<2949>「しずかに、方向性だけは持つこと」

 しずかに、

 なんのきなく、やわらかく、

 ことにあたり、

 ことにあたれば、また、、

 しずかに汗、

 しずかに汗をかき、、

 またそのあとで、

 あなたは笑い、

 あなたは真面目、、

 あなたは存在する、、

 ひとりの時刻に、

 あなたも存在する、

 おお、

 あなたは誰だろう、、

 私は軽く挨拶をする、、

 

 私はどこか、

 しらない街に出ても、

 しばらくは驚けない、

 その衝撃の、波が、

 襲うのはもう少しあとになってからだった、

 また、

 あまりに驚きすぎる、

 というところが私にはあって、、

 その驚きが、

 少しずつ落ち着いてきて、はじめて、、

 正常な付き合いというものが、

 開始されるのかもしれない、

 その方向性だけはもつ、

 知識があり、

 それが頭に入ること、

 それが身体化され、

 血肉化されるまでには、ラグがある、

 ラグがある、

 ですので、、

 私は上手くなるとか、

 ひらくとかいう方向性だけを持つようにする、、

 それに身体がついてくるまで、、

 ゆっくりと方向性だけを持ちながら、

 待っている、、

 

 あたしはこんなにひらいて、

 どうしようと思うときもある、

 それとともに、

 これが人間の仕事だと、

 まるでいやな気持ちもなく、

 素直に思っている部分もある、、

 そうか、なにか、

 訳の分からないことを言って、

 もぐもぐしていたのは、

 あたしがただの具体物で、

 特別なところがある訳でもない、

 ただの人だというのを、

 ずるずると認められずに来た、

 その結果だったかもしれない、、

 今わたしは少し流れる・・・