<1904>「光を口に含む」

 その揺れに続くのだと、

 ひとりでただその揺れに続き、、

 もうそれは光を含み過ぎる、

 私はそこで漂い、、

 ただ、のびた夢の時間を計算している、、

 知らない場所で、 

 たくわえられ、、

 移り、移り、、

 その香のなかに生きていることを思う、、

 どうにもその先にはなやぎ、

 私は真正面を見つめる、、

 ねえここは誰と通った?

 いや、私はただここじゃないかと思っただけなのだ、、

 何事も、

 この場所には何事も起こらなかったかのように、、

 当たり前にそこに存在している、、

 当たり前に景色に浮かんでいる、、

 たれだたれだ、、

 私は移り、

 あなたも移った、、

 

 ねえ、ここ、どこなの?

 ああ、それはよく分からない、、

 ここは光を含み過ぎている、

 私は、はてに生まれて、、

 ここへまじわり、

 いまなにをか新たにする、、

 その先へ聞こえはじめているもの、、

 そのふくらみのなかに入ってからむ、、

 私はこの、あまりに感覚的なことを、

 どう話したら良いか分からない、、

 なにか、

 他愛ない話をするそのあなたの空気のなかへ、、

 ゆるやかにまぎれて、、

 そこで生き始めているものもあり、、

 あ、これはどこかずっと遠くで、、

 何度も明滅するものになる、

 と気がついたとき、、

 あなたが同じことを感じているかどうかは分からないと思う、

 

 このひと日から剥がれて、

 舞いましたか、、

 ええ、ほんの少し、、

 あとは?

 あと、うん、少し、、

 水を規則的に立てていこうと思ったのでしょうか、、

 私は線にする旅を、、

 どこかでまだ点が残っているから、、

 それを線にしてみたいという衝動を、、

 あの場所はどこだったのか、、

 私は、その場所ではしゃいでいた身体を、、

 妙な形で、覚えていると思うことがある、、

 私は、その背中を、

 追いかけている人だと思うことがある、

 誰にとっても、この粒は、、

 光になりすぎて、私は上手く口に含めるかどうかが、分からないとは思う・・・