<2919>「胚胎するからだの糸の残り」

 あたしもさ、

 ここに、

 ささったまんまになっているはずだけど、、

 どこから、

 どこからこのかたまりがくるの、って、

 小さく言葉にする、、

 わたしは、

 そんなこと出来るのかしら、と思って、

 ひとりで小さくなっているのを、、

 順番に見て、

 順番に身体になって、

 むこうの方から見ている、、

 

 からだの溢れる先、

 からだの順に、

 ひろがっていく先から、、

 あなたは目覚めて、

 また私から彼方へ、

 しずかにころがりながら、、

 あたしはもうける、、

 あたしはからだのはてにうごける、、

 ものがうそへ通り、、

 うそが振動線、

 身体がクリアになり、、

 ここはどこの場所なの、

 まさに私は不明時になり、、

 ひとつひとつの歩み、

 ひとつひとつの叫び、、

 いままた、

 からだのひとつが剥がれ、、

 私を、

 緊張して見つめているのを、、

 私は、

 ゆっくりと感ずる、、

 そのはいたいした、、

 からだの糸の残り、、

 あなたが、

 集める仕草、、

 どこからかあらわれて、、

 ものがかたまって、

 私は知っていく、、

 ものの表面にあらわれて、

 あつまって知っていく、、

 遠いヒのからだの姿、、

 私は外で知っていて、、

 

 なぜ、

 このような巻きがあるの、、

 訳もなく、、

 つぎからつぎから剥がれていく、、

 固定しようと、

 ふんばるのではなく次から次へ、、

 流れていくのを、、

 まったく見ていて、、

 まったく緊張している、、

 ほどける音のする糸・・・