<2897>「この皮膚の匂いが、お前にもきこえるだろう」

 お前が心臓のそばで、

 そうして、

 はたをかけるおとをきく、、

 あたしはその、

 だれでもない、、

 中心の、

 無感の穴を、ただ、

 一心に見つめている、、

 お前は声を起こさないで何をしているの、、

 からだ、

 からだからきてくれ、、

 と、、

 ひとつ言いながら、、

 私ははてまでからだをひろげていく、、

 と、

 ひとつ言いながら、、

 

 あたしあの鼓動の、

 なかへ住んだよ、

 なかへ住んだよ、、

 ねえ、、

 しずかな感情の線の、

 その複数に走る仕方、、

 あたしは見たよ、

 あたしは見たよ、、

 どれが私の液、、

 どれがあなたの液、

 散って、散って、

 散って、散って、、

 あなたははじまったよ、

 この皮膚の匂いが、

 お前にもきこえるだろう、、

 お前にもこの肌の匂いが、

 きこえるだろう、

 きこえたら、、

 からだをどんどん振ってくれ、、

 ただ生まれるばかりの、

 その地表面にからだを、

 ふってくれ、ふってくれ、

 ふってくれ、、

 あなたは手のなかに混じるから、

 私と、

 私とともに、混じるからさ、、

 

 あたしのひたいのとこ、

 からだが入るとこ、、

 あたしあぶないの、

 なんの、なんの、

 あぶないの、なんの、なんの、

 わたし、

 からだあぶないの、

 なんの、

 わたし、ほどけるの、、

 うん、どうだろう、、

 僅かな液が来れば、

 それを合図に・・・