<2952>「生きているだけの朝」

 私は、

 生きているだけのことが、

 なんで こんなに悲しいのだろう、

 と思わされるところから、

 朝が始まるが、

 そんな気分は、

 数分もすれば、

 しずかに流れてしまう、、

 もうそこに戻ろうとしても、

 戻ることはできなくなっている、、

 つまり思っているのではない、

 眠りから、目覚めへの、

 つなぎに何かが存するということ、

 

 あたしは、

 何かに集中している、、

 からだが、

 どこに浮かぶかは分からないまま、

 またこの道へかえってくる、、

 からだつたない、

 からだひきしまってきたね、、

 あなたの声のように、

 遠くに届くように、、

 またあらたな日、

 あたしは信号が、

 このなかでつながる、、

 あたしはまたまぎれている、、

 あたしはけむりのなかに、

 けむりから、生まれた命、、

 あたしはあすこに、

 ぽんとおかれて、、

 戸惑っていた、

 そのときの命、、

 あなたが感動して眺める、

 そのときの命、

 不思議ではないですか、

 こんな時間が、

 ちゃんと我々にもあること、、

 あなたは私の命を探している、、

 私は、

 何かを提出していることも忘れている、、

 

 からだのなかに、

 眠らせておいた、、

 いくつもの声のかたまりを、、

 ここによびもどし、、

 あたしはあふれていく、、

 しらない、

 存在の彼方に、

 あなたの水は多くなっていく、、

 からだどうよぼう、、

 あたしにはそれぞれの大きな声、、

 あたしにはそれぞれの、

 日々の回転の仕方、、

 あたし、

 こんなにはっきりと見えて・・・