2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

<1028>「余剰がはためく」

街を まるで知らない煙、、くゆらして ひとはくぐる 鳥の意識のなか、 余情がはためいている・・・ 沢山の青と、 その街と、、 赤みがかる夜の意識、、 くらやみのなかに生まれていた、 ひし、ひし そばえ あつまった 安堵のなか 短い記憶 しばしの別れ やわ…

<1027>「ジネント」

やわいやわいやわい すぷんすぷんすぷん、トはまって、 ここにおりて ここにおいてよ 地(the)・粘土 じねんそのかほりのなか、、 けたいな目つき、 こねつく手つき、吹き出し 汗、汗、汗、、 絡みつく高温の、、 探りを入れる高温の、 そのさびしやな さわ…

<1026>「夢と過去形の人物」

寝る寝る寝る (ホウ、、 ほうほうほう、ふむ・・・ ひとたび起きて、起きて起きて起きてまた、 寝る (すや、すや、、と 寝る寝る ト、 かなり手慣れ手慣れて、また、 ひとつネる、 あたり前に、また手のあいだ、 ひとつかみ、練る練る練る、 ふむ、ふむふ…

<1025>「直線」

きはっつぁん、キハチさん、むむ、エノモトの、、 ・・・ ・・・、、明鏡(にィ)止水、、 触れ‐ウ‐そばから、静かに離れてゆく、 はあ、、 鋭いひとつの線、(ライナー)(ライナー・ライナー) 丹田の持つ熱、、 あァ、きはっつぁん、 そこで静かに立ち、…

<1024>「煙」

けむりけむりけむり誘うようよ のゥ、 よすがに声の澄む、音(おと)の這う もろもろほろほろと ひとりのうたい、 軽やかなさびしさにふたり 行方あてのしれぬもうぞうとあなたふたり ただ単にふわりと蓄えたし、 むろん、 さわぐひとつの響き に、、 いくら…

<1023>「太陽光線は照れている」

感激やぃな、感激やぃな、 と、頻りにくちぶるふるえ、 よィ、よィ、と、、 からとした色(いろ)のまとまりを、その押し寄せ、 まるで心地の良い押し寄せとともにくつろぐ、 ひんやりとした意識に、 ゆぅくりゆくりと染(そ)みてく、ひとつのなまあたたか…

<1022>「さわがしさを掬う」

さわがしさを掬ってゆく、、(いつもなら・・・) さわがしさを掬っていった、 遠く遠く、あの、怪物的な笑みと、 わたしでふたつになって、(ひとりのひととひとが出会ってふたつになって) 妙に神経は通(かよ)ってゆく、 とてもとてもさわがしいひとりの…

<1021>「香のなかに言は這う」

言(こと)を這ぅ 言(こと)を這ぅ たびにたぶらかされつつのち、ひらいで、わたす、染(し)む、わたす あれ咲くやな あれィ咲くやなそのとりどりの、、 たとえば波、、 その後景、イミッジまでも染(そ)みしてしまゥ、、 おそらくは華やかさと、沈んだ真…

<1020>「ろうたけて」

小さな部屋は惑う、 それは、彼が小さいからだ、 からだは、あなたが知っている、ちょうどその大きさだ、 だが、その大きさはどういう訳だか、捉えがたい、 わたしが知っている大きさではなかったりする、、 とろん、とろん、とろんと、 溶け出してどこまで…

<1019>「おぼろげな肢体の夜に」

一方向、一方向、 げに、げに、おもしろきことかな、 震えたのゥ夜(よ)のゥ、 おまえさま、軽々と言葉を寄越してくれよィ、 その葉、ひきりなしにたづぬ、あたらにたづぬよゥ、 これから宵、 それにそぐう態度で、 いくらもうち進んでゆけよ、、 突然に跳…

<1018>「常緑に膨れて」

あまりに単調な音(ね)にいつまでも耳を浸し、、 その素知らぬ顔の行方、 あたたまる(何やら、なにもかもが)、 そのそばで透明に流る、 透明にひらく、、 ふっ、 まさかまた羽がひらいでくるのだろうか・・・ それは長い言葉、、 どこかのコミュニカシオ…

<1017>「ひとつの産声が見えて」

まろく、鮮やかに、あくまでもほどいていった先に、、 ひとつの産声が見えて、、 あらゆるもののなかで一際大きな揺らぎ、、 それはまだなかにある、、 たとえば突然立ち上がらざるを得ないひとつの瞬間に、、 わたしが常日頃から考えているその色味から、あ…

<1016>「なんのなんの私は放射だ」

何留むるものもなくただ適当に、ほんに適当に放射し、ひろがって、うはうはとしていらるるマは良い、、(しかし・・・) 宇宙はものごついはやさでひろがっているとかなんとか、 ゆくところまで行って、もうここからは縮まんなきやいかんと、ひろがった分は…

<1015>「放射(越えてゆけ)」

ゆるむ どう めぐる どう どうと来い どうと来い (鐘ィ止まずに・・・) ずんとずん ずんずん ずんずんとずん、ずん から、、 はばたう(羽を休み・・・) はばたうとき(一段意識の上へとゆく) はずさるる、 欲と歌のまにまに、 放て、ほゥと、ほゥとゆけ…

<1014>「混ぜる、混ぜる」

あなたのだから(姿)がたり、、 あなたのからだだか姿だか色味かたち、、 溢れいでる、、滑る、、 ものとおい音(おと)とともに滑り出でて撫でる、、 溢る、、 そして混ぜる、、(混ぜる) 意図も何もないところに出てそっと混ぜる、、(混ぜる) 嘘や嘘に…

<1013>「モドク花ト舌ラ」

蓋 時 藻ノ花 (なんだいそこで、 幾 年 幾 年ノ枝ヲ (エジソンみたいな顔してさ、 掬 掬 掬ウ(彼方ハ) (わけわかんなくなっちゃうよ、 照 照 照リリ(リリリ) 察ト 察ト 過ぐ、、 (地面から、浮いていやがるような 翻 小翻 二胡二胡シ (そんな奴は信…

<1012>「月輪の匂い」

あわい、、や、においに 誘い、 総じて花、いや・・・ 総じて月輪(がちりん)、いや・・・、 けむる日の出合い、、ぼゥとした夜(よ)の出合い、、 に、、金色(こんじき)の帽子がひとつ(にゅうと)、 ただからからとその、一本一本は風に紛る、 たださら…

<1011>「ぼうぼうベラ、ぼう」

ぼうぼうボウ ぼうべらぼう よあきにかっかと照るものやな まだ真黒で、音(おと)もないところに、 まあこれはなんとかあかと照るものやなぁ・・・ ものごつい、や、水、や、枯れてゆく草、やい、 もうと もうと もうと もう やや、真赤、と、ヒノミ、橙、…

<1010>「なまぬるい半身のかげ」

あれや あれや あれや、 の陰に、、 隠るとせ、よィ、ひろがらせ、 待つ・・・ しんと・・・(野、そう、ノ、べたり、とはりついたまま) 夢幻の隙間、は、漏る(漏る・・・) やがて、、 ひとつの、夜の意識、(それに)半身は染(そ)みて・・・ 半身はか…

<1009>「彫刻業者」

彫刻業者は文字を書き、 彫刻業者はそのごつごつとした背で、、 手を 手を 手を そこの皮と 皮と 皮と わたしが樹液の残り香を這わせ、 煙をひとつくゆらせたとしても(くゆらせたとしても・・・) 眉毛ひとつの上下でこたう、と、 彫り、それから彫り、つき…

<1008>「ヒに沈む水、と日」

いいえ、あたらなことをするよあなたは・・・。 その日(ヒ)、その直線を、どこまでも先へ、どこまでも涼しく、どこまでも鋭く、伸ばしてゆくことしか考へになかった・・・。 やらかに包む、遊(ゆう)の世界、うち微笑み、、そのささやか、自在、、 おっと…

<1007>「あさはまだき」

涼しい、、 涼しいカオ、 かはかは、かはかはと笑いながら、、(えへへ) わたしは、(わたしはだけど) なにの色(イロ)、目掛けて なにとなにの色(イロ)、目掛けて、普通に揺れていったらいいのだろう、、 ひとは、風、、(ひとのイロを映す) ひと、よ…

<1006>「あなたは一量揺れて」

おい、 なあおいおいおい、、 お前は(お前は)(お前はさ) どうなんだよ(なにが?)(どうなんだよ) したたかなのか?(はん?) 考えなしなのか?(へ?) なあ(なんだよ)(聞こえてるよ) したたかなのか 考えなしなのか(うん) したたかなのか(う…

<1005>「全景があなただ」

はらはら、は、はらはらと、そのまま の、 香りをつけて わたしへたゆたう 一手 一秒 ミリを通し わたしのもとへ たゆたう たゆたう すぐ目が覚める(すぐ目が覚める場所) いつかの煙を吸い(ぱっと目覚め) たゆたう場所(たゆたう場所の) ひかり(違う)…

<1004>「遠い名前の粘り」

ひらり、、 また登る また登る 眠る ただに、あなどるわけにいかない あいだに挟まっている、 おそらくは、いき おそらくは自由 まだいまだにおそろしい、 急に自信を失ったりしている、、 遠い名前(わたしには遠い名前) わたしには遠い名前のように見えて…

<1003>「新しいの、嬉しいの」

わたしはこの一瞬を繰り返したいの、 けれども新しい、 新しいことがどんどん出できて、 この一瞬は繰り返せないのだけれど、、 新しいことが出できた、 この瞬間を繰り返したくて、 またここにやってくるわけだけれども、、 けれども新しい、、 ほんとうに…

<1002>「緑色の眼」

ふらふら、ふらふらと あなたの生活 わたしの生活 それぞれの、その生活のなかに、、緑色のレンズ、 緑色のレンズがはまっている、、 はまっているから(はまっているから)、 すばやい、 すばやい(そこを通して見ると) むしろ、そこを通してしかものを見…

<1001>「爽快さへの道」

完全な想像でしかないわけですけれども(逆に、想像でなかったらこわいことになりますけれど)、殺人って、思ってたのと違うなあ、というか、爽快感もなけりゃ、スッキリも別にしないような気がするんですね、 刺したりしたら、今までそこにいたはずのひとは…

<1000>「わたしが課題だと考えていることは」

わたしが課題だと考えていることはわたしの課題ではないのかもしれない じねんと浮かぶから(じねんと浮かぶから・・・?) たれかが静かに明確なこたえを出すわけのものではない、、 また揺れよう(どこへ?) また揺れよう(たれのとこへ?) あいだからこ…

<999>「ひどく歓喜の糸で」

あふる あふる あふる 見つかりっこない(何が?) そっと言葉を置く姿、 誰よりも切なく、 誰よりも柔らかく ひとが言葉を置く姿、、 お前はここへひっかかった、 それも、さいわいに それも笑顔で、 何やら緑色のものが駆け、身体(からだ)のなかを渦巻く…