<3036>「底の方を行く声が」

 あたしがものに、

 いくつかえり、、

 いくつその、

 風景のなかの、

 忘れとして、

 からだを残してきたのだろう、、

 私には、

 まったく分からない、

 まったく分からない、ものが、、

 この場所の、

 声と、

 近さを代表する、、

 まったく見えていないものが、、

 あたしを、

 底の方で引っ張る、、

 

 どこへ沈んでゆく、

 これは無限の眠り、

 これは無限の出来事、

 あなたは、

 静かな星で、

 完成したばかり、、

 今なにか、剥がれて、

 新たな呼吸を、

 はじめたばかり、、

 一日の中に、

 はっきりとこの声が育つのを、、

 あなたは確かめていた、、

 あなたはきいたことのない声になっている、、

 どこからも生まれる、

 どこからも先へ行く、、

 あなたが放り、

 しずかに地面を描く、、

 それそのものの、

 人生になっている、、

 ものを放れ、

 放れ放れ、、

 小さな声のする場所、、

 あたしが背負っている景色、

 かくれている姿、

 あたしにはからまり、、

 遠くへ届いている姿、

 

 いろのない場所、

 すっと重みにたえてくる場所、

 あたしは、

 ただしずかに流されていたと、

 内と、外との、

 バランスを考えたく、

 緊張して、

 またこの印のなかにかえってくる、、

 かえってきてごらん、、

 私は安心する、

 私はいつでも違うような気がしながら、

 重たく、

 先へ進んでいく・・・