<1908>「祝福の泡」

 これは泡ではない、、

 お前が用意した、ひとつのお祭りでもない、、

 誰か華やか、、

 私は液を返した、、

 このままそのなかへ返して、、

 時折笑む、、

 私は、交わした、、それは、

 線の先で振るえて、、

 ただ、いくどとなく見ている、、

 私の糸はほどけ、、

 どことなしにただのびたのだ、、

 これは夢ではない、

 現実の駆け足だ、 

 そのしぐさがどこからも来ていて、、

 私はそこを通る、、

 誰でしょう、

 ひとつで通った人、、

 その響きが遠くまで続き、、

 明らかに惑う人、、

 

 つまり、いろいろなものから剥がれる、

 そしてまたどこと構わず附着して、、

 時を、、

 ただ膨らませてゆくのだけれども、、

 その記憶は遠くにきこえているのだけれども、、

 静かな日だ、、

 私は畳みながら、、

 炸裂する前方の映像、、

 驚いている場合ではない、

 ここは身体のなかではない、、

 私自身が湿し、

 量に、

 沈黙しているところなのだから、、

 不知のまま、、

 ここへ来てただ鳴らすだけのことであるのだから、、

 

 祝いのなかに来た、、

 そういえば、祝福の空気、、

 はなやかな、

 はやしたてるような空気がここに過ぎて、、

 私の中を向く、、

 私はこれを生まれる前から知っていると思えた、、

 そんなことは今どうでもいいようにも思える、

 あたしはあたし自身の火にあって、、

 なにかれかまわず燃している、、

 その映像は綺麗なのか、どうなのか、、

 どうしようもなくその場所で転げて、、

 ひとつひとつ去るように見える、、

 私は粒を転がした、

 粒はパチパチと音を立てながらとけていた、、

 身体からあなた、、

 あなたから一所、

 一所からたくみにこぼれでてきたもの、、

 肌に合わさり、、

 私は膨らむ、滑る、振れる・・・