<2902>「種、新しい水、新しい春」

 からだにとり、

 知らぬ場でありながら、

 あたしは水を問い、、

 うつりゆき、

 水を求め、、

 またしらない地点へと降りる、、

 あなたの肌に、

 よくあつまり、、

 それぞれの、

 響きの大小をききわける、、

 かたまりになって、

 大小へ水を通す、、

 ああ、

 あたしにはまだ魂があって、

 それが現実に、

 確かな眼をひらいている、、

 

 あたしには浮かぶ、

 水の薬があって、、

 あたしにはつかめる、、

 このひとつひとつのこまかい粒が、

 そばであたしや、

 それ以外の時刻だとおもって、

 からだになって、増えている、、

 それが日常であると、

 順にきいてくれていること、、

 あたしは影になって、、

 目の前のものから、

 徐々にこぼれていくのを、、

 確かめることができ、、

 しずかなからだのなかに、、

 あたしはうずを見ることができ、

 しらない場所から、

 あたしは自身の色彩を、

 放ることができる、、

 からだにはいくつもの種、、

 いくつもの惑い、、

 そうして、

 力強さが生まれて、

 この光景も、

 まだ、

 私とふたつになっている、、

 そんな気がするのでした、、

 

 あたらしい春に、、

 何度も流れ込んだ、

 あるあたりまえの液のことをおもい、、

 私はくずれて、、

 水の生まれる前に、、

 透明にくずれて、、

 あたしはその肌を撫でる、

 まったくしらない方向へ、

 生まれてしまったものたちへ、

 ひとつの風を送る、、

 ひとつのつらなりと、

 ひとつのあたらしいまたたきを・・・