<2662>「あの時間に」

 身体のなかにある私を待っていた、、

 ながい、

 ながいいき、、

 うん、

 どうしても巡ることができる、、

 あたしは、

 この回転のなかにゆくことができる、、

 今、

 なにに緊張しているのか、

 私にはよく分からない、、

 今、

 なにが声を掛けているのかが、、

 

 私は、、

 ふたつの道の中に立ち、、

 ここを、

 どう行き来しているのか、

 分からない気持ちになる、、

 どうやって着いた、、

 私は、、

 徐々に育つ、これらを、、

 自分のものとしている、

 実感が湧かなかった、

 それは、そうなのかもしれない、、

 時々の空白を意識する、

 私には、

 どこにも立っていない部分がある、、

 見ている、、

 あなたは並んでいない、

 並んでいても、

 それはおそらく二人が、一緒にいる訳ではない、、

 からだが、

 この時刻を確かめても、

 それがなんのことだか分からない、、

 あたしは暑いのだろうか、

 あなたが声を掛ける、、

 それはどこか遠くからの声、、

 皆で共有していたと思われた、

 集合的な記憶だと思われたもの、

 それは、

 たったひとりの私の記憶であったことに、

 徐々に気がついていく、あの時間、

 あの時間ほど、

 夏の暑さを近くに感じることはない、、

 

 しかし私はその糸が、

 思うさまほどけたままでまた、、

 大事な部分は残したままでまた、

 構築していく人になるよ、

 また、

 と思っている、、

 あたしは風のひとりの光景に、

 出っくわし、、

 あなたと同じように吹く、この一連も、また、

 抱きしめる、

 自然に抱きしめると言えたな、と思う・・・