<2678>「あの日の声と」

 きっとまだ水もみていないのに、、

 わたしばかりが漏るところへ、

 接近してきたのだね、、

 あたしを遠くに招んで、

 ね、

 そのからだのかぎり、、

 あたしをこちらへ招んでね、、

 また水が入る、、

 水は生まれているのに、、

 私は微笑む、、

 私のからだのなかの揺らぎが、

 ひとつひとつ明らかになっては、、

 またこの先の方へはじまる、

 

 そうね、、

 まだそのつちのはてのない匂いから、、

 あたしもこぼれて、

 こぼれて、、

 どこか、

 遠い所へつかまらせてね、、

 あたしはなぜこんな遠い場所に来た、、

 さびしさを負って、、

 しかし私はここの空気が好きだ、

 ここの状態が好きだ、、

 また見るの、

 うん、

 私はこのリズムを見る、、

 このなかにからだをたてる、

 どこへほどけていくか、それが分からないのに、、

 また幾つかの量、、

 幾つかの存在になってはじまる、、

 まだきっと生まれていないのに、、

 あたしはただの静かな生活で、

 ここから先へも来る、、

 ね、

 あたしは見事にその先へ来たね、、

 まったくしらないさびしさに到達して、

 私は息をしたね、、

 このからだがいつも揺れている、、

 

 私は撒き、、

 手についた殻を食い、

 育ち、、

 同じところへ、

 同じ身体でおさまる、、

 あなたも知っているだろう、あの身体に、、

 私は座る、、

 あなたはいくつもの願いを込め、

 頭から水をかけてゆく、、

 私はそれを通路とする、

 通い慣れた光景と重ねる、、

 私がいくつも声をする、

 それはあの日のあの人の声と同じだと、

 いう人が静かに水をかける、、

 私は膨らんでゆく、、

 はいる息を頼りにして・・・