<2658>「ハート型の器」

 しずかに潜っている線から、

 時々当たり前に浮上して、

 時々当たり前に騒ぐ、、

 時々酒を飲み、

 時々涙する、、

 日々の私は、

 まるでそんなこととは、関係がないように生きています、、

 さびしいというだけじゃ、

 さびしくないというだけじゃ、

 片手落ちなのだろう、、

 私はここにいるというだけじゃ、

 私は存在しないというだけじゃ、、

 

 次への進行を、

 当たり前のように受け入れて、

 流しの前に来て、

 何故、何故とつぶやく、、

 それが私の生活態度です、、

 それが私の心の揺らぎです、

 どうでしょうか、、

 水を落とし、、

 ふっと息をはくと、、

 私の過去にあったであろうもの、

 それを時々思い出して、

 大事にするのでなければ、

 だって、

 そうでなければこの仕事は誰がするの、、

 私のおじいさんや、おばあさんが、、

 いつもハート型の器に、

 柿の種を注いでくれたこと、、

 大相撲を見ていて、

 どこが制限時間一杯との境なのかが、

 いつまでもよく分からなかったこと、、

 なんとなく習い事に通って、

 なんとなくやめてしまったこと、、

 そんなに好きじゃなかったものねと、

 母が当たり前に確認してくれたこと、、

 

 どこへ行くの、あなたは、、

 まったく人との生活というものも、

 思い描けないで、

 どこに行くの、、

 あんなに笑った日々はないと、

 今でも思いながら、

 私が仕事をしていること、、

 出会う場所と、

 出会う時間とで、

 おそらくあなたが違う意味を持ったであろうこと、

 再会しても私はあんまり驚かないこと、、

 内世界に、

 時間の差別なく、

 それはあなたがたが、

 まったく鮮明に貼りついているからです、、

 あたしは招ぶ、、

 共有するものが、

 少なくなったさびしさを、抱えたままでも私は招ぶ・・・