2024-01-01から1年間の記事一覧

<2923>「はじめてあなたの声をきいた」

かたい殻の中で、 自然に育ったものたち、 方々の裂け目から、 自然に水が落ちていくこと、、 あたしがそのしたたりにひたり、 徐々に、 声の温度を高めてゆくこと、、 筋肉の、 ひとつひとつをゆるめてゆくこと、、 はじめてあなたの声をきいた、 はじめて…

<2922>「緊張の意味、幕間の命」

早々に声は鳴ってしまっている、 鳴ってしまっているのに、 あなたは、なんだ、、 そんな、 しらないものの手つきで、、 この、 ちがいのない空のなかに生まれて、、 次々と、 おのれの姿と変わりない、 糸を生み出していく、、 糸が絡んでいく、、 あたしは…

<2921>「時間の逆向き、向き」

あたしはそこで閉じたものに出会い、 よく知っている、 と思うのと、、 いや、、 内部で湧き起こること、 本当には知りようもないし、、 きっとあなた自身も知らないと思った、、 きっとどこからか生まれてくるあなたが、 知らないことに、 幾層にもくるまれ…

<2920>「透明な部屋、吐いたよ、全記憶との一致」

あたしがいくつも用意した透明な箱に、 あなたは順番に住んでいたね、、 訳の分からない、 羽や、 乱舞を届けながら、、 その回転数の分だけ、 夢を作り、 なかへ食い込んでいく、、 何も音のしない皮膚、 生まれていない記憶、、 私が捨てられた場所で、 私…

<2919>「胚胎するからだの糸の残り」

あたしもさ、 ここに、 ささったまんまになっているはずだけど、、 どこから、 どこからこのかたまりがくるの、って、 小さく言葉にする、、 わたしは、 そんなこと出来るのかしら、と思って、 ひとりで小さくなっているのを、、 順番に見て、 順番に身体に…

<2918>「時の内証」

内証映、 映時、 内証心証時、 通時、 カタイ、 ケタイ、、 はては通時、共映時、、 共時、、 感嘆、讃嘆時、、 秘証、、 もの、 からだなど忘時、、 茫、 茫時、、 感得、頭、把持、、 金色の声、 応答、、 あるいは、声の、膜の、外の、、 あたし振動時、…

<2917>「ものと、声をたたいてさ」

あなたの底にいる、、 ひとつのかたちは、 まだ声も生まれていない、、 ただふくらむだけ、、 おい、おいと、 一音一音に揺られて、、 まともに目覚めてくるだけ、、 これ、 かわいたらどこに行くのだろう、、 どこへ、 またそれは放られて、 あたしと同じよ…

<2916>「あたしが揺れる、環境があらたまる」

あたしはまだもののなかでひとつではない、、 かろやかでもない、、 あたしはまだもののなかでかくれて、、 無限にほどけていく、 ほどけた先で、 あなたには見えない、、 無限の糸がはじまる、 からだはまわりだした、、 ほとんど、見えない場所から、 あな…

<2915>「内時膨らみ、彼方の水」

泡の中に隠れた私、 泡の中に見つけた生、、 からだが、、 次々に生まれる生、、 ひとつの言葉で、、 からだから先へ、 辿っていく生、 幻想性、、 あたしは実地へ向かう、、 こういった場所へ来ると、 もっと、 私は内時膨らみになってくる、 内時膨らみよ…

<2914>「ひとつの陶器のなかの生」

あたしからまだ先のところへ、 見えているからだのことを考える、、 なぜかはじまり、 なぜかからだの回転のなかで、 この波を受けた、 どんどんとつながり、 まだしらない、 この波を受けた、、 私は膨らみ、 ものの過去の映像からも、 まっすぐに去り、、 …

<2913>「泥の様な場所/人生合図」

内管が、 しずかな、 しかし確かな力で、絞られた、、 あたしは、 この人の、先の見通せない、 穴のようなものの、 内側を見つめる時間が、 しばらく続く、、 ねえ、 眠らせようとしているの、、 あいだ、 奥の、奥へ、 あなたも入って、、 私は、 複数の汗…

<2912>「ひとつの身体を創造すること」

あの、 みじかい汗をかかせた、、 場所はどこ、 場所はどこだろう、、 あなたは訊いていた、、 これだけの量があれば、 訊ねるには十分だとおもい、 あなたはきいていた、、 それで、 私はすっかりこの道に、 あらわれたままになってしまって、、 今は知らな…

<2911>「無有時、胎児の泡立ち、胎児の感慨」

身体の中に張る声を見なさい、、 もう、振動して、、 きっと、 ひとりの渦になっていることでしょう、、 私は沈殿し、、 その、世界を望む、、 眼差しのいくつかに、、 あなたは生まれていく、 そして、時刻を知って、、 身体から与えられた、、 存在の全て…

<2910>「あたらしい肌の生まれに、見る名前」

ものがいま、 いちどきり眠ったあとで、、 私は振向く、、 からだを巻く音、 からだから声にかえるところが、、 しずかに見えてきて、 私は、 しずかなもののなかに、 見る名前、、 あたらしい肌の生まれに、 見える時刻に、 今は真剣に、 声を掛けていた、…

<2909>「別時(挨拶の気配をもつ)」

あたしには、この、 いくつもの時間の積み重なりが、見え、 そこから、 大層な身体と、 名指される、、 あたしは、ただ、 水の行方を指し、 私は、ここに浮いた、 過去、ここに浮いた、と、、 ひとりでつぶやいている、、 透明な、 ひとりの沈黙時、、 あた…

<2908>「あなたの皮膚が記憶したもの、黄金に近いこと」

形からすべての、 お前の、その、 音声の営みが、出てくる、、 身体破れる、 お前の試みとして、 それは、 あまりにもすさまじい勢いで、 ここに生まれてくるのだが、、 私は道の中で、 かたちを知って、 そのかたちを吸う、、 あれは吸いたいだけ、 記憶も…

<2907>「『ソウルメイト』」

アップリンク吉祥寺にて。 klockworx-asia.com 見てきました。 例によって本編に関わることを書くので、これから見る方はお気を付けください。 10代の、それこそ、 「魂が本当にひとつになっている」 ような時期から、20代、お互いの仕事とか生活とかの…

<2906>「奥にはじまるあたしの液体」

しらないあたしの液体のなかから、 ねえ、 あなた何度も生まれてくるよ、、 からだ巡ってくるよ、 あたしはどうだろう、、 色に違いないものを、 次々に、見ている、、 次々に、 からだにたくわえている、、 自分のからだに、 なんだ、 いくつもの線が入るの…

<2905>「あたしの水は幻想時を共有する」

あたしの水のことをね、、 ことばにあてていく、 からだするとね、 緊張して、 一本の線になるんだ、、 あなたがうたい、 しずかなからだの線の隣に、 また、 あたしが流れてきても、、 あなたはそれを見ていない、、 からだがはじまるまで、 それそのものを…

<2904>「からだとけてもう目にすることもなく」

ねえ、いま、いるのは、 一体どこだろう、、 私は隠れている、 確実に、月日が、 流れていて、 私は、うすい、 からだの膜を取り、 ヒに透かして、、 それが、 あとの時刻に続くのを、 じいっと眺めている、、 ねえ、いまは、 からだがあたたまる場所、 私は…

<2903>「人間の呼吸になろうとしている」

あたしはきっとそこへ来るよ、、 いつも、 ひびわれているもののように、そこに、 くるよ、 招んだのだもの、くるよ、、 ほら、、 しずかな水のけはいが、 しずかな、 肌の盛り上がりが、、 そこに来るのに、、 あたしは、 何かをとどめている、、 そしてそ…

<2902>「種、新しい水、新しい春」

からだにとり、 知らぬ場でありながら、 あたしは水を問い、、 うつりゆき、 水を求め、、 またしらない地点へと降りる、、 あなたの肌に、 よくあつまり、、 それぞれの、 響きの大小をききわける、、 かたまりになって、 大小へ水を通す、、 ああ、 あたし…

<2901>「『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』」

アマプラにて。 https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B07FMJQ1ZY/ref=atv_dp_share_cu_r 映画を見ていて一番興味深かったのが、 「チャーチルの素質や能力をよく見極め、その力量を一番認めていたのは、英国の仲間ではなく、敵であるヒトラーその人で…

<2900>「生命は、簡単で、においがあって、水が垂れて、はずかしい」

からだ膜になるよ、 知るよ、、 あたしは知る、、 有限時間、 有限素振りで、、 あたしは、 ひとつ、ひとつをつまんでいくんだ、、 からだはあたたまる、、 あたしにまだ来るもの、 あたしが吐き出すもの、 吐き出すものを、 見つめているのは、、 私の魂な…

<2899>「秘(あ)密」

知らない街の、 知らない片端に、 あたしは液として存在し、、 どこまでも音として通る、 どこまでも浮いていく、 秘めていく、 秘密がなくなるまで、、 ずっと、ゆっくり、 秘めていく、、 あたしは宇宙の代わりにはなれない、 その代わり、 秘めていく、、…

<2898>「人体と液、」

私がしらないところではいているもの、 まだ身体なのに、 まだ命の、 点灯したところだのに、、 私は騒音に悩まされていた、、 ひとの、 どろっととける音がした、 熱量がした、、 あたしは、 それを内に抱えていることが、何だか、 少しずつ分かってくる、…

<2897>「この皮膚の匂いが、お前にもきこえるだろう」

お前が心臓のそばで、 そうして、 はたをかけるおとをきく、、 あたしはその、 だれでもない、、 中心の、 無感の穴を、ただ、 一心に見つめている、、 お前は声を起こさないで何をしているの、、 からだ、 からだからきてくれ、、 と、、 ひとつ言いながら…

<2896>「秒の私のなかへ、染み通る」

ひとつの悲しい方法から、 あなたは立ち直ったのではない、、 あなたは、 複数の時間を持ち、 それらが、 よく見えてきたというのだ、、 あなたのその声のなかに、 住んでいるものはなに、、 あなたの正面に、 次々に生まれているものはなに、、 ひとつのさ…

<2895>「底へ準備されるあなたの液の身体」

あなたがひとりまたひとりと、 水の周りをまわっていき、、 あなたがまたふたりまたふたり、 こんどは深呼吸をする、、 こんだ深呼吸したあなたが、、 からだのはてから、、 すべてまきあげた、、 永遠のリズム、、 永遠の回転が、 あなたの身体の底に、穴を…

<2894>「もっと、陽気な生、からだ、まだあつまって」

もっとあたしには話、、 それでもっと成分、、 もっと溶けていく、 もっと生まれていく、、 本当に、 持っている、、 あたしは流れたから、、 ずっと先まで、、 あなたの手の中にいる、 まだ走り出したばかり、、 あたしは少しずつ、 現象のなかへ溶けて、、…