<2657>「しずかな全てのもの」

 世界はわたしのなかで淡々としている、、

 わたしはここでこわいはずだ、

 しかし、

 あまりにそれが行き過ぎると、、

 さて、

 なにに対してそんなにこわいのか、

 それが分からず、

 あたしはここで静かになる、、

 あたしも、世界も、

 同じだけしずかだ、、

 互いが互いを見、

 ただの物であることを確かめる、、

 

 あたしが日のなかで暮らし、

 この生命はなんだと思い、、

 いまや、

 いくつもの回転を、、

 縁や、なにかであるように、

 感得するのが嘘みたいではある、、

 しかし私は私の身体になったものと、

 ぼちぼち付き合うようではある、

 こわいなあ、

 日々が命懸けであることはこんなにも明らかで、

 日々が命懸けであることはどこまでも大袈裟だ、、

 私はもっと当たり前に、

 ただあるだけではないかしら、、

 一日一日を送るために、

 多少鈍である必要があるのでしょう、、

 あんまり危機というものも、

 ないかのごとく、、

 そうだ、、

 少しずつ私は自分をこぼすことを覚えた、、

 ほんの少しでいいので、、

 身体の段階が次へ、

 なぜ身体は頼りになるのだ、

 それは外部だからか、、

 私はこんなに複雑な動きを知らない、、

 あたしには衝撃が走る、、

 ひとつの波になり、

 わたしのなかを走る、、

 

 私は心臓も、

 肺も、、

 腸も、

 肋膜も、

 それぞれ揺すられて、、

 それぞれが水を吐き、、

 身体のなかが泡立ち、、

 しかし、沈黙へ向け、、

 わたしたちが場を整えるのを、

 泡は、消滅とともに見ている、、

 こわくはなかったかい、

 なんだろう、こわいというのは、

 とっても当たり前のことだよなあ、、

 私は少し吸う息を増やす、、

 ひろがる、

 世界が淡々と、私のなかでひろがる・・・