部屋の隅にいる、、
なにだ、
空白地点に立っているように思える、、
私はこの人間と、
ことばのなかとに、、
すっと潜っていくことを選ぶ、、
あたしは大袈裟な声を出し、、
いつもと同じ体操を済ませていた、
この、火から、、
私は浮遊を見留めた、、
どこまで辿るのか、
男の人は、、
剥がれて、置いてきたものが多くなった身体で、、
かつての記憶の上を、
歩いて集めるようにしている、、
そんな歩き方をする人を見留めて、、
後ろから私はなんと声を掛けたらいいのだろうか、、
こんにちは、、
私もかつてここに点を作りました、、
あなたもそうなのではないですか、、
ええしかし、
地図で地名を確かめても、
あまり意味がないんです、、
そのときの映像が残っているだけなのですから、、
もしかしたら、
あちらこちらで見つめたものが混ざって、、
それは一ヶ所にあるものではないのかもしれません、
剥がれてここまで来ました、、
何もない、、
何もないところまで来ないと、、
そこから組み立てようもないのでしょうけれど、、
美しいですね、、
私の体験は、
時間の同時性のために皆と共通だと錯覚していたのに、、
そこから経つと、、
あれは私以外の時間ではなかった、、
まったくひとりだったんだな、
ということが分かりますね、、
一緒に見ていた夢から覚める感じと言いましょうか、、
かつて当たり前に使われていたものが、片付けられる現場に、、
集まれる人たちだけで集まって、
それを見て、話していました、、
特になにという気持ちも起こらなかったのですが、、
皆と別れて、、
ひとりで歩いていると、、
今度はここへどうやって来たらいいのだろう、、
手掛かりがなくなってしまった、と思い、、
ひどく疲れたものでした、
ここは、最初から何もなかったみたいに静かですね、、
ええ、
私は、感動している訳ではないと思うんです、、
ええ、
訳も分からないまま流れてきて、、
ここに粒だけが残った、
それは、拾いに来なければなと どうしてかは分からないが思うだけなんです、、