2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

<738>「影から触る」

横に似て、開ける。重なり方、私に似て、授ける。ゆけばゆくほど見えてくるもの、無数に弾けてるだけでかすれる。からからとゆすれてる。ふいにきまぐれる。どうか、抱えてゆけるだけの声、そこでひらく。 頭、から違わい。頭、から違うって、態度の後ろで夢…

<737>「不案内の嬉しさ」

彼は適当な声をあげている。知らぬどこかで、なくなりきって、苦しく吐かれることの。安らぎ、どこかで、ふん、と払われ、紛れもなく見られ、最後はこぼれてまざらばまとわりつく。 「不案内に、して」 いたい、それこそいつまでも。もくもくと、消えるそば…

<736>「集合して静かにする」

複雑な関わり合いのその細かい細かい部分までひとつひとつ分かっているぞ、という流れを感じ取ることがある。ただそれらは言葉ではなく、どうしたらいいのかが実際に分かる訳でもない。 なくなればなくなるで、ああそうかと思い、出来上がればまた出来上がる…

<735>「笑みと増殖」

いつまで経っても増えているものに対して私の笑みはふやふやと触れた。大して数えていないけど、突然鳴らす、突然消える。ゆくゆくは形、飾り、粘土等、わたしようの話に似てくる、似せてきている。 苦く重ならないでゆわいただけなのと手のひら、ふざけてひ…

<734>「あなた方ただ掘るのだ」

掘って掘って掘った先に何かを見つけようだなんて調子の良いことを考えてちゃいけない。何かを見つけるため、だなんて、途中で浮上して引き返してゆくつもりか? あなたがたただ掘るのだ。理由が欲しいなどの考えはほうっておく。 一分の隙も漏れもなく過ご…

<733>「声が光り、増える」

動き方まで何故か、知っている・・・。窮屈までがまだ、道を知っている。案内させたのは、隣でぼそぼそとものを言うのは・・・。思っていたより大きな口のなかで、隠れ場所を探す、その動き。ゆっくりと、いっぱいに嘘が映る。試しにこぼれて、ずっとその先…

<732>「平等の不安定な音」

いくらなどか見えさしていたら、普通より湯気が出ていた。頭のなか、を、巡る、やすみ、巡る。空気より、古い。空気より、面白い。ますから、身体のなかをましますから、思い思いに手を、突っ込んで、考えが、とうの昔に現れてひとり迷子になるように、期待…

<731>「灰のあたたかい出合い」

徐々に声を増やしてく。 「祝福しよう」 と、言葉は常にひとつだ。新しくなって、また、聞き惚れのなかへ、やたら戻っていく。 めっけた。誰かが含んで、くちゃくちゃ、になったからには、激しい雨のなかでもかならず見つける。なんといっても、膨らんだ地面…

<730>「腕の中で無知」

腕の中で無知、君と仲良く。まだ巻く、肩が向く。どちらも、あるきなきかとともに働く、騒がす。まだ重い、まだ重い。軽さやけによく見えていてひとりそらと浮く。みじめな、みじめな、ときどきだけの声が落ちて、人をひとり、またひとりと吸っている。嘘み…

<729>「音になる人」

わけも分からずぼろぼろな姿で現れ、突然帰されたり、急に招かれることになる人々のあいだで一切の汗を流していた。どちらを踏むか、私が得るか、何を? 特に、渡しがたいものを。選んでいる、そのそばから暴れたい奴は暴れ出すものを。 ようし、そうすれば…

<728>「浮遊、なか、そと」

そういっぺんに訪ねてきちゃいけないよ。だいいち、私には話したいことがあるようでないんだ。ただ、この場所にいて、独特の浮遊と、身体をいっしょくたにしていたいと思うだけなんだ。 惑う、なお惑う。話している、ということは、惑っていることと同じなん…

<727>「開始の苦さ」

出発と、到着と、逆にしているのではないか。そこまで大袈裟になるほど難しくもなく、かといって簡単だ簡単だというようにふわりと浮いてゆける類のものでもない。ですから途中で、こんなこと、と言って中止にしてしまう例がどこにでもあるのがよく分かる。…

<726>「道も容れます」

どちらにせよ、膨らむ。あれが最後に見た膨らみかただったのだと思う、などと流れる。懸命の意味が内と外で異なってくる。困ったものだ、などと笑っていて、果たして私もおんなじではないのか。ひと踏み、次のひと踏みのために、顧みていないことがあるので…

<725>「不在の人の液」

「全てを見下ろそうとする場だと自覚しなければなりません」 よって、どこまでも際限なく叩きつける動きになっている瞬間にも、注意しなければならない、と。この場で、語るべきこと、立場もなにもないということを、言い訳によって表すのではない。立場もな…

<724>「あなたの管の流れ」

おそらく、何耐えている訳でもないと、口を揃えて言うだろう。拍子抜け、するぐらいにあっという間に滑らか、滑り出して、いた。口々に何をか訴えている。不満の原因は何か、明確なようでいて、いまひとつ分からない。いやひとつも分からないのかもしれない…

<723>「美しく、恥ずかしい」

これは、こぶ大だ。ところかまわず握られてら。不安だ。揺れたがりに声を貸してくれよ。ひとつまみ、これから起こることの集まり、緊迫。ゆっくりと見る、動くものの後、二人して、ほほえみ。絡まりとあえて、難しい、難しさ。大音量が空洞を叩いている。響…

<722>「踏む、踏み、踏む」

足踏む。適当に足を踏む。二度足を踏む。危ぶむ。危険性。不透明と、そのころの優雅、優雅さ。前に出す。適当なところ、足とて出す、踏む、足踏む。突然、出、ない迷い。傍らから世界。傍らら、世界。夢見、突然見、二度見、二度目のことで済む。済み、足踏…

<721>「嘘は騒ぐ」

嘘は日の中を通る、あたしの顔とおんなじで。振れるために、ある、のと空振り。いつ、どこで見ている、なじまない嘘の顔。そっとふる、もっともらしきものがそら、ふる、ふる。 はじけただけで、かざらない。 かざりたい いつもと少しでも、違っているだけ。…

<720>「戸惑いにも数がいる」

堂々とひらくその内側から段々とあらわれ出、交代、話など合わなくとも、繋ぎ合わせた、が、一番見えやすいところで愉快、その他の舞台、転げ回るようにして、くれ、かなり激しい・・・。 だけでない、いつもの意図を出ない、と、悲しいらしいし、うれしさと…

<719>「身体の安全な油断」

おいそれと、止まるまで待つ。普通のなかで晴れる。途中でやたらに声を出し、どうなるかまで覗く。特に意識、これからは意識して、のぞかれるとなると、意図的に笑う。どうしたもこうしたもまた道沿いで、訊かれることもあっていざ知らずと振向く。緊張に、…

<718>「見たな、なんだ、くせに」

垂れるか、しら・・・。片端から、した、ら、わた、しの、全てで、新しい。 混ぜるか、しら・・・。内側から、呼ぶ、なら、きお、くの、彼方で、かぐわしい。 くせに いつもの揺れが、たまたま鈍く、低く響いて、ゆうとおりの、外側で小さく振れるなら、景色…

<717>「あんまり私が軽いので」

「そうですね・・・」 簡単だの、難しいだの、を言ってしまうことは出来なかった。日常は、誰にとっても困難として映るのだろうか。実際に起こったのではなく、こんなことが起こってしまったら、という考えにどんどんと追い込まれてゆく。笑い話ではない。つ…

<716>「振り返ってひとつばらけた」

なにからなにまで、気温のなかで上下している。突然歩く。合図なとそれ、互いが互いに、大事にしている分を聴く、部分を聴く、と、あらかたの予定を越え去って、意図がどこまでもこんがらがってゆく。結ぶなりしたことが大きく目の前で口を開いていて、この…

<715>「揃えよう」

話吹く、苦しく、交わされることといえば、 「お揃いにしよう」 だけで。フリもなく、意地もなく、横を向いて。 お揃いって・・・ 例えば、くたびれても、決してしゃがみ込まないでいる。沈んでいくまま席のまま、飛び上がらなかったりする。飛んでるさなか…

<714>「不機嫌から二重」

きたい、うきあがれごと、となりの気配。ひたいで混ぜたい。またぐらのねばり、乾かしを追う、と、声、がさついている・・・。適当に声、おののかされている。ふたりで、それも、同じことを伝えると、ふるう、いくらも数で、ふるわさば通して。 誰彼にまたが…

<713>「混乱する、静かな穴」

幾度も、と言えども、こころあり、行動があり、積み重なるものも見えなくてよく(丁度よく)、ふくらみかただけでそれすらも笑顔。 どうやろう、ふざけてもいず、繋がるとおり、ふた通り、股のまから呼ぶだけ、濡れていても呼ばわるだけ。増えたことと、いつ…

<712>「満ちる貌」

変わりばな、で眺めた。直前まで声のしていた、おかしな掛け合いが始まる。平生のもの、捨てた、破られて、天井がどこかと聞かされる、くらくらした、小刻みでは頼りない・・・。 きっと、大まかな話、異なりに似て、流れ、言葉の端に、かたまりだけぶつけら…

<711>「浮く、歩む」

難しいには違いない話で、夕べに似通う、いつも、可能な限りを説明して、そのほとんどを忘れてくれと願うのには、平凡な、しかし一回きりの来し方があった。触れ合う度笑顔で、逃げ惑う為に、空間は余計に広がった。誰信じる訳でもなく、ただただ広くなる場…

<710>「出来事と言葉」

例えば、退屈していたから、と説明されれば、ああそうか退屈していたからなのかと思い、なんとなくそうしてみたかったから、と説明されれば、ああなんとなくそうしてみたかったからなのか、と思う、なんて、そんな形でそのまま納得出来るだろうか。大きな出…

<709>「重なる、重なる、巻く」

無言の人、同じ動きがないと、突然漏らして、複雑な顔とて巻き始めてゆく。物凄い速さのなかにある訳でもなく、ひらめきがそこらじゅうから噴き出し始めているので、初めからここまでを真っすぐな一本の糸として見ることは出来ない。 おそらく混ざったり、あ…