<2910>「あたらしい肌の生まれに、見る名前」

 ものがいま、

 いちどきり眠ったあとで、、

 私は振向く、、

 からだを巻く音、

 からだから声にかえるところが、、

 しずかに見えてきて、

 私は、

 しずかなもののなかに、

 見る名前、、

 あたらしい肌の生まれに、

 見える時刻に、

 今は真剣に、

 声を掛けていた、、

 ただ違ったものがあらわれて、、

 どこまでも巻くのを、

 また、

 違ったリズムで眺めるのを、

 あなたは良しとしてきた、、

 

 からだが一番に去って、、

 あたしは、

 そのなかにまぶされたようなものの、

 ゆっくりと、ひろがるのを見る、、

 あたしが会いたいと思っていた、

 今のその時刻では、

 ないかもしれないが、、

 身体は次々に、

 浮かんでは消えている、、

 今その形に、

 あなたはつきたいとおもっている、、

 あなたはあたりたいとおもっている、、

 今がある目覚め、

 からだのなかに、

 次から次から、湧いてくる、、

 わかれてくる、、

 こんなはげしい時間の行き来が、、

 あなたに届くのに、

 あなたは驚いてはいない、、

 どこであなたを起こす、、

 からだのそぶりは、

 どこでいるこの時刻を起こすだろう、、

 

 それはもう、、

 ことばのなかに並び、、

 今は、、

 あなたのその、

 冷静な仕草だけが、、

 暗闇にひとつ残る、、

 私は鐘となり、、

 わずかな時刻に、

 この身に違いないものを、置く、、

 どんな仕草か、

 はっきりとは分からないまま、

 ここへ置く、、

 あなたは道の奥深く、、

 ここではじまる、、

 ここでみの案内を私に届けてくれる・・・