<1903>「糸のさわぎ」

 なかにいて、きかれて、さわぎ、、

 その私の行方の、

 ほうとする、、

 なにが透明になり、、

 なにに出くわし、

 ・・・

 いま垂れてそのなかに生まれているのか、

 けはいにふれて、

 私は毒を吸います、、

 私は利を吸います、

 その、白と黒に点滅するものとして、、

 この地平にあたりまえに滑り込んでいる、、

 たれか鐘を成し、

 たれか垂れて、、

 この隙間に盛るもののことを、、

 きこえさしめた、

 揺らぐ、おとのなかに、生きて、、

 

 いまさわいだままここへ続く、、

 ここへ巻かれて続く、、

 その放恣、

 そのみだれたさまに、

 私は埋もれて、、

 きっと長い時間ここへ居ることになるのだろうと思ってはいたが、

 なにやら、

 時刻は静かにかわいてくる、

 身体はなにやらここで、

 続いてくる、、

 いまいちりょうのさわぎに、、

 さざなみ、、

 細い糸がここに垂れて生まれた、、

 ただ流れてつらなった、

 きこえる、、

 私はここのなかに僅かな声としてきこえる、、

 さわいでいるに違いがない、、

 私は、一量と、、

 黙って見つめ合っていた、、

 今にこの身体がじらりと育ち、、

 私は過去とよく波打つ、

 脈のなかに、利と、

 毒とを持たせ、、

 じらじらと進んでいくように思うのだ、、

 そうだろう、、

 

 ただ光るもののなかに手をまぶした、、

 私はその粉をなにという感情もなく、

 振っている、、

 振って、振って、生きている、、

 ただ泡が、この運動のなかから立ち上がった、、

 それも吸い、、

 十分に吸い、

 ひとりでにこの場所へ、かかりはじめて、、

 広い表情、、

 ぼうん、、ぼうん、、

 、、あたしは肌のなかにこの一連を混ぜる、、

 だくす、だくす、、あれ、またその狭間に糸のけ、におい・・・