少し外へ出たような気がする、、

 私の鬼は、

 しかしここまで遅れなければならなかった、

 そうしなければ、

 エネルギーがどこかへ好き放題に散ってしまっていただろうから・・・

<3091>「もの、業火、燃え盛る時間そのもの」

 あなたはもの、

 知られたもの、、

 なかが抜かれ、、

 なかはまくろ、

 まとうめい、、

 全てを垂らす、

 あたしは、

 回転する形、そのヒのなかに、、

 すべて、

 でている、、

 油断していてすまなかった、

 私の身体、、

 私は業火、

 燃え盛る時間そのもの、、

 

 今見えているもの、

 あとで集める、、

 あとで絡む、、

 全身が、

 あなたを忘れて、、

 私は好きに踊る、、

 私はここに踊りを挟む、、

 やれ、

 静かな回路、、

 静かにつまむ泡粒のひとつひとつ、、

 順に育ち、

 順に外へ来い、、

 お前は身体のかたちのまま、

 お前は白い裸体、、

 ずっと待っている、

 ずっと集中している、、

 あたしは裸体のなか、

 硬質な世界の、

 その音にしずかに触れる、、

 肌、

 生まれてなくてもいい、、

 あたしはどこか、

 かたまりになっていて、、

 しずかに遊ぶ、、

 

 しずかに語る、、

 しずかにいちどのことを、、

 なぜか思い出す、

 いくつかのことを、、

 あたしはさしだす、、

 あたしはまだ記憶から遠く、、

 知らない時刻のなかで、

 しゃべっている、、

 すがたかたちものそれぞれ、、

 あたしは驚いている、、

 このなかまですぐに、、

 あなたが来ること、

 私はこの時刻を使っている、、

 あたらしいあかるい、、

 あたらしいくらい、、

 あたしは光量を求める・・・

<3090>「うらみっこなしだな」

 語りのなかに、

 存在する、

 あなたは少し揺れる、、

 揺れが少し過ぎるぞ、

 そう言う、

 そう言うところから、、

 まだまっすぐに出て来るのを、

 あなたは見ている、、

 あなたは遠くから、

 この出来事を見ている、、

 扱いがあり、

 過去からの見える世界があり、

 あなたは悪をなし、、

 それを吸い込む、、

 まったく無表情で、

 ここにためこむ、、

 

 いつ知ったか分からない、

 ただ、

 いつからか出来るようになり、

 私、

 私などはなく、

 少しの皮肉がある、、

 淡々と汗する季節があり、、

 からだが動く気配だけがある、

 ものが続く、

 ものが先へ届く気配だけがある、、

 ひとへ続く、

 ひとがただの道を見せて、

 あたしのなかでまわり、、

 あたしはどこか、

 知らない世界を知る、、

 知らない過去を包み、、

 いまのなかへ戻す、、

 あたらしい振舞い、

 毒をどう入れるか、、

 あたしは綺麗でした、、

 綺麗で、弱くて、

 可哀想でしたね、

 だから美しかった、

 なんていう締めくくりは嫌です、、

 ただ、

 めったやたらに悪態をついていくのも嫌です、、

 毒を、

 うらみっこなしなのだというのを、

 最低さを、

 自然なものとして導入すること、、

 

 あたしははっきりする、、

 大きく恥ずかしく、

 ここから行くしかなく、、

 力のないフリをするのは汚く、、

 あたしは前へ行く、、

 綺麗事ではないな、

 泥を分かつよ、

 あたしもしらなく・・・

<3089>「無言と夢」

 少しずつ、

 潜るんだよな、、

 これはあなたのなかだ、

 あなたがはての方で、

 そっとこちらを招んでいる、、

 それがこのなかだ、、

 あたしはそれで、

 地面に向かい、、

 ひとつひとつのやり方で、、

 この場所を育てていく、

 あたしは徐々に、

 その場所に溶ける方法を、、

 身に着けていく、、

 

 少し照れている、

 少し生まれている、、

 休息し、、

 数限りなくはじまるところで、、

 私は生まれ、、

 私はその先にまでよく見えること、、

 よく生まれること、

 よく住まわれること、、

 あたしは過去に向けて、、

 しずかな手を見せながら、

 なにかを呟く、、

 ことばにならない、

 あなたは後ろの方で、

 しゃべっている、、

 どこへ向かうかが分からなく、

 ただここで回転を増しても、、

 あなたはそれぞれで生きている、、

 どこから夢中に、

 さなぎ、、

 どこから熱の中に、、

 あたしは無言、、

 あたしは生命を混ぜる、、

 からだ合わさる、、

 からだは、

 今ただ無我、、

 あたしは夢の中、、

 はれている、、

 ここから時刻が生まれている、、

 通る、、

 わずかな先へ、

 

 わずかなたまだ、、

 こいつはすごく、

 あついかたまりを持つ、、

 しずかな肌の緊張だ、

 こいつはすごく時間を持つ、、

 あ、

 かれてわれてすぐのもの、

 すぐにたどるもの、、

 あたしが先へ、

 しずかに渡すのを、

 まっすぐに見ていること・・・

<3088>「モードがない、モードを作る」

 それは短い、、

 あたしの糸に、

 なにのかかわり、、

 なにからはじまる時間、、

 これは加えて、、

 ひとつひとつの味、、

 あなたが外に、

 まったく揺れているような、、

 緊張する時間、、

 あたしは歩をし、、

 それぞれの場へ向けて、、

 ひとつひとつ身体をつけたあと、

 あれた場所を探る、、

 思うように、行かなければ、

 時間のなかで、

 粘ってしまう、、

 ひとつの風景がある、、

 

 ひとつの風があり、

 モードがないことに、

 あたしは思い当たる、、

 あたしはそれをなかから、

 しずかに引き出す、、

 どこから出たものか、

 はっきりとは分からないまま、、

 あたしは揺らぐ、

 あたしは静かな道を、

 そっくりそのまま、

 見ているには違いがないのだが、、

 あたしは過去に、

 ひるがえってみてしまうこと、、

 あたしはそばに、

 残って、

 もののなかにすむ、、

 

 ああ、

 あそことあそこに手を付けたいという。

 しずかな信号を、、

 徐々に掴み、、

 あたしは、

 ここに参加するモードを作ることが、

 社会に参加することともよくかかわることを知り、

 知った以上、

 ごまかさないようにし、、

 実践と、

 研究、探究のサイクルへ、

 てらわずに入っていく、、

 だらしのない部分を見せること、

 だらっと弛緩した部分を見せること、、

 その場での、

 束の間の一体化を、

 達成するところまで、

 それは場数が必要です、、

 ちょうど良い具合に、

 この領域は難しい、、

 学びがいがあります・・・

<3087>「知らない地球で、このように」

 少しずつ、

 形のなかに、

 欲望を、

 お前は、

 地面の下から燃えてひろがる、、

 欲望をここに下ろせ、、

 あたしねつする、

 あたしねつする、、

 すがたかたちそれぞれから、

 そっくり生まれて、

 あたしこの熱の中、、

 からだ形すべて違うのに、、

 ものはぐくませ、、

 もの生まれ、、

 

 あたし泥する、、

 泥、形する、、

 形、ささやいて、

 こんな時刻の興奮、

 そっくりあなたに用意されているところの、

 この興奮、

 ねえあなたはくだく、、

 幾日も、

 ここに当たり前に招待され、

 くだく、、

 ヒののびかた、、

 ヒのあつまりかた、、

 からだつづいて、

 あたしこのなかに、、

 次々に見える、

 次々にあつまる、、

 ささいな背中、、

 すべての子ども時代の、記憶と、、

 私は積極性、

 欲望、

 取りに行く運動を、

 どのように成り立たせる、、

 さめて少し少し、、

 あたしは、

 知らない地球で、このように、

 少しずつ盛り上がっている、、

 少しずつ形になるもの、

 お前は出来上がりつつある、、

 いろいろなものを集めつつある、

 違う身体の段階、、

 

 違う振動の段階、、

 物みな身体に集めている、、

 はだかはだけて、

 私は隅に行く、、

 ものみな生まれて、

 ものただこぼれて、、

 あたし外へ行く、

 あたしからだたつ、、

 ものみなよく動く、

 よく揺れる・・・

<3086>「あつい泥」

 体躯、

 やや透明な、そのなかに、、

 あなた、

 ひとつひとつの時空を、

 そっくり含んでいこうよ、、

 そっくりきこえて、、

 あたし少し眠る、、

 まどろむヒのこと、、

 おもいのほか、白い、

 人や、

 ヒの記憶のこと、、

 あたしもそこに、

 つながってまぎれる、、

 つながってあつまる、、

 糸が、

 方々からのびて、、

 あたらしい空間を、

 結びはじめている、、

 

 誰だ、、

 この鮮明なやつ、

 日毎、

 あつまった声になるやつ、

 誰だ、

 そっと通りすぎるやつ、、

 過去から、しても、

 あたしには、

 そっと記憶が、

 のびてくるような、

 そのまき姿、、

 熱がのぼる、、

 同じような季節、

 同じような幹に、

 違う泥が必要になる、、

 違うメッセージが必要になる、、

 

 あたしのぼるのぼる、、

 かんたんした、、

 かんたんにかたくなった、、

 からだはひとつの泥に、

 触れはじめた途端、、

 おさえていたものを、

 全てはずされたごとく、、

 もりあがりはじめた、

 かたくてかたくて仕方ない、、

 あたしはこれを、

 どのような配分で迎えよう、、

 迎えすぎて、

 怠惰になってはいけない、、

 静かな記憶に、

 熱い液を流し込み、、

 私は生を、

 もう少し内側から立ち上げようとする、、

 立っている、

 立っている、、

 これが記憶の先の声・・・