<2914>「ひとつの陶器のなかの生」

 あたしからまだ先のところへ、

 見えているからだのことを考える、、

 なぜかはじまり、

 なぜかからだの回転のなかで、

 この波を受けた、

 どんどんとつながり、

 まだしらない、

 この波を受けた、、

 私は膨らみ、

 ものの過去の映像からも、

 まっすぐに去り、、

 まっすぐにあたためられてきたものも、、

 いまは去り、、

 いまはまだ今生、、

 今生からもたらされる裂け目、、

 あなたは存在する、、

 

 存在の、、

 長い一日のなかで、、

 あたしは道を知り、、

 道のなかへからだをかえす、、

 全て果ててしまっても、まだ、

 その先に身体があるということ、、

 私は、

 自己の時間を吐きに吐いて、、

 時期まで、

 横になって待っている、

 ただのからだになって待っている、、

 待っているけれど、、

 どこだろう、、

 まったくヒが増して、

 そのなかに全部溶けようとした、

 あの時間はどこだろう、、

 どこへながれたの、、

 私には知りようもなく、

 私は、

 通路がいくつも引かれて、

 そこに、乗ることで、、

 またよみがえるのを知る、、

 保存されているもののあるのを知る、、

 私は細かくなっていく、、

 いろんな時間に囲まれていく、、

 

 なにやかに、

 囲まれて、

 ひらく、

 全体がひとつの陶器で、、

 あたしはひんやりとし、、

 その底のなかで眠る安堵、、

 その底の方に、

 生命のひとつのあたしも、

 停止して、

 小さな石ころのようになる秒数、、

 それは数えないと分からないほど、だけれど、、

 あたしにはちゃんとひらいている、、

 あたしにはちゃんと届いている・・・