<2655>「私は一日を作る、人は死ぬ」

 私は一日を作ろうとしているのだ、

 何日もかけて、、

 私は一日を、

 一日以外にはいないから、、

 徐々に一日を、

 私は上手くなる、、

 私は生活者だという妄想に、

 全面的に入ろうとする、、

 しかし生活者なのは一部だ、

 全的ではない、、

 現に、こうして、、

 この場から離れて、

 文字が見せる夢の中へ行くではないか、

 私は空間を見た、、

 

 ひとつの身体が死んだ、、

 またなにかあると思っていたら、

 いきなり消えてしまった、、

 他者というものの死が、

 なんとなくそんな感じだ、、

 あの人も、あの人も、、

 文句の続きがあると思えば、

 次の瞬間には死んでしまう、

 決着をつける必要があるかと思えば、

 次の瞬間には消えてしまう、、

 私は同じ風景に、

 あなたがたがいないのを、

 何度か見に行って、、

 なぜだ、

 これはどこまで来た、

 とひとり問うてみたくなる、、

 あたしは風力を、

 ここにひとつ置いていく、、

 違う時間に手を合わせ、、

 私は空気を吸う、、

 

 私はまたひとつ、

 知らない段階に入って、、

 作られた一日の上に座り、

 また一日を作っていく、

 その目標は、

 精緻というのでもなく、、

 やや重さのある水が、

 遅いながら、

 絶え間なく流れていくような、、

 私は一日以外にはいないから、

 たまに、

 ここはどこにも外がないのではないか、と思い、

 ひたすらにこわくなることがある、、

 そんな気分はすぐにおさまるものではあるが、、

 そして、

 静かにそれを承知して、、

 またひとつと手を入れていくのではあるが、、

 私は身体を見た、、

 もう何十年と使っているもの、

 上手い場所があることも、、

 当たり前に静かに受け入れて・・・