あたしがいくつも用意した透明な箱に、
あなたは順番に住んでいたね、、
訳の分からない、
羽や、
乱舞を届けながら、、
その回転数の分だけ、
夢を作り、
なかへ食い込んでいく、、
何も音のしない皮膚、
生まれていない記憶、、
私が捨てられた場所で、
私は遠くに浮かびながら、
からだだけを育て、
からだに羽があつまり、、
羽は記憶のありかを探そうとしている、、
あたし吐いたの、、
そのなかに多量のエピソードが、
もういずれかわいて死んでしまう、
ひとつの水のように、
いくつも溜まっていたのね、、
あなた、それを見た?
どうだろう、、
私は気持ちが悪いとは思わなかった、、
なにかとつぜんあなたが知っている身体から、
より名前のない、
具体的なかたまりになって、、
一個の振動が、
吐く動作のひとつひとつが、、
あなたを作り替えていくような、
そういう感動の仕方をしていた、、
そういう生まれのなかにあった、
そういう液の体験として、
あなたは作り、
作り替えられていたんだと思うと、
汗がそこらじゅうから出てこない?
私はそんなようだよ、、
ねえ、、
ものがとっても長生きする場所に、、
あたしは、
あたしの火の立て方を学びに来たんだ、、
あたしからだからいくつも線が出て、
ちがう、ちがうの、と、、
透明な生に向かって、
何かを言い訳したあと、、
そんなことも分からなくなって、
浸る、浸る、、
たったひとつの水に、、
あたしは、
全記憶と一致する日のことを、
この水に、
教えてもらったような気がしたんだ、、
誰、
誰なの、、
あなたがその羽ばたきのなかに見せるそれは、
誰なの・・・