<2674>「意識を、骨を、舌を畳む」

 あたしは形あるもののなかに、

 しずかに潜り、、

 そこで生まれた、

 そこで声をした、、

 だれの声の形だろう、、

 あたしは自身が挟まっているような感覚、、

 私は空を見上げ、、

 そのなかでできるだけ声をしてみたい、

 と考えている、、

 からだがふるえる、、

 どこから吸い上げてきたのか、分からない、

 それぞれの水たち、、

 私のなかにはいってはやまない、

 その記憶たち、、

 

 なんとも、なんとも、、

 こんなところに、ふらっと、、

 形があらわれて、、

 それは溶けて、

 いくつもの方向へ、、

 人々は、沈黙して、

 そのそれぞれを見る、、

 あたしが見ているのは、あれは、何だろう、、

 それぞれの言葉がまわる、、

 あたしは渦になる、、

 ここの無感、

 例えば水に、

 倦怠はありうるだろうか、、

 私は、いつのまにか、、

 物量から来る疲れと、

 少しずつ無縁になっていった、、

 あなたがたの声が、

 ここへ、

 上手くまぜこめることになってきた、、

 つまり、私は、、

 別の通路をひらくはずだ、、

 私の声の形を、

 この場へも混ぜうるはずだ、、

 手を見て、

 手を見て、

 何も不気味なところはない、、

 だれが生きているのか、、

 私は水を吸い込んでいるだけなのか、、

 

 あたしはその小さい点へ向けて、、

 意識を畳み、、

 骨を畳み、、

 舌を畳んで、、

 その内空間で、

 勢いを、爆発させる、、

 ああ、順に身体が育った、、

 わたしが育った、、

 わたしはその目で見ていた、、

 四肢は驚いていた、、

 私が立ったから、、

 私が水をすくったから・・・