<2903>「人間の呼吸になろうとしている」

 あたしはきっとそこへ来るよ、、

 いつも、

 ひびわれているもののように、そこに、

 くるよ、

 招んだのだもの、くるよ、、

 ほら、、

 しずかな水のけはいが、

 しずかな、

 肌の盛り上がりが、、

 そこに来るのに、、

 

 あたしは、

 何かをとどめている、、

 そしてそのとき、

 感情の伝達線を、

 ぐいっと切ってしまう、、

 だれか、

 だれかここに声を出して、、

 あなたが懸命に誘っていく、、

 しらぬ場所から、まだ、

 目覚めたばかりだのに、まだ、

 生まれたばかりだというのに、、

 からだが、

 ずっと長い間、

 しびれたまま、

 停止している、、

 私は、

 懐かしさを味わおうとしながら、同時に、

 しずかに、

 時間をかけて、別れていたのだろうか、

 今はそんな気がする、、

 経過してきたものと、

 しっかり、

 別れの挨拶をする、

 そのことにより、、

 以前よりもまた、

 関係が深くなる、不思議な、、

 二重、三重の時刻のなかにいます、、

 

 あたしは、

 持っているエネルギイを、

 ただ内回転させるのではなく、、

 うっとうしく突き出すのでもなく、

 ただ、

 しずかに外に向かって溢れさすような、

 姿勢に変わったら、、

 生きていることが、

 何度か、

 掴まえられるように、なったんです、、

 これはどういうことだろう、

 私は関係のなかにあり、

 なお、、

 内時の育ちも、

 懐かしさの消化も、ともない、

 少しずつ、

 人間の呼吸になろうとしている・・・