遠くを見ている人間、、
不気味さを、
内側に折り畳んで、、
こいつは、
異物と考えるより、、
どうしようもないだろうな、と、、
周りの人間が、考えたであろうこと、
なにの異物だと、
面白がってさわっていた人たちも、
次第に手をどけなければな、と、、
考え始めたであろう、一個の人間、
人間がいた、
こんなところに、、
あたしはほうけることによって、
生を、
内側に畳んでいた、、
声が、
どうなと響け、と言っている様子、
恐怖したのではないですか、、
こいつにふれているべきでないと、
思ったのではないですか、
という、、
ゆらいのない、
ひとつの妄想が、、
そこここからここに、集まる、、
あたしは声を畳んでいる、、
内世界の低音、
それがどこか奥深くまで、
直接に響くとは、思わない、
内世界の光景、、
あたしは、、
なぜ、どうして、という視線に、
人間を超え出たような、笑みと、、
軽さで、、
自分を表現することを、好んでいた、、
それらは、
余裕でありはしない、
私は、汗を、
それも大量の冷や汗を、
それらで覆ってしまおうと、したのだった、、
周りの人は興醒めした、、
私が、
ひとりでおそれていただけで、
その汗こそ、
人々が、
冷静に、見たかったものなのかも、しれない、、
あたしは原に出る、、
汗のひとつひとつをかわかしている、、
あたしに苦い記憶など、ひとつもないように、、
水を取り入れる、、
苦いものなど、ひとつも背負っていない水を、、
しかしそれらは内世界に貼り付き、、
皮膚の表面へ滲み出してゆくとき、、
複雑にゆがんだ顔をしている・・・