<2667>「呼吸の奥に落下する」

 あなたが埋もれていたところ、、

 私はひとつの肌から声がするな、と思った、

 振動だった、

 あなたはひとつのはたらき、

 私はただそれを受けた、、

 生きて、

 全てが回転していることが、

 私には分かる、、

 私にはその印が分かる、、

 あなたは湿り、

 地面にへばりついていた、

 あたしはその光景を、眺め、、

 なにか、

 この場から、一歩も動けないような気がした、、

 

 あなたはかわいて、さめていた、、

 私は、

 こんなになにもすることがない時間を、

 幸福だと思おうとして、失敗する、

 そんなことを繰り返し、、

 いままた、

 作業に加わった、、

 あたしの不安がどこらへんにあったのか、

 それが分かる、

 それが呼吸とともに分かる、、

 今一方向を見て、、

 からだの示す液の先、

 それに混じる、、

 あなたは本当に、

 不思議な回転を持つ場所です、

 あたしは近づいた、、

 あたしはなにも考えていなかった、、

 この場所に、

 呼吸を求めて、、

 近づいた、、

 あなたは水のように流れた、、

 この時間の、

 ひどく甘ったるいのを、

 困るように、

 ささりこむもののように感じ、

 わたしはひらき、

 そしてとじた、、

 

 わたしは呼吸の奥に落下し、、

 すべてを、、

 ただただ飽くことなく見つめ続け、、

 私は、

 私はどこに来たろう、、

 この風の香りをも呼吸分に含み、

 運び、

 どこまで来たろう、、

 同じ位置にいたれば、

 また会えるということが、

 どこか、

 とても遠いことのように思える、、

 静かな、

 それはそれは静かな枠の中に立って・・・