<2922>「緊張の意味、幕間の命」

 早々に声は鳴ってしまっている、

 鳴ってしまっているのに、

 あなたは、なんだ、、

 そんな、

 しらないものの手つきで、、

 この、

 ちがいのない空のなかに生まれて、、

 次々と、

 おのれの姿と変わりない、

 糸を生み出していく、、

 糸が絡んでいく、、

 あたしは、

 どこかしらないところから、、

 あなたの装いのなかに、

 混じることをはじめる、、

 

 しずかな、

 からだが出合って、、

 あなたも、あなたも、

 振動を、

 このようにあたためていたの、

 これはどこから出たの、、

 私には順にきこえる、、

 私にはこの感動が見える、、

 あなた、

 その手のひらであたためていたものはなに、、

 からだだけど、、

 からだだからなに、、

 ほしいもなにもない、、

 次からひろがる、

 次からひろがる場所に、、

 私は、

 慎重に私の姿を乗せるだけ、、

 からだたくみになるだけ、、

 あなたの振動のなかから、

 これが育つだけ、、

 これがきこえてくるだけ、、

 順に用意された、

 あなたの声が見えるだけ、、

 はい、

 あなたの空白に手を、、

 空間に幕間を、、

 幕間に命を、、

 命はどこ、

 私は捨てているのではない、

 なげているのでもない、、

 あたしの眼差し、、

 

 軽い燃焼、、

 あなたが現実に出て、

 生きているということの、

 緊張の意味、、

 緊張の印、、

 あたしは順番に滑り出て、、

 このかたいけいたい、、

 ものが出て、

 ひとつの手で掴んで・・・