2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

<1224>「沈潜しょう」

同調し、同調し、 順番に剥がれるもの、 廻(マワ)ろう、 回転しょう、 続く、続く、 ある時からずっと散じ続けるもの、 それを静かに覆ってゆく姿、、 私は剥がれない、 私は剥がれる、 相当程度同じ身振りで、 相当程度の放たれで、 同じ日が大きな波を分…

<1223>「一枚の身体の夢に、手を入れて」

かげしか見なくなり、 どういうもの、、 水の、水の音ばかりが際立つ、、 けむりがり、 また順番にかげを過ぎていく、 ほてってきて、、 たいそうな身体、身体は過ぎ、、 そうして揺れる、、 夢の中に少し手を入れてみている、 何も触っていない、 かげのな…

<1222>「無感動は湿る」

平らだ、、 長く、、濃く、そして、号令が混じっている、、 ひとの姿の華やかなのに驚く、、 まじまじと見る、 響くんだろうか、、 それは、遠い目を覚ましてるんだろうか、、 私は回転するようになる、 屋並から声が漏れて、、 時々分からなくなる人のため…

<1221>「無音の騒ぎ」

夜になって小さく私の姿が音を立てており、 あんまり長い間動かずにいました。 それで、いちいちつけていたすじを、 ぱた、ぱたと、ひとつずつほどいて、 なおまだ動かずにいました。 夜は一言も言いはせなんだでしたが、 黙って揺らいでいました、、 ポーズ…

<1220>「煙は燃焼の未来である」

立って行進を見ていた、 よそゆきの、乾いた匂いで立っていて、 いくらも煙巻く、 たちまちに紛れてしまい、 途方もない視野に眩んでいる、 あたしも煙のなかに紛れていくだろうか、 気温も、態度も、 熱されたものもそのままはらはらとほどけて、 通りを立…

<1219>「感情域を含む輪」

走る線がいて、 それは、アイマイモコトしたイメージを、 颯爽と駆け、 乱れた、それで線を外れようとしているもの、 縒り、 あるいは何度も縛り、、 身体から外へ、不意にキコエないようにと、 もし、もし聞こえたらば、 それはどんなにか恥ずかしいでしょ…

<1218>「古い身体の明日」

道が鈍い音を立てている。 そうしてひろく、暗く、暗く、 なんだかだ、音を立てていて、、 どうなる、 私がここで何かを待っているのではない、 通過すべき何物かを感じ取っている訳でもないとして、、 この道が確かに音(ね)を立てるのはなんだ、 このこと…

<1217>「けらく」

ケラクが息づいている所、 ケラクが息づいている所へ、 そのまま、 全く無目的に降りていくこととしょう、 あるいは奔り、 あるいは散じ、 行き方の予想を立てることもせず、 川中へ ぐい、と、ひとり足を突っ込み、 (その流れに決まった道筋を与えている・…

<1216>「もののてだれ」

じん、、と、ひとり響いて、生き始めていましたから、 呼吸にせよ、 なににせよ、 透明な日に こうして 透明な身振りで、 じん、、と、響いていましたから、 その存在は自然に隠さレテイル・・・、 尋常自然な姿で、 ひとり、 隠さレテイルト、、 それは上手…

<1215>「長い遊び、短い毒」

鈍い光が、前景を満たしているから、、 ほとんど、それも、 知られずに 滑り込む、、 あの全体に暖かい心地するようなトコで、 僅かに身体を振っている、 自己が存在かどうかを丁寧に確かめテイル、 のが、 陽にぼんやりと映っているようなここちスル・・・…

<1214>「輪のなかの、空気の輝き」

ハテ、そのたくましい印象から、 あなたが出てきた、 そうだったろうと思う、が、 して、どういうつもりだっただろう、、 ソレハ、全く無目的で、 軽やかに、 栓が、ポンッ(ポンッ!)とはねる音をさしたような、 そんな身振りだったけれども、 これはその…

<1213>「耽溺を始める」

耽溺を始めているということだろか? 長く長い時間にひとり通い始めているということかしら? 騒がしく、立ち上がってくる、 迎えてくる、 煙らしくなってくる、 ひとひとりの語りが一枚の紙切れに乗っかってきているということかしら、、 ごく頼りない夢を…

<1212>「晴れて、恥じらいのない」

それが、長い轟音となって、 地面を湿していましたから(ドウニモ) 続けざまに投げ出されざるを得ない、と、 思います、 その、長い響きのなか、揺れのなかにいて、 そっと、呼吸を分け与えている、 誰かが その興味のおもむくままに吸い込んで、 何の変化…

<1211>「人物の粒を拾う」

ある限られた空間に、 映像が、 長い発話をなす、 イッポンノフルエテイルセンノタメニ、 ワタシハヒトリデカタルノダヨ・・・ と、 長く、長く、静かに、 また、それだけを言うと、 ふっと消え、 暗い画面には頼りなく、ひとにぎりで壊れてしまいそうな人物…

<1210>「橙色の付かない日」

ちりちりと 燃えやがっている、 ちりちりと、 これだけ素直に、 そうして、華美、華美、 華美、 はためく、 目の前で穏当に揺れていやがる、、 先頭をゆくあのものの表情を見ろよ、 どうだろう、 全く無心で光っているじゃないか、 あたしがほ、ほ、と掛くる…

<1209>「時間が皮膚に垂れ」

確かに含んでいる・・・。 これは、まず、時間をかける。 時間を遠くまで垂らし、 たら、たらとかかる、、 その皮膚の、 なかで、 私は、ハ、・・・と、僅かに回転する、 一体どこから流れてきた、、 あなたは一体どの時間から流れてきたんだ、 どこから・・…

<1208>「腕に彫られた道筋」

道は既に腕のなかにあり、 堂々と、 あるいは無関心に、 抱えているひとりの男があるけれども、、 なにか不安げな、 どう振舞ったらよいのか、という顔をして、、 私は歩いているけれども、、 歩いているけれども! かたちが感じられて、、 ひとつ、抱えてい…

<1207>「呼吸器」

呼吸器、になった、日を過ごす。 全然苦しくない(ゼンゼンクルシクナイ)、 全くいろいろな出入りがあるね、 という意味で、 めまぐるしい、 それだけいつも出たり入ったりしていて、 どうしてくれるだろう。 今、僅かな息に、 お前が見つかって、、 そこか…

<1206>「明るさへ出る」

ある確かめようもない一日に真暗な姿のままで立っていて、 ここをほどなく曲がるはずの人を見ている。 驚きを浮かべ、、 小さく笑んでいる。 時間から大きく遅れたところで、いつまでも嬉しがっていた。 私はこんな隙間を持っていることを考える、 一体誰が…

<1205>「今生の祝い」

ひとつ打ち、ふたつ打ち、 また、ひとつを打つ、 これは、私が持っていた明らかな秘密だし、 長い。 この規則的な響きはどこまでも続くように思う、 身体、身体、 私は片付けをするのだし、 片付けたそばから始めている、、 無表情、 隙間が来る、、 新しい…

<1204>「新しい声にかかる」

私にはそれは同じことになるところまでゆきたいのです。 どうしたって激しく動きがあった日時と、 全くなんにも音がしなかったというような日時を、 全くおんなじものと考えていたいんです。 そうして、良いという考えを払い、 悪いという考えを払い、 ただ…

<1203>「生まれた日」

この人物から放たれた揺れは、今も止むことなく続いてきていて、 私はほとんど酔いの姿をしている、 揺れる身体のなかに、ただ立っているだけである。 あんまり途方もなく、 私がただひとつの限られた場所に立っていることが感じられるだけである。 しかしこ…

<1202>「一日の傍ら、陽の照る奥で」

私がここにポーズを残しておくから、 偶然に、なんとはなしにその通りの姿勢をしえたとき、 あんまり当たり前に思い出してください、 なるたけ自然でいたいと思っていた身体を、 あなたのためにそこへ特別の通路を設けておきます、 しかし、 大袈裟だと思っ…

<1201>「誰かの同じ呼吸を」

どうしたって、この呼気のなかに、 当たり前の感慨が含まれていると思えるのですから、、 そうして陽の前に姿を見していました、、 そうしてそんなに見えるだけでなるほど一粒一粒がおもむろに動き出だすのをひとりでつかまえているのです、 私は尋常な姿で…

<1200>「あれは裸」

あれは裸になっている、 どこへもその真新しさが見えているので、 普通の日の出来事が明らかに見えているので、 あれは、少々、裸になっている、 なんだかとてつもない これはただの裸じゃないか、という感じがする、 尋常当たり前でしょうが、 あれはただの…

<1199>「新しい人は照れる」

冷たい水がかかり、 ひとりで動揺していました・・・。 えらく、えらく、遠いところの、 不意の勢いが、 いつまでも無垢の表情で見つめていましたから、 静かにあたっていました、、 このまま静かに・・・。 第一声は物事の突発的なのを言い、 明らかに速く…

<1198>「男は燃える」

当たり前のようにそれは踊る一日のなかにあり、 男は燃えていて、 瞬間のなかに何度もひらめくのが勿体ないぐらいではあった、 こうして一日は作られていた、、 語らいの中心にステップが次々と現れる、 明らかにされうることはなにひとつなくただぼんやりと…

<1197>「実のなかへ潜り」

かわいたそぶりを見していたのだ、 誰が頷いている? 全然運動でなくって、、 あとになにか焦げ臭いものが残っていた、 ひろうかもしれない、 ひょっとしてそれは指についたままになっているのかもしれない、 あのとき時間に引いた線が適当にぼやけ、 緩やか…

<1196>「正確な抱擁に向けて」

あなたの正確な眼差しが順序よく揺れている、 ここはしばらくほうけたようになる、 仰天する、 鳴っている、、 正確な抱擁に向けてもう走り出している、 現在は呆れるほど直接的な質感であった、 後で確かめるのに、いくらも残ら‐ず‐のを感じ、 辺り一帯ほう…

<1195>「無形の生活圏」

無形の夢が 生活圏を捉えている、、 じっと 見、 そのまま流れてゆくものもののぴたりと止まって見えているのが生活の姿だ、 生活に外から手が入り、 泡立って嬉しい、、 地球は私の生活圏のことを言うそうです、 あんまり野望と関係がなく、 泡立つ日々と時…