あたしはまだもののなかでひとつではない、、
かろやかでもない、、
あたしはまだもののなかでかくれて、、
無限にほどけていく、
ほどけた先で、
あなたには見えない、、
無限の糸がはじまる、
からだはまわりだした、、
ほとんど、見えない場所から、
あなたのからだはまわりだして、
私を加えてゆく、、
私は、
遠い国の、
関係がないように見える些細な、
その昼のニュースから、
そっくり現実に還ってくる、、
あなたのなかにある、、
私が生きているテンポが、、
それぞれに違い、
またそれぞれに会い、
それぞれで分かれ、、
また重なってゆく、
また別れてゆく、
挨拶が増えてゆく、
背中を見ることが増えてゆく、、
液がにじむ、、
あたしは空間におりる、、
少しずつ漏らしていく、
少しずつあらわになる、、
お前はどこなのだ、
身体はどこなのだ、、
少しずつ漏れて、、
お前は存在として少しずつ揺れ始める、、
この振動が、、
ひとのつぶのひとつのふるえに、
なっていくのだろうか、、
私は見つめる、、
私は、
からだの住まうところを見つめる、、
ひとつ、
ひとつひとつ見つめる、、
あたしは手をし、、
同じ時間を感得し、
かげや、なにや、、
存在の一領域を、、
ひとつにするために、
ひとつの時刻にそっくり混ざるために、
空間を見つめ、
環境であること、、
流れる液のひとつであることを、、
少し掴み、、
少しあらたにする、、
拙速はいけない、
そちらの方へ、
向かうという気持ちだけを持つこと・・・