<2921>「時間の逆向き、向き」

 あたしはそこで閉じたものに出会い、

 よく知っている、

 と思うのと、、

 いや、、

 内部で湧き起こること、

 本当には知りようもないし、、

 きっとあなた自身も知らないと思った、、

 きっとどこからか生まれてくるあなたが、

 知らないことに、

 幾層にもくるまれて、、

 ここへ出てきたのだと思った、、

 うん、

 新しい家のなかにいるみたいな、

 不思議な感慨、、

 私は語り、、

 私は身体の粒をしる、、

 

 あたしは出来るだけ、

 からだに近い場所を求める、、

 まだはたらいていない、

 まだはじまっていない、、

 渦が次々に飛び出る場所、、

 今また、

 過去住んでいたマンションの、

 荷物受けの前に立っていて、、

 不安そうに、

 あるいは、

 何ものも把握しきれない目で、、

 ただの公園を眺めている人の、

 その映像のなかに、

 私はしずかに生まれ直していく、、

 ここで生活を、、

 今までの生の積み重ねが、

 まるでなんでもなかったかのように生活を、

 進めることは当然あり得ない、

 そういう場所を、

 時間や空間としてここに、

 持っているということ、、

 私の見つめる時間は長くなった、、

 

 存在のあとかた、、

 私はその内部で燃える、、

 燃焼にも作法というものがあるよ、

 ずっと遠くまで届くように、

 1日1日を、

 確かな仕方で照らすように、

 という、、

 しずかな考えのなかに、

 自分が生まれる、、

 自分は、今、

 夢の世界を作りつつある、、

 漠然と、

 訪れないと考えていた時間が、

 あっさり訪れてしまうことに、

 私は驚いていたりする、、

 それはそれとして、

 私は準備をする・・・