<2669>「太陽の、あぶらのない汗、」

 私はからだの外に、

 私はただの太陽の外に、

 たったひとりで、、

 その、無音の時間を眺める、、

 からだが、

 いくつもの響きを内包する、、

 おそらく、あなたは涙しない、

 これは、悲しいことではないから、、

 そうではなく、、

 全てがアける前の時間に、

 立たされている、

 おそろしさ、、

 このまま沈黙して、

 呼吸も忘れていると、、

 どこまでも引きずられて行きそうな、

 一種の、こわさによる、、

 

 あたしは前に進むのでもなく、

 この場に呆然としてとどまるのでもなく、

 ここを、

 しずかに深くする、、

 それらはなにでもない、、

 あたしは泡を吐く、、

 からだは粘性、、

 街路は規則的な音、、

 まだ太陽も生まれていないのに、、

 私は熱の中でほうけ、、

 先を、先を見ようとする、、

 あたしは全的に交わった、、

 時刻がない、

 ページがない、、

 ただの住み方がある、、

 あそこで、ひとり、帰っている、、

 あそこで、ひとりになり、

 息を入れて、、

 からだに乗っていく、、

 からだは生まれ始めている、、

 あたしが細かく残した印の上を、

 いまや、

 吸い、、

 指でなぞりはじめている、、

 どうぞこちら、、

 からだの番です、、

 こちら、こちら、、

 あなたが見ているもののなかの変化、、

 あたしはざわざわする、、

 

 あなたがまた、

 太陽の中に生まれ直して、、

 呼吸をする、、

 息を深く吸っていると、、

 私は、

 太陽であることをそのまま忘れてしまいそうだ、

 光線が流れて、、

 まともに見ていたら、、

 あぶらひとつない汗を、いくつもかいていそうだ・・・