<1914>「地面へ、街道へ」

 非常な速度で増えて、、

 これは、誰かの熱だろうか、、

 下を探り、

 大きな溜め息が漏れる、、

 ずっと潜ってきた、

 あたしは、様々な方向から揺らぎ、、

 今その正面に居て、

 どちらから響くとも思わないが、

 叩き、、

 身体は跳ね、、

 よくそのリズムからあなたは来たと独語する、、

 ばらける、、

 不断に鳴っている音、、

 その声で招ぶ、、

 その声で小さくあなたのところへ進み、、

 身体が知り、、

 私はあたりまえに線を増やす、、

 

 ひとつの揺れのえにし、

 わたしは裸のなかからもこぼれ、、

 そっと掬う、、

 私には巻かれているものの音がきこえる、、

 この緊張のなかにとどいて、、

 いつまでもはしゃいでいるように見えた、、

 空は白い、、

 私は上手くこのなかにまじるのだなと思えた、、

 小さなリズムでここに弾みをつける、、

 とんだ招待に、、

 私は身体で脈をつけ、

 膨らんで生まれる、、

 このあたりまえの時刻にひとり膨らんで、、

 あなたがたがこのとおりへきた、、

 そっと招待した、、

 しんと静まりかえり、

 名をつげ、、

 たくわりこんでくるものとして、その場を踏みしめた、、

 響く、、

 こなたの地面のなかに混じり、、

 私は響く、、

 響きののちに生まれてくる、、

 小さな振動だ、

 

 ただなかに巻かれて私はたらりとした形状へ、、

 いまに通り、入る、、

 ただ波が流れている、

 私はこの呼吸のひどくしんとして通るのを、、

 いつまでも不思議に思っている、、

 ここはままならないまま、、

 そんな大袈裟には一切かかわりないのだという仕方で、、

 次々にのびてくる、、

 あたしは肌を揺らし、

 その速度でのびてくる、、

 出会いしなに腐りながら、、

 また地面へ、、

 ありあわせの匂いをはなって、、

 また地面へ、また街道へ・・・